空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

AUはマリ北部への軍事介入を認容

2012-11-14 17:31:20 | Newsメモ
 お勉強に回帰(日記)。

BBC African Union backs plan to deploy troops to north Mali 13 November 2012 Last updated at 22:00 GMT

 AUはイスラミスト武装勢力に占拠されたマリ北部の奪回に向けて,同国に兵を派遣する計画を支持。これはこの日曜,Ecowasが決定した,3300の兵を派遣する方針を追認するもの。この議題は国連安全保障理事会に送られる。

 計画では6か月の準備期間が設定されていて,兵員訓練とマリ南部への基地設営をする。兵はおもにナイジェリア,ニジェール,ブルキナファソから派遣される予定。他のアフリカ諸国からの派遣や,補給物資の援助も想定される。

 EUは訓練担当官数百を送ることを考慮中。フランス大統領はlogistical supportや訓練を提供しようと言うが,兵員は送らないとする。

 マリ隣国のアルジェリアは,しかし,軍事介入には懸念を示す。寧ろ交渉による解決が望ましいとする立場である。尤も,軍隊の派遣にはなおも数か月からの時間は必要とされる。なので,いまひとつ,ふたつほどの武装勢力との和平交渉の余地はあるはある。


 Ecowasの決断については:

BBC West African leaders agree to send troops to Mali 12 November 2012

 ヒアリングのお伴にも。ゆっくりなので結構聞き取りやすい。
 さらに

BBC West Africa bloc Ecowas agrees to deploy troops to Mali 11 November 2012

 長文解説。アイボリーコーストの大統領が言うには,国連の賛同が得られ次第,兵は展開しうるのである。安全保障理事会の認可は11月末か12月初めごろであろうかと。

 なお,声明文には,対話はなおも望ましい選択肢ではあるが,国際的な平和と安寧を脅かすネットワークを破砕するためには強制力の行使も止むを得ないとの旨がある。国際的にはどうかといえば,フランスは介入に前向き,だが自分では兵は出さない。ナイジェリア(の大統領顧問)は軍事介入に消極的―内政干渉になりはしないか,と主張する。

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