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空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

みていた記事メモ(2015-02-02)

2015-02-02 21:14:00 | Newsメモ
BBC US citizen wounded in Saudi Arabia car shooting 30 January 2015

 サウジアラビア。「外国人であること」だけで攻撃されるような雰囲気ですね。

BBC Hezbollah 'sends anti-escalation message' to Israel 29 January 2015

 ヒズボラが、闘争はあんまり激しくないといいかなーというメッセージをイスラエルに提示したとか。
 いやもうISの話を山ほど見たあとだと、ヒスボラが極めて常識的な理性あふれた存在に思えてきますね。実際、上げられている事情も(まあ戦争やってるという点では良くないにしろ)理性的に理解できる。

 …少なくとも、えげつない下劣な値のつり上げを込みにしつつではあれ、きちんと交渉はしますしね、粘り強く。イスラエル兵の腕一本あたり自派捕虜何人分とか、左足欠の下半身遺体が何十人分とかって。

産経 「安倍首相演説はイスラム国を挑発する内容にあらず」駐日パレスチナ代表 2015.2.1 22:16

在京アラブ外交団代表を務めるシアム在京パレスチナ常駐総代表(大使に相当)は
安倍晋三首相が事件前に外遊先の演説でイスラム国対策の支援を表明したことに起因するしたとの見方を否定した。 シアム氏は「(イスラム国を)全く挑発したとは思わない。そのように信じたい人がいるのは確かだが、間違いだ」と述べた
「安倍首相が(演説で)話した『中庸』は美徳で、アラブ諸国に対して適切な表現だ。首相の中東訪問が今回の事案を引き起こすマイナス影響はなかった」
「事案が間違ったタイミングで起きただけで、訪問自体は適切な時期だった」と強調した

 少なくとも、国同士のお付き合いのレベルではこうした見解を表明するのが通例である。

 少なくとも、『お前のところの国民を殺されたくなければ言うことを聞け』というのは、国家の行動として品のよいものではない。




 見て超吹いた。

iran japanese radio ヒズボッラー、日本人人質の殺害を非難 2015/02/02(月曜) 18:31

 イラクの首相とかはさておき

ヒズボッラーは1日日曜、声明を発表し、「この行為は、ISISの思想に犯罪が定着していることを示しており、この組織は、自らの行動によって世界でイスラムとイスラム教徒が侮辱される要因となっており、パレスチナにおけるシオニスト政権の犯罪を隠蔽することになった」と語りました

 …いやまあ。
 ……いやヒズボラさんところは、正面切って正々堂々イスラエル軍と戦争しているからなあ。粘り強く交渉するし。そりゃあISISと一緒にされたくはないだろう、うん…。

毎日新聞 安倍首相:「入植政策は国際法違反」イスラエル紙に寄稿 2015年01月20日 11時04分(最終更新 01月20日 12時12分)
 
イスラエルを訪問中の安倍晋三首相は地元紙「イディオト・アハロノト」(19日付)に寄稿し、イスラエルが推進するユダヤ人入植(住宅)地の建設について「国際社会が国際法違反とみなす」ものだとして、改めて見直しを求めた

NHK 首相 有志連合への後方支援は行わない 2月2日 12時24分

 安倍首相答弁、「「『過激主義』が台頭し、『イスラム国』が残虐な方法で支配地域を拡大する動きを止めなければならない。『イスラム対世界』という構図では全くなく、イスラムこそ『イスラム国』と闘っている最前線だ。日本として、1000万人の難民の命をつなぐための支援を行っているが、日本が空爆などに参加することはありえず、後方支援をすることも考えていない」

 先の記事と考え合わせると興味深く、思うべき点も深い。ISISが国際的な孤立を深めつつあり、他方日本はイスラム諸国と連帯して問題に当たろうという態度を出している。といって、直接的武力行使は論外だ、協力もしない、と主張している。

「日本のNGOは世界のさまざまな地域で人道支援活動に従事しており、先の閣議決定で認められた、いわゆる『駆けつけ警護』などで、NGOの方々に及んでいる危険を除去し、救出するために武器の使用を可能にすることも検討していく。これは集団的自衛権の行使とは別に、いわば警察権の行使として行っているものだ」

 実力行使は警察権+α程度に収まる。

 ということで、イスラエルと仲良くしつつ多少牽制し、それを通じつつだろうか、パレスチナ政府ともうまくやり、中東諸国ともあんじょうよくしたいかな、というステキ方向。パレスチナに肩入れしてきた人々にとっては、まあ好ましい方向といえるのではないか。

 但し、中東方面へのコミットメントの度合いを深めるものと見え、その場合はおっそろしく外交資源を食うものと思われるが、そこの手当ては大丈夫かな、とは思われる。

 いやまあアジア関係のポストに地味にイスラム学関係の人たちが勢力を増してきた感があり、こういう将来を見越したものだったのかなあと思ったりする今日この頃なのだが、果たして求められるだけの数を用意できたものやらどうやら。

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