goo blog サービス終了のお知らせ 

空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

『我が国の時を刻むのは、我が国の言葉である』と宣言したことになるものだろう

2019-04-01 21:44:15 | ノート


 おい大丈夫か。

 伝統ある漢籍からの引用でなく、漢籍の影響を指摘されているとはいえ『万葉集』だぞ。

 わざわざ日本の本から選んだと言うこと自体、えらいこと国粋主義的だと思えないのか。

 漢籍の伝統からの、いってしまえば離脱を宣言したんだぞ。
『我が国の時を刻むのは、我が国の言葉である』と宣言したことになるんだぞ。
 これを愛国要素丸出しといわずしてなんとする、批判者として。

 知的水準を問われるものだぞ、これは。
 このあたりはほんと、知的水準やセンスが問われるところで、これは本気でセンスを褒めたい:







 これは才能である。

 そんなわけで、多少違和感は感じるものの、それは平成になった時だってそんなもんだったろう。そこはかまわない。ところがそこの違和感を、反アベとかの感覚で塗りつぶして無理筋な批判をこねくり回すれいがあるようで、感心しない。

 じゃあまっとうな反論でもでてくるかなあとおもったら―

 なにしろ安倍嫌いで定評のある某精神科医ですらあのざまであり、すっかりあっさり篭絡される風なレベルまでおちついた解釈のできるいい号を選んだあたり、これは流石に、政府側が用意した教養人たちのほうがレベルがあからさまに高い。完全に勝負あり、だ。

 昼には、私は、「令和」、まあ、新天皇がその終わりを迎えたときにこの名で呼ばれても、まあ結構なところじゃないかなと。出典が万葉集というのは新機軸というべきか、思想的意味がでるには・を認めるには、多少の時間を要すか―などと書いたが、体制側は現時点で思想戦に十分な勝利を収め終えたものと見える。

 元号制は今回も安泰であり、おそらくこのノリだと次回も安泰である。これは体制側・保守側の絶対的な勝利に終わったと評さざるを得まい。実際のところ、あまりの実力差で、約束された勝利としかいえないかもしれない。それほどまでに反天皇思想は圧倒的な敗北を喰らったと私はおもうのだが。

参考:「order and harmony(2019-04-01)」

 もうねえ、微妙に漢字の落ち着きが悪い感は…「令」が、ワープロ字体だと重心不安定っぽくて…なきにしもあらずだが、手書きだとそうでもないように按配できる余地があるし、もうこれ、カッコいいよなあ、意味が。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 見ていた記事メモ(2019-04-01) | トップ | ぼくです。ですかね。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ノート」カテゴリの最新記事