空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

ソマリランドの政治危機は一定の妥協を得たか

2009-05-01 19:51:38 | ソマリランド関連
Garowe Online Somaliland mediation committee defends extension Apr 29, 2009

 ハルゲイサ発。政府と野党との共同調停の試みは5条からなる調停案を提示する。政府側(あるいは大統領側)に有利な感じではあります。委員会は7名からなり,大統領Dahir Riyale,野党Kulmiye議長Ahmed Silanyo及びUCID Party chairman Faisal Ali Warabeと合同会議を開き:

1. 大統領・副大統領任期6か月延長を認める。2009年10月29日までの任期を認める。ただし,もし大統領選が2009年9月27日に行われない場合,議会は大統領・副大統領の任期延長を行わない。

2. 選挙日程については,選挙権者データベースは2009年7月27日までに完備すること。これは公平な選挙を行うために時間を与えるもの。

3. 政府のメディアリソース,Radio HargeisaやSomaliland TVは,三つの政党に等しく放映・放送時間を与えるべきこと。また,政府は一党(まあつまり事実上与党)のために政府の財産―財政上,運輸等々の―を使ってはならない。

4. 平和的デモなど,移動や集会の自由は憲法が防護するところのもの。第4条はこうした条文を擁護する。

5. 選挙に向けて,各党は行動に関する規定―倫理規程ということでしょうか―を定めるべきこと。

 2008年5月,リヤレが任期延長を議会から勝ち取り,先々月さらに任期延長を勝ち取ろうとして政治危機に陥ったソマリランドです。大統領選は以後,選挙人名簿が完備してないだのと(実際,できていないのでしょうけど)延期に延期,私としては自分の英語読解能力の不備を疑う毎日でした。あれぇ,もう大統領選はやったはずよね?あれ?あれあれ?なんでまだリヤレがいるのさ?って。

 野党がこの調停案を飲むかどうかはまだ未確定の様子。

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