空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

CAR情勢(2013-04-06記事メモ)

2013-04-06 13:20:48 | Newsメモ
 中央アフリカ共和国では,二週間ほど前に反乱勢力が首都に入ったが,そののち情勢は安定しないまま:

BBC Central Africa Republic crisis: Refugee numbers 'swell' 5 April 2013 Last updated at 15:15 GMT

 国連曰く,国外脱出者がここ二週間でさらに増え,37000名にまで達したという。多くはDRコンゴ北部に,ほかはチャドやカメルーンにあるとのこと。なおBozize大統領もカメルーンに逃げたのであった。逃げ去った人々は携行品もろくろくなく,引受先もやはりろくろくない。国内避難民だって17万3千名あるとか。

 近隣諸国は反乱勢力指導者Michel Djotodiaを承認しない意向。

 南アフリカは,Banguiに駐留させていた200名の兵を撤退させる意向。先日13名を喪失したのである。木曜に同国防衛相が言うには,反乱勢力側が迫撃砲やら重火器を持っているとは予測以上であるし,相手側には少年兵がいるのである! ―投げキッスもお菓子も利かんよーな,かなーりガチなものの模様。


BBC Jacob Zuma: 13 South African soldiers killed in CAR 25 March 2013

 SelekaがBanguiに入るにあたって,23日から24日にかけて9時間ほどのhigh-tempoな戦闘があり,南ア兵13名が犠牲になったという記事。ほかに27名が負傷,1名が行方不明。南ア軍はCAR軍基地を防衛し,Seleka側は白旗を上げたという。これは1994年に現行の体制が始まって以来,一回の戦闘で発生した最大級の損害である。

 記事後半にあるが,そういえば南ア軍はアフリカ最有力の軍隊の一つであるはずで,それにこれだけの損害を与えるとは,Selekaは容易ならざる相手であるなあと思ったこと。

 ZumaはSelekaを"bandits"と表現。AUはCARの資格を停止し,Selekaの指導者連への制裁を開始。

 Seleka側Michel Djotodiaとしては,自分たちがin chargeだと主張するも,先だって存在していた内閣―Nicolas Tiangaye首相も任にあるのだとする。「我々は魔女狩りをするためにここにいるのではない」。ところでSelekaは反乱勢力の連合体であって,Djotodia氏の足元は盤石ではない。別の指導者Nelson N'Djadder氏はDjotodia氏の指導を認めない。


BBC Zuma tribute to South Africa troops killed in CAR 2 April 2013

 戦死した13名への葬礼の記事である。
 なんで(AUの任務というよりBozize政府との関係によって)南ア軍がCARにいるのか,それは鉱業の利権によるのではないのか,という非難があると。

 …ところでこの記事時点でSelekaが,CAR軍のランクルどころか,南ア軍の対CAR援助計画Operation Vimbezelaのロゴ入りの車さえ乗り回しているのだそうで…。

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