TENZANBOKKA78

アウトドアライフを中心に近況や、時には「天山歩荷」の頃の懐かしい思い出を、写真とともに気ままに綴っています。

屋久島1 ~ 合宿までの道のり          

2017年08月26日 | SUWV
 「TENZANBOKKA78」にお越しいただきありがとうございます。

 40年前に佐賀大学ワンダーフォーゲル部の門を叩いたのが縁で、現在もアウトドアライフをたしなんでいます。アウトドアといっても最近はもっぱら近くにある上山歩きです。上山は標高122mの小さな山ですが、登る度になにがしかの発見があり、その一部を本ブログで紹介してきました。そのスタンスはこれからも変えませんが、しばらくの間、趣向を変えて40年前のワンゲル時代の合宿の様子を綴ってみようと思います。

 第1弾は「屋久島」です。これは1980年・昭和55年の春のことですが、幸い当時の「合宿ノート」が手元にありますので、それを元に記憶をたどりながら「あの頃」の山行を紹介します。


(合宿ノート)


(合宿までのスケジュール)


【合宿までの道のり】

1980年(昭和55年)


2月
 ・23日 部会 計画発表
 ・27日 部会
 ・28日 ミーティング
 ・29日 トレーニング開始


3月
・ 6日 計画書作成
・ 7日 装備点検、買い出し、パック(プレ合宿) 栄養会
・ 8日 宝満プレ合宿(~9日)
・ 9日 装備収納、打ち上げ
 ・17日 バーベキュー大会
 ・20日 装備点検、ボックス掃除
 ・22日 栄養会、ミーティング
 ・24日 食糧等買い出し、パック、焼きそば事件
 ・25日 出発



3/8

○神田さんの差し入れダンキンドーナツ15個。はて困った。6で割り切れない。そこであみだくじで決めることになった。残りの3個を手にしたのは、いや口にしたのはなんと1年の3人だけ。-以下略-

○宝満山でのプレ合宿開始である。キスの重さは30㎏と少々物足りないがプレ合宿のこと、まあいいだろう。今度の山行の楽しみは太宰府の梅と山頂からの夜景である。

○ここは鳥栖駅。うどんを食べるために4番ホームに向かう。その階段を登りきるが早いか「わあ、セーラー服!」とSが大声を発した。そこには修学旅行風の女子生徒が200人余り…



3/22

○今日は栄養会の予定であったが、何だか知らんがその場の雰囲気で生協に行くことになったのである。しかし、合宿前にはよく金が飛ぶ。ところで、今からミーティングである。今日のミーティングで何度目だろう… ミーティングは多ければ多いほどいいと思う。みんなが集まって話し合う。たいした話なんかなくてもいい。集まること自体に意義がある。頭デッカチになるという批判もあるかもしれない。論理にこり固まるという批判もあるかもしれない。しかしそんなものではない。そんなことをいう人こそ観念でものを言っている人だ。みんなが集まり同じ話題を話す。わかり合える。こんな小さなことがひいては事故を防ぐのではないだろうか。-以下略-



3/25

○感無量!空けたジャイアント12本。差し入れボトル3本。諸先輩方の御芳情にこたえるべく我々はがんばるぞ。屋久島サバイバルパートを必ず成功させるぞ!

○感無量の気持ちで佐賀駅を離れる。どんな苦しいことがあってもガンバリ通してみせる。11時05分。見送りなんと8人。阿比留さん(ゴールド)、大塚さん(ホワイト)、坂本さん(お弁当)、上野さん(黒の50)、渕上さん(バナナ、クラッカー)、岡崎さん、松永さん、井上さん

-夜行列車の出発時間までに、ボックス横で盛大に壮行会を開いてもらったようだ(「ようだ」と記したのは私の記憶からとんでしまっているからだ。「空けたジャイアント12本」と記してあるが、サッポロジャイアント12本を普通のビール大瓶に換算すると36本分である。当時のボックス横での飲み方はすごかった。なお、差し入れのウイスキー3本はそのまま合宿に持って行った。学生時代、それぐらいの重さは屁でもなかった。-


3/26

○すでにフェリーに乗船していた。桜島をバックに記念写真も撮った。坂本さんの差し入れのメシを喰っていた。そこで、な、な、なんとうれしいではないか、あの大祐さんが差し入れを持って我がパートの見送りに来てくださっているではないか。あいにく時間がなく、フェリーの上と埠頭とで言葉を交わし、おそらく最後になるであろう別れを惜しんだ。


(桜島をバックに記念撮影)


(見送りに来てくださった大祐さん)



-大祐さんは4年生で、ちょうどこの3月に卒業され就職も決まっていた。姓は「福岡」だが就職先は「鹿児島」。鹿児島は彼の地元ということもありわざわざ出航時刻に合わせて来てくださったのだ。さらにいうなら、彼との「最後の別れ」ではなかった。ワンゲルのOB会で最近よくお会いしている。-


続く(屋久島上陸編に乞うご期待)
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