TENZANBOKKA78

アウトドアライフを中心に近況や、時には「天山歩荷」の頃の懐かしい思い出を、写真とともに気ままに綴っています。

多良岳で道に迷う

2022年07月23日 | 山(県内)
コロナの感染拡大がなかったらこの日は上高地から涸沢を目指す日でした。
断念した無念さもあり、無性に山を歩きたくなって多良岳に行きました。
ノーマルルートでは山への渇きがおさまりそうになかったので、多良岳の秘境ルートを歩くことにしました。
前岳から864を越えて中山に下り、川を遡って帰るコースを考えていたのですが、864の下りで道に迷ってしまいました。
下る方向が違っていることにはすぐに気づいたのですが、赤テープが要所要所に付いていたので行けるのかと思っていたら途中で赤テープを見失いました。方向からして前岳の沢に下りそうでしたが無理をせず引き返しました。
結局この日は864の鞍部から前岳の沢を下り、多良川との合流点から多良川を遡るルートに変更になりました。


荷物は北ア遠征のをそのまま担ぎました。


鬼の門


ここから一気に稜線へ



鬼の岩屋には目もくれず


前岳到着


ここまで30分は自己最速!
ここが今回のスタート地点になります。
北側斜面を下りますが


赤テープにメッセージが


危険じゃなくて「キケン」と

さらには

「コースではない」とまで

そんなことはありません。太良町観光協会の「多良山系の登山マップ」には補助登山道としてちゃんと紹介されています。

尾根を下りきった鞍部には大きなケルン


そこから864を目指します


急登にはロープも


赤テープが付けてあるので迷いません


おにぎり岩


自然の岩がさながらケルンのように山頂へ誘ってくれます。


山頂に到着 新しい標識が設置されていました


昔の標識


名前がないこの山は、その標高
から通称「ハチロクヨン」と呼ばれています。

道に迷ったのはこの後です。
尾根をそのまま下ればいいのですが、別の尾根に続く赤テープを辿ってしまいました。
方向が違うことにはすぐに気づきましたが、中山から折り返して遡上する予定の沢の方向で、しかも赤テープが一定間隔で付いていたので、近道だと思いテープを辿ってしまいました。

ところが、沢まで後200mくらいまで下ったところで赤テープを見失なったのです。
周囲をだいぶ探しましたが見つけることができません。
地図を見て、尾根沿いに下るか、一度谷に下りて谷沿いに下るか考えましたが
ここは無理をせず864まで引き返すことにしました。
当然の判断というか、方向が違うと気づいた点で引き返せよという話です。

再び864のピーク、そして昼食。
今回はだいぶ時間をロスしたので、恒例のランチの写真はありません。

昼食後、前岳との鞍部まで引き返し、前岳の沢を下っていきました。
ここはオオキツネノカミソリの群生地です。

下り始めたらすぐに咲いていました。





下るほどに増えてきます。



ハート型に凹んだ石を発見。


ケルン



何だこれは?


球根が剥き出しに!


根が伸びていたのも…



やがて多良川と合流し、そこからは多良川を遡ります。


ここにもオオキツネノカミソリ




一般道と合流し、ここからは一般道を登っていきます。



なんとなく男池にあるUFOキャッチャーの樹に似ている…


分岐


金泉寺到着



随分歩いたようですが6㎞弱です。
ただ、前日までの雨で足下が滑りやすかったのでかなり神経を使いました。加えて864での道迷いもあったので、西野越群生地はパスして山を下りました。
「コロナのバカ野郎!」と思いながら多良岳の秘境を歩いていましたが、多良の自然がいつの間にか胸のモヤモヤを消してくれていました。
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