健康診断のため絶食を強いられた。2日間で食べたのはたったの2食だった。
ラッキーなことに特別室だった。
3時間で6Lも薬を飲んだことになる。それを全部下から出したので、体力もかなり消耗した。
検査は、一日目が特定検診で、二日目が大腸の検査だった。
一日目
朝、特定検診のために絶食。血液検査で空腹時の血糖値を調べるための絶食だった。
昼、ご飯と具のない味噌汁。おかずは卵焼きと煮魚。野菜など繊維質のものは一昨日より制限されていた。
夜、翌日の検査のために絶食。
二日目
朝、絶食。
空腹のせいか、いつもより早く目が覚めて、時間をもて余す。
8時半、病院着。
午後からの検査に備え個室があてがわれた。
ラッキーなことに特別室だった。
その部屋で、9時半より15分間隔で胃腸をきれいにする薬を飲まされた。1回の量は500mLで、このうえなく不味い!この薬には下剤成分が入っているので、そのうちトイレ通いが始まった。
飲む、出す、飲む、出す…を延々と3時間繰り返した。
3時間で6Lも薬を飲んだことになる。それを全部下から出したので、体力もかなり消耗した。
午後2時過ぎから検査着に着替えベッドに横たわった。こうなったらもう「まな板の鯉」である。いつしか不安や羞恥心は消えていた。
点滴で鎮静剤を入れられていたので、気付いた時には検査は終わっていた。
そしてドクターからの説明。
「異常なし」の検査結果にホッとする。
「これで後10年は健康でいられるかな」とか、「夜は美味しいものをたらふく食うぞ」など考えながら家路を急いだ。
検査から2日たった。
それまでは、食べるのは当たり前だとしか思っていなかったが、今は一食一食に、食べられことの幸せをしみじみ感じ、感謝しながら頂いている。