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統計数字を疑う なぜ実感とズレるのか? を読んだ。

2007年01月19日 23時54分29秒 | 読書評
統計数字を疑う なぜ実感とズレるのか?
門倉 貴史
光文社

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統計数字を疑う なぜ実感とズレるのか?を読みました。
内容としては、経済的に発表される、景気動向の様々な指数、経済効果、通説、平均
について、細かいテーマ毎にその統計数字についての算出のからくりと、実感
に合わない理由が述べられてて、個人的には興味ある部分なので面白く読めました。

景気動向のGDPや消費者物価指数などには、指数を推計する為の対象となるデータ
に限りがあり、推計のためのパラメータもあって、実態の景気動向と実感が
ぶれるののは、致し方ないことだと思うが、読み進めると以外に推計するため
のデータの対象範囲が狭いことには、ちょっとした驚きがあった。

全般的な内容として、景気動向指数等は、景気を上向きさせるための心理的
作用の効果を期待する部分もあるようで、実感よりは良い指数がでる傾向に
あるようです。

経済効果や、通説については、テーマが細かく分かれてるので、一つ一つの
テーマの内容については、印象が薄くなるのですが、読み物としては、非常に
面白いと思います。

ただい最終章の地下経済の効果については、疑問も残る内容かなと感じる。
麻薬、風俗産業の地下経済の収益ボリュームが大きくこれが、地上経済に
お金が循環するというもので、これはどうかと感じるものがありました。

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