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孤高のメス 第3巻 冷静な外科医の苦悩

2017年09月22日 07時27分37秒 | 読書評

 

孤高のメス―外科医当麻鉄彦〈第3巻〉 (幻冬舎文庫)
大鐘 稔彦
幻冬舎

孤高のメス、第3巻。

この巻は、当麻医師の個人的な周辺環境が描写されている。

有能な医師にも、当然ながら個人にまつわる事情があり

それが元で、様々な苦慮する状況に遭遇する。

 

この巻は、脳腫瘍の病魔に襲われる母親と老いた父親を

熊本の故郷に残し、治療にあたる姿が切々と訴えてくるものがある。

誰にでも訪れることであるが、その葛藤の姿は、自らに置き換えると

主人公の動向と気持ちに同化してしまう。

 

個人的な苦しい状況の中、やっと授かった新しい命を大切に思う

夫婦の乳癌手術に冷静に対処し、日本の医療史上初めての生体間肝移植

という難しい手術に対処する姿と状況判断は、主人公の高徳さを際立たてせ

自らもそうありたいと思わせる。

 

自身に置き換えると、深く考えさせられる内容です。


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