二日目の倉吉町歩きは倉吉市河原町「小川酒造」から。
小川酒造は酒造業を営んでいた旧家。明治期に建てられた主屋は町家に特徴的な低い軒を持ち、東側半分を占める店舗部分と西側の住居部分で構成され、いずれも登録有形文化財の指定。
店舗部分の東側には大正期に増築された洋館の応接間が続きますが、外からではこれが一杯。それでも僅かに見えるコリント式のオーダーなどは、流石にとため息をつかせる美しさ。
「小川酒造」の塀沿いに細い路地を抜けると、さらさらと心地良い水音が聞こえてきます。赤煉瓦のある一画が、多分、鳥取県指定名勝「還翆園」。
鉢屋川沿いに旧仕込蔵と連続して建つ土蔵造2階建の「小川酒造の槽場(ふなば)」。
かつては鉢屋川を利用した水車が設けられていたそうで、煉瓦積みの壁体が残されています。これらの遺構は水力利用の様子を今日に伝える建物として他の建物と共に登録有形文化財となっています。
訪問日:2012年4月20日