車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

美保(みほ)神社~其の二 in 島根県松江市美保関町

2018年07月16日 10時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・島根県

「神跡 美保之埼」の碑

美保神社の飛地境内、日本海を望む美保碕に向かって建つ鳥居。

鳥居額には「地之御前・沖之御前」。鳥居の先、眼下にわずかに見える岩礁が「地の御前(ちのごぜん)」。はるか沖合い4k先には1200万年前に隆起してできた「沖の御前(おきのごぜん)」があります。

『事代主命』が鯛釣りをしていたとされる「沖之御前」。美保神社の絵馬には『事代主命』が吊り上げた鯛が、稲穂を咥えて勢いよく跳ねています。 鯛が咥えている稲穂は『三穂津姫命(みほつひめのみこと)』が大国主の后神となられる時、高天原から持って降りられたもので、稲作を中津国に広めたと謂われます。

絵馬が登場したところで改めて美保神社の境内。鳥居の右手、玉垣の中に鎮座される境内社四社「宮御前社」。御祭神は『埴安姫命(はにやすひめのみこと)』。「宮荒神社」。御祭神は『奥津比売命・奥津彦神・土之御祖神』。「船霊社」。御祭神は『天鳥船神(あまのとりふねのかみ)』。「稲荷社」。御祭神は『倉稲魂神』

玉垣の内、社の左右より神域を守護されるのは笏谷石狛犬さん一対。

回廊右端の石段。右手前の玉垣には「御霊石」

石段下左右より神域を守護されるのは出雲構えの狛犬さん一対。

上半身だけになられた出雲構えの阿形さん。

「御神竹」

境内社、社名御祭神共に不明

社の向かって右手に奉納された石灯籠の笠の上、子狛を傍らに抱く出雲構えの狛犬さん。阿吽の一対では無いかと、ご亭主殿、周りを探索しましたがどうやら親子で阿吽に仕上げたようです。それにしても・・感動(〃∇〃)

美保神社には国譲りにちなんだ「蒼柴垣神事」「諸手船(もろたぶね)神事」の二つの祭礼がそれぞれ四月と十一月に執り行われます。この絵は、美保の神域に入る道筋にあった「諸手船神事」の様子を描いたもので、『大国主命』が国譲りの是非を問う為に『事代主命』に諸手船で使者を送った故事にちなんだものと云われています。

参拝日:2011年5月19日

 

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美保(みほ)神社~其の一 in 島根県松江市美保関町

2018年07月16日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・島根県

松江市美保関町に鎮座される「式内社:美保(みほ)神社」。事代主神系えびす社3千余社の総本社とされます。(同じくえびす社の総本社とされる兵庫県の「西宮神社」は、蛭子神系のえびすを祭神とします。)
右殿に御祭神『事代主神』、左殿に御祭神『三穂津姫命(大国主神の后神)』

二の鳥居の内より神域を守護されるのは、目に玉を嵌め込んだ「嘉永三年(1850)六月吉日建立」出雲丹後の狛犬さん一対。 何と言うか・・上から目線の阿形さん。心外だと真一文字に口を引き結ぶ吽形さん(笑)

狛犬さんの目が異様に大きく見えるのは、多分玉が嵌めこまれているからだと思われますが、石工の技術力と、それを成させる奉納者の財力を感じずにはいられない見事な一対。

由緒【創建の由緒は不詳であるが、延喜式神名帳では小社に列する。8世紀に編纂された「出雲国風土記」の神社台帳に記載される古社であり、『大穴持命(大国主神)』と『奴奈宣波比売命(奴奈川姫命)』の間に生まれた『御穂須須美命』が、美保郷に坐すとの記述がある。元々の当社の祭神は『御穂須須美命』のみであったのが、記紀神話の影響により『事代主神』と『三穂津姫命』とされたものとみられる。】

現在の本殿は文化10年(1813)の造営。大社造の左右二殿連棟の特殊な形式は「美保造」、または「比翼大社造」ともいわれ、国の重要文化財に指定されています。

この日は、2010年に起きた山陰豪雪による補修の為に、拝殿の周囲は足場が組まれた状態。 これほどの由緒ある社でさえ、平成になって起こった災害の輪からは逃れられなかったようです。

拝観するには残念ですが、参拝には支障なく、拝殿前を守護する備前焼の獅子さんにもお会いできました。刻まれた奉納年は「文政十三年(1830)正月吉日」。備前焼の獅子狛犬も随分と沢山見てきましたが、本当に良いお顔をされています。眉をしかめた阿形さん、キリリと開き直る吽形さん。

ほら、こうして向い合せると、しっかりと会話の内容が聞き取れる程・・って、もしかして聞こえてるのは私だけ?(ーー゛);

更に奥の本殿前左右には木製の神殿狛犬さん。ピントが今一つだった阿形さん。吽形さんは置かれた場所が良かったみたいで、上目遣いのお顔がくっきり。阿形さんの怖いお顔に比べて、随分と可愛らしいお顔(〃∇〃)

工事中という事もあり、境内に祀られる他のお社などへの参拝は殆ど出来ませんでしたが、それでも幾つかの境内社には参拝できました。明日は日本海に面して建つ境外摂社と併せて境内の紹介です。

参拝日:2011年5月19日

 

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