山陽小野田市小野田、有帆(ありほ)川を渡ってしばらく行くと、日産化学工業倉庫の敷地内にある赤レンガの倉庫が見えてきます。
「旧日本舎密製造:小野田工場」として明治24年(1891)に建築。山口県選定近代化遺産リストに「製品及び原料倉庫として建築。設計者:長坪井仙太郎」とあります。
街角の一画に残る「赤煉瓦の蔵」。特に旧〇〇などの案内はなく、おそらくはこの並びに建つ何方かの所有なのでしょう。
赤レンガ倉庫のすぐ近く、山陽小野田市住吉本町に残る「山口銀行小野田支店倉庫 (旧小野田銀行)」。
大正初期の建築で、後に山口銀行小野田支店となり、現在は同銀行の倉庫として使用。壁には、旧山手倶楽部で使われている物と同じコンクリートブロックが使用されています。
山陽小野田市千代町、旦の登り窯に行く途次に見かけた瀟洒な建物は「山口県選定近代化遺産:伊藤医院」。
木造2階建下見板張りの建物は『野村伸』による設計で、大正14年(1925)に建てられました。玄関アプローチの植え込みに看板がありましたが、人の気配は感じられません。
旦の登り窯、徳利窯と旧小野田市のあれこれを堪能し今日のラスト「旧本山炭鉱斜坑坑口」に行く予定が・・どこで道を間違えたのか海辺に出てしまいました(^^;)
小止みだった雨は「残念でした」と言いたげに又しても降り始め、視界の先に広がるのは重く垂れこめた灰色の空と灰色の海。
最後の予定地、本山岬公園に至る道の入り口近くで見かけた赤煉瓦の小さな建物。ちらっと内部を確認したところお線香や香炉のようなものが見えて・・良く分からないまま一礼をして辞しました。
時折激しく振り付ける雨の中での海岸の散策は無理と判断。2012年の山陽小野田の訪問は、結局ここで終了となりました。
訪問日:2012年11月17日
🌸明日からは山口県下関市の紹介です。