車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

常光院岩角寺(がんかくじ) in 福島県本宮市和田東屋口

2024年09月21日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・福島県

本宮市和田東屋口に門を構える「岩角山岩角寺(いわつのでら)」。天台宗総本山比叡山延暦寺の直末寺で、正式名称は「和田山常光院岩角寺(わでんさんじょうこういんがんかくじ)」『聖観音菩薩』を本尊とします。

比叡山開創壱千二百年 不滅の法燈分灯記念「照于一隅燈籠」を潜って境内に。

「開山は人皇55代 文徳天皇 の御代、仁寿元年(西暦851年)。天台宗第3祖慈覚大師が開基された霊場です。山中に点在する露出した岩石には、それぞれに即した名が付けられ、その岩肌には江戸時代に西国より移し線刻された西国霊場33ヵ所の観世音や菩薩、天王、天神などの808躯が刻まれています。」公式HPより

大灯篭を潜り境内へ。石段脇には「六道の辻に立ち、衆生を救済する」六地蔵尊。この概念はインド・中国には無い、日本独自の思想と伝えられています。

水面が波立てば、美しい満月も歪んで映る。心もそれと同じで、動揺や計らいがあれば人の心を理解する事は出来ません。「心の池」は己が心を映し出すために造られました。

正面石段の両側に立つ約180cmの仁王尊石像は、明和四年(1767)9月の建立。「執金剛神(しゅうこんごうじん)」として、堂塔伽藍、仏法の守護神とされます。

仁王像の右手、注連縄の結界に守られた岩屋の奥に、清らかな水を満面と湛える「金華水」

慈覚大師が開山の折り、この清水にて身を清め、一刀三礼の行法にて毘沙門天王を御刻みになったと伝えられています。清水は今なお滾々と湧き続け、いかなる旱魃にも尽きることがなく、清らかな水を湛えています。

「岩窟弁天」は岩角山起名の場所であり、慈覚大師が当山開基の際この岩窟の中に一本の石角が突出していたことから岩角山の名が生まれたと伝えられています。

「岩窟弁才天 岩角山の名 此処より起る。寺宝岩角 長さ75cm 太さ15cm」岩窟内に案内がありましたが、どれが岩角なのか・・実はよく分かっていません😓

岩窟弁天の右手には、文久2年(1862)建立の「毘沙門堂」

回廊共五間四面で25坪の総欅造り。堂宇全体には緻密な彫刻が施されており、寺社彫刻好きには、ここだけで軽く半日が費やされそうな、絢爛たる見事な拵え。その仔細は後日まとめて紹介します。

七福神の尊天の一つ、大黒天が御祀りされる「大黒天堂」。奉納されていた「岩角山出世大黒天」は江戸時代 寛永元年(1624)に甲州の石工により彫刻。
この大黒天を背負い、北海道から東北地方を回向行脚していた行者の願いにより、岩角山に安置されたのが明治33年(1900)1月。以来秘宝大黒として開扇不許のまま保存されて来ました。

昭和58年、老朽した堂宇を改築、「大黒天尊像」は同年9月吉日、新殿に安置されました。

「三面大黒天」

「左面が毘沙門天・右面が弁財天」

「岩角稲荷」

🌸🍀まだまだ見所一杯の岩角寺、明日は毘沙門堂:社殿彫刻の紹介です。

参拝日:2015年6月25日

コメント (4)
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