♪ま~さかりか~ついだ 金太郎~ ク~マにまたがり お馬のけいこ~♪
童謡に歌われる「足柄山の金太郎」。そのモデルとされたのが、平安時代後期の武将で源頼光に仕えた四天王の一人『坂田公時(さかたのきんとき)』。
小山町中島、金時山山麓の生家の跡地には、『坂田公時公』を御祭神とする「金時神社」が鎮座されています。
由緒に【坂田金時の生家とされる「坂田屋敷」の跡にあった小祠を、昭和9年に町の有志が集い、社殿を造営したもので、地元中島の人々に温かく守られている。御利益は安産、子育て、健康などで、11月には観光協会による七五三の参拝も行われており、金太郎にあやかろうという親子が多数訪れる「こどもの神様」だ。】
私の好きな広島・石見の神楽では、この坂田の金時さんは「山姥」の子供として登場。で大概の場合、いわゆるイケメン君が金時さんの役をされるので、腐女子の方々に人気(笑) 余談はさて置き、御祭神が静まられるご本殿は、拝殿の奥から山頂に続く石段の上。
その石段の上、左右より神域を守護されるのは、姿かたちにどこかあどけなさを感じさせる狛犬さん一対。 体全体にこびりついた苔は湿り気をおびてしっとりと手に吸い付き、長い時間が過ぎた事を教えています。
境内社「第六天社」は、金太郎親子が深く信仰したと伝えられている「第六天魔王」を奉る社。三界における欲界の最高位、且つ天上界の最下部である六欲天に座すという大魔王・・・何と言うか・・どえらい神を信仰されていたんですね(ーー゛);。 その真偽はともかく、金太郎は母を真似て、沼子池からメダカを捕らえてきては器にいれて捧げたといわれています。その為、今でも子供の病気全快を祈願し、その御礼として生魚を供える風習が残っているとか・・・大魔王様、いつの間にか子供の「身体・堅固」の神様に変化されています(^^;)
境内の片隅にある「産湯の七滝(ちょろり七滝)」。金太郎の母『八重桐』はこの水を産湯に使ったと云われ、地元の人々は子供の健やかな成長を願い、金太郎に願いを込めつつ、この滝の水を産湯の水としたそうです。
金太郎さんのトレードマークと言えば、何と言っても「くま」と「鉞(まさかり)」。 じつはその「まさかり」がここに・・・と言っても、昭和56年に三菱金属さんが奉納したもの。台座に並んだ私のサイズと比べていただくと、いかに大きな「まさかり」か一目瞭然。
金時神社のある一帯は「金時公園」として整備され、人々の憩いの場となっています。 毎年5月3日には「富士山金太郎春まつり」が開催され、子供達の相撲大会も奉納されるそうです。
昔々、熊にまたがり、森の獣たちを集めて相撲の稽古に励んだという足柄山の金太郎さん。 時によっては大姥と有明山の八面大王の子であったり、赤龍と山姥の子、もしくは父が雷神であったりと、その出生の話は様々。ここでは、母は彫り物師の娘『八重桐』。父は宮中に仕えていた『坂田蔵人』で早くに死別。どの生い立ちであっても、いずれも長じてのち『源頼光』に認められ、四天王の一人として活躍します。
ところで家族連れでピクニックに最適と言われている金時公園ですが・・流石にこれは・・・・ 金太郎さんのお膝元で熊に襲われたなんて、ホント!しゃれになりませんから(((((^_^;)
参拝日:2011年11月7日
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