江津市桜江町川戸に鎮座される「大詔刀命(ふとのりとのみこと)神社」。御祭神は『太詔刀命(ふとのりとのみこと)』。
境内には由緒書等が無く詳細は不明。 唯一分かったのは、国の重要無形民俗文化財に指定されている「大元神楽」がこの拝殿で催される事。
拝殿正面には立派な奉納絵馬額。
武者同士の一騎打ち・・赤馬に乗るのは? 黒馬に乗るのは?
でも・・お目当てはそれじゃなく、目線をずっと上に・・、拝殿屋根の下、漆喰部分に向かい合う白い双龍が見えます。 作者は『三浦又吉』。石見の古い寺社仏閣の鏝絵には珍しく、作者が判明している数少ない例。
かなり広い範囲一杯を使って生み出した阿吽の白龍。細かい髭の部分、鋭く曲げられた爪に左官の力量が感じられます。
拝殿前より神域を守護されるのは、大正十二年建立の狛犬さん一対。久しぶりの出雲構え型。
境内の一角、日当たりの良さそうな場所に鎮座される「摂社:春日神社」。
何故か春日神社の社殿横で御祭神を守護をされる石見焼のライオンさん。確かにライオンは獅子ですが・・(-"-)
境内の一画だったと思う山際に「忠魂碑」。下の囲いは防空壕的なものだったのだろうか・・埋めた土が崩れ出したように見えます。
参拝日:2011年5月15日
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