住友が日本を代表する巨大財閥となる礎となった「別子銅山」。山根公園の南部にある大山積神社の境内には、山の斜面を利用した半地下構造の「別子銅山記念館」があり、銅山開坑以来の歴史や技術に関する資料が展示されています。建物の屋根を覆うのは、五月の開館を記念して植えられた1万本を越えるサツキ。
【この銅山(やま)を 神とし仰ぎ幾代かも 掘りつぎて來し ことの畏(かし)こさ】住友吉左衛門友成
生憎と時間が早すぎて館内の見学は出来ず、館外見学のみ。それでも日本初の鉱山列車「別子1号」を真近に見る事が出来たのはとてもラッキー。
ドイツのクラウス社から購入し、日本最初の山岳鉱山専用鉄道として利用されていた蒸気機関車「別子1号」。昭和38年(1963)10月14日に準鉄道記念物(指定番号1)に指定され、この地で静態保存されています。
「かご電車」は、1938年から閉山の1972年まで東平(とうなる)から銅山峰嶺南の旧別子までの4kmの坑内を、人の輸送用として使用したもの。
赤い車体は鉱山専用鉄道用「電気機関車ED-104号」。昭和25年(1950)鉄道電化の後、鉱石輸送増強のため日立製作所より部品を購入し、別子事業所で組み立てた自社製電気機関車です。
「坑内牽引6tトロリー電車」は、第四通洞専用の鉱石と人の牽引用に使用。思いもかけず多くの歴史遺産に出会うことが出来て、なんかとっても得した気分。朝からすこぶるご機嫌です😊
公園内には、銅山の町らしい銅版細工で新居浜太鼓台の飾りに用いられる龍の刺繍のモニュメントもあります。予定外の寄り道でしたが、とても意味深く楽しいひと時を過せました。
訪問日:2011年6月15日
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