新居浜市角野新田町・山根公園内に鎮座される「大山積神社」。御祭神は『大山積神、倉稲魂命(うかのみたまのみこと)』
〆柱から続く石段参道を上がった先に一の鳥居。右手に「別子銅山記念館」が見えています。
御由緒「元禄四年(西暦1691年)六月住友家により別子銅山開業の際、鎮護の神として大三島大山祇神社の御分霊を別子山村足谷の山方、縁起の端に奉祠し、明治二十六年別子山村足谷の目出度町に移転奉遷した。その後別子銅山の採鉱が深部におよび採鉱の中心が別子山村から東平、端出場と移転したことに伴い、昭和二年十月新居浜市山根町内宮神社の仮遷座を行い、昭和三年五月一日現社地に正遷座祭を斉行した。そもそも大神は別子銅山鎮護の神をして、全従業員の氏神として宗敬され鉱夫入坑の際には必ず坑口に奉祠せる大神を拝礼して入坑するを常とした。また、住友諸事業の発展に伴い新居浜における各事業の守護神として新居浜市磯浦町に鎮座されていた大神も昭和四年当社に遷され、現在も、住友企業の隆盛と社員の安全の守護神として宗敬せられている。」
参道の石段前を守護されているのは、美しい牡丹の花が施された玉を持つ獅子顔の狛犬さん一対。住友家が別子銅山鎮守の神として遷座されただけ有って、狛犬さんの持ち物も一味違います。
「祖業永昌斯民以寧」「神威高○○徳惟馨」(○部分に該当する漢字が見当たらず)と刻まれた第二の〆鳥居。拝殿前より神域を守護されるのはやはり、玉を抱え込んだ狛犬さん一対。
獅子顔で団子っ鼻なのにそれがちっとも嫌味でなく、むしろ子供のような無邪気さに見えるのは、その姿勢の所為でしょうか? 抱え込んだ玉はきっととても大切なものなんですね。
「別子銅山記念館」の入り口近く「古式により 毎年元旦に銅山守護神である大山積神社に奉献された大いなる鉱石 (昭和48年度に奉献した最後のもので、鉱石の重さは約300キログラムある)」と記された解説版と「大鉑(おおばく)=銅鉱石」が奉納されています。
元旦、銅山守護神の大山積神社に注連縄で包み幣を掛け、神輿風にして担がれ、別子銅山大鉑の歌と共に、古式ゆかしく奉納された「大鉑」。この画像はマイントピア別子に展示されていた実物大の「奉納大鉑」です。
別子銅山開坑三百年祭記念の、華やかな奉納大鉑を詠った句碑。
【どよもすは 大鉑(おおばく)能うた 鉱山の春 】本田三嶺子
参拝日:2011年6月15日
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