一度では紹介しきれなかった「法用寺」。二日目はお堂に施された見事な彫刻を紹介していきます。
まずは寺社彫刻の定番中の定番ともいえる向拝の龍。ここでは阿吽・一対の龍が見事に体をくねらせて睨み合っています。
触れれば刺し貫かされそうな鋭い髭。らんらんと輝く漆黒の目は、世の全ての情理を見透かすように深く黒く・・
龍の存在など知らぬが如く、内深くで見返るのは吽の獅子
楽し気に追う阿の獅子
貫彫刻には阿吽の獅子。それは驚くばかりの迫力。鋭くとがった牙を覗かせながら、しかしそれは決しておどろおどろしい物では無く、猛々しさの中に神秘があり、嵌めこまれた玉眼は全てを見通すほどの光を放つ・・寺社の貫に施された獅子彫刻。これまでに軽く三桁は見てきましたが、心に残る一対です。
獅子と対になるのは麒麟の一対。目線の違いかもしれませんが、何という優しさ、何という慈愛に満ちた眼差し。
一角を頭に戴く麒麟。獅子と同様に嵌められた玉眼なのに、これほどまでに異なった印象を与えてくれるとは。名も知らぬ匠の技にしばし言葉を忘れて見惚れる二人。
弘安2年(1279)に『富塚伊賀守盛勝公』が伽藍を造営、その際に「普門山:圓通閣」と称したという由来を伝える扁額。
続いて「子安地蔵堂」の向拝彫刻は、「竜虎相搏」の図
「龍吟ずれば雲起こり、雲は竜に従う」
「虎嘯けば風生じ、風は虎に従う」
虹梁を支えるのは朱に塗られた力神
参拝日:2015年6月28日
こんにちは!
いよいよ明日で仕事納です。
今日明日頑張って行きましょう!
龍かと思ったら麒麟なんですね!
格好よいですねぉ!