出雲街道の宿場町・城下町として栄えた勝山。土蔵に白壁、格子窓の古い町並みが残ることから、昭和60年に岡山県初となる「勝山町並み保存地区」に指定。特に何か特別な目的が無くても、ただ歩くだけで心がホッとするような、不思議な優しさを感じさせてくれる「勝山の町歩き」。さて、今日はどんな素敵に出会えるのでしょう😊
明和元年(1764)、『三浦明次』の勝山入部により建てられた武家屋敷群の一つ「勝山武家屋敷館:渡辺邸」。有能な家臣の1人であった『渡辺唐兵衛』は家老格の名門で、当時、百六十石取りだったと伝えられています。
長屋門を入ると母屋、土蔵、井戸などがあり、土蔵には甲冑、槍、衣類、古文書などが展示されているそうです。町歩きの後に時間があれば入館予定。
白壁、黒壁に挟まれた三浦坂をまっすぐに進むと、右手に醤油蔵を改装したアートスペース「勝山文化往来館:ひしお」の建物群が見えてきます。
「ひしお」という名称は、かつてこの場所にあった古い醤油蔵が作っていた「醤(ひしお)」から付けられたもの。木をふんだんに使い、古い瓦を再利用、建物上部に土壁を塗った、和風でいながらとてもモダンな外観。
勝山藩主三浦家の菩提寺、浄土宗寺院「安養寺」の山門。
山門前に置かれていた二体の童地蔵。そんなに古いものではないと思われますが、とても優しい表情で参拝者を迎えてくれます。
山門の屋根から下界を見下ろすのは、口元から牙をのぞかせる鬼。中々に良い面構えで、三浦家五代から十代までの墓所を護っています。
室町時代に始まったとされる「高瀬舟発着場跡」。今でも、旭川沿い約700mに渡って往時の面影が残されているそうです。
旭川の中州によって作られた水辺に下りられるように、各々の家の裏口に作られた玉石積みの石段。川端の町並みでは全国の各地に見られる独特の風景です。
勝山町歩き、もう少し続きます🌸
訪問日:2013年4月23日
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