車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

岸和田城と岸和田だんじり in 大阪府岸和田市岸城町

2022年12月21日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・大阪府

伝承では、建武新政期に楠正成の一族であった和田高家が築いたといわれる「岸和田城」。天正13年(1585)、羽柴秀吉は紀州根来寺討滅後、叔父小出秀政を城主としてこの城を与えます。その後、秀政によって城郭の整備がなされ、天守閣もこの時に築かれました。以後、小出吉政・吉英、松平康重・康映をへて、寛永17年(1640)に岡部宣勝が入城し、明治維新まで岡部氏が13代に渡って岸和田藩を統治しました。

別名、岸ノ和田城、滕(ちきり)城、千亀利(ちきり)城とも呼ばれ、江戸時代には岸和田藩の藩庁が置かれた岸和田城。天守閣は文政10年(1827)に落雷で焼失。明治の廃城令により櫓・門などの城郭施設を破壊したため、当時を物語るものは堀と石垣のみとなりました。

現在の3層3階の天守閣は、昭和29年に建造されたもので、本来は5 層天守であったことが絵図などで確認されています。別名の「縢(ちきり)城」とは、本丸と二の丸を合せた形が、機の縦糸を巻く道具の「縢」に似ている事に由来し、後に縁起の良い「千亀利」の文字が当てられました。

城跡は昭和18年に大阪府指定史跡に、本丸庭園は国の名勝に指定されています。

堀に架かる橋を渡った先が本丸の復元された櫓門。当時は合計15棟の櫓があったと記録されています。

二の丸跡にある岸和田市民道場「心技館」

2015年10月8日に小休止した阪和自動車道下り線・岸和田SA。記念スタンプは、当然「岸和田城」ですが・・

他にも、岸和田城を連想させる建物が、小高い丘の上に建っています。単なるモニュメントにしてはよく出来過ぎていて・・気になる(笑)

さて、岸和田市と言えば関西でも有名な祭りの一つに数えられる「岸和田だんじり祭り」があります。岸和田市出身の友人によれば、祭りの当日は、日本国内に住んでいる地元出身者は、万難を排してでも祭りに参加するのが常識なんだそうで(^^;) 

だんじりの大屋根に乗り込む若衆は「大工方」と呼ばれており、友人曰く、滅茶苦茶、婦女子にモテて、その為の女同士のいざこざ何てしょっちゅうで・・と、はるか昔を懐かしんで語ってくれました(笑)二枚の画像はいずれも岸和田SAのタイル壁画、壮大さが伝わってきます。

残念ながら実際の祭りは見た事はありませんが、岸和田城西大手門跡の北側に立地する「岸和田だんじり会館」では、大迫力のマルチ画面で、岸和田だんじり祭りが体感できるそうです。

鉄柵の上の握り部分、だんじりに使われる法被がデザインされているのですが、中央には大きく「岸和田市の市章」なんかこういうのって好きかも(*^^*)

だんじり祭りでは、何と言っても豪快な「やりまわし」が一番の見せ場。それを見るための最適な場所も幾つかあるそうで、友人が教えてくれたのが蛸地蔵駅。浜地区の「やりまわし」を見る特等席なんだそうです。

元禄16年(1703)、時の岸和田藩主岡部長泰が、京都伏見稲荷大社を岸和田城内三の丸に勧請。五穀豊穣を祈願し、行った稲荷祭がその始まりと伝えられる「岸和田だんじり祭り」。約300年の歴史と伝統を支えてきた町衆の心意気、友人が身近にいた間に見ておきたかったな・・・。

訪問日:2009年6月13日

 

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ご当地マンホール in 大阪府岸和田市

2022年12月20日 08時00分00秒 | マンホール・マンホールカード・キャラ・大阪府

岸和田市(きしわだし)は大阪府の泉南地域、和泉(泉州)と称される府南西部に位置し、大阪湾から和泉山脈に至る細長い市域を形成する町です。寛永時代(17世紀初め)以降、岸和田藩主岡部氏の城下町として栄え、明治時代中期以後は泉州綿織物を主とする紡織工業都市として発展してきました。

キャッチフレーズは「世界にいちばん近い城下町」

1889年、町村制施行により、南郡岸和田町・岸和田浜町・岸和田村・沼野村・土生郷村・有真香村・東葛城村・北掃守村・山直下村・山直上村・八木村。和泉郡山滝村が発足。

1896年、郡の統廃合により、所属郡が泉南郡となる。

1912年、泉南郡岸和田町・岸和田浜町、岸和田村、沼野村が新設合併、改めて岸和田町となる。

1922年、泉南郡岸和田町が市制を施行。岸和田市となる。

1928年、泉南郡北掃守村が町制を施行、改称して、春木町が発足。

1935年、泉南郡山直下村と山直上村が合併、町制を施行。泉南郡山直町が発足。

1937年、泉南郡春木町が八木村と新設合併、改めて春木町となる。

1938年、泉南郡土生郷村を編入。

1940年、 泉南郡有真香村、東葛城村を編入。

1942年、泉南郡春木町、山直町、南掃守村と新設合併、改めて岸和田市となる。

1948年、泉北郡山滝村を編入。現在に至ります。

マンホールには緑化推進の一環として選定されている「市の花:バラ」をイメージし、その周りに市のシンボル「岸和田城」を配置しています。(市役所付近の中心街歩道に設置)

市役所上下水道庁舎展示マンホール

岸和田だんじり会館展示マンホール

池田市マンホールサミット展示マンホール

鴻池水未来センター展示マンホール

岸和田だんじり会館展示マンホール

松と岸和田城天守閣の鯱がデザインされたマンホールは、岸和田城跡の一画に設置されています。

「市の花:バラ」が描かれた仕切弁は幾つかのサイズがあるようで、私が見つけたのは以下の三種。

大正11年(1922)11月1日 制定の市章は「岸和田城の別称「千亀利城」から「千」の文字を図案化したもの、岸和田の「岸」または「キ」の図案化あるいは、欄干橋の「干」からとったものといわれている。」公式HPより

仕切弁

空気弁

消火栓

防火水槽

用途が書かれていないので何の蓋かは不明。城の形の中に市章が書かれています。

岸和田城近くの側溝蓋には「きしわだし」の文字と「松」がデザインされています。

歩道に敷設された案内プレートは、現在位置が大まかに確認でき、行き先も一応わかって便利です。日本語と英語だけで無駄な外国語がない為、簡潔に読み取れてすっきりと見る事が出来ます。

岸和田市イメージキャラクター『ちきりくん』。岸和田城天守閣に住んでいて、 歴史が大好き。恥ずかしがりやの男子ですが、だんじり祭になると熱く燃えます(笑)

撮影日:2009年6月13日&2017年4月25日&2018年12月18日

 

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大阪府岸和田市のマンホールカード第7弾

2022年12月19日 08時00分00秒 | マンホール・マンホールカード・キャラ・大阪府

2018年4月28日、第7弾として全国49自治体で49種類(計301自治体342種類)の マンホールカードの配布が 開始されました。「岸和田市」のマンホールカードは、「岸和田だんじり会館」でいただけます。( 岸和田市上下水道局総務課に変更)

1993年に設置開始されたマンホールには抽象化された「岸和田城」と「ばら」と「クスノキ」がデザインされています。

裏面には上記マンホールと、「岸和田城」と「ばら」と「クスノキ」の写真とデザインの由来が書かれています。

「続日本100名城のひとつ「岸和田城」をモチーフにしたデザイン蓋です。 岸和田城は本丸と二の丸を重ねた形が「ちきり」(はたおり機の縦糸をまく器具)に似ていることから「猪伏山ちきり城」の異名を持ち、昭和を代表する作庭家・重森美玲が手掛けた本丸の庭園「八陣の庭」は国の名勝に指定されています。 また諸葛孔明の八陣法が取り入れられた庭としても知られ、天守閣からの眺めは、大将を囲んで8つの各陣の石組と青海波の波紋が融合し、息をのむような美しい空間となっています。 図柄の中央にあるのは市の花「ばら」と市の木「クスノキ」の葉。これぞ岸和田といえる特徴的なデザインです。」

座標軸マンホール

岸和田だんじり会館:展示マンホール

岸和田だんじり会館:黄金の展示マンホール

配布先で頂いたマンホールコースターとマンホールマップ

訪問日:2018年4月28日

 

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ご当地マンホール in 大阪府寝屋川市

2022年12月18日 08時00分00秒 | マンホール・マンホールカード・キャラ・大阪府

寝屋川(ねやがわし)は大阪府の東北部、淀川左岸に位置する中核市指定都市です。市名の「寝屋」は当市東部の地名で、古代生駒山麓の、牧人の寝屋が起こりと言われています。

キャッチフレーズは「ふれあいいきいき元気都市 寝屋川」

1889年、町村制の施行により、茨田郡九個荘村・友呂岐村、讃良郡豊野村・寝屋川村が発足。

1896年、茨田郡・讃良郡が北河内郡に変更。

1943年、九個荘村が町制施行、北河内郡九個荘町となる。

1943年、北河内郡九個荘町・友呂岐村・豊野村・寝屋川村が合併、北河内郡寝屋川町が発足。

1951年、北河内郡寝屋川町が府下17番目の市制を施行、寝屋川市となる。

1961年、北河内郡水本村を編入。現在に至ります。

マンホールには「はちかづきちゃん・ねや丸くん」と「市の木:桜」に市章がデザインされています。

寝屋川市上下水道局庁舎:展示マンホール

池田市マンホールサミット展示マンホール

従来よりのマンホールには、市章を中心に「市の花:バラ」周囲に「市の木:桜」がデザインされています。

鴻池水未来センター展示マンホール

寝屋川市上下水道局庁舎:展示マンホール

ブルーグレイのサンド塗装が施されたデザインマンホール

シールタイプのマンホールは「市の花:バラ」を手に、「市の木:桜」の花びらに乗ったマスコットキャラクターの「はちかづきちゃん」。

シールタイプのマンホールは、方位を表すデザインです。

昭和26年5月3日制定の市章は「中央の矢印になっている部分はネと矢、すなわち寝屋を示し、 左右の半円状の部分と矢印は合わせて川を表しており、 市名の文字を図案化したものです。」公式HPより

「電話」

「低圧 電気」

「弱電」

「ネ」の下部分が矢印になった知章が中央にあります。

寝屋川市の有名な民話「鉢かづき姫」をモチーフに誕生したマスコット・キャラクター『はちかづきちゃん』。お友達の『ねや丸くん』は、山陰三位中将の四男(宰相)をモチーフに誕生しました。物語の中では二人は結ばれて幸せになりましたとさ。めでたし・めでたし(⌒∇⌒)

寝屋川市駅の構内には十二単も艶やかな「鉢かづき姫」こと、「初瀬姫」の肖像画が有ります。

お伽草子に登場するなよやかで美しい「鉢かづき姫」と、ふっくら現代風味で名所旧跡を案内する「鉢かづき姫」。後者は市内の名所旧跡に沢山出没しています(笑)

撮影日:2008年12月13日&2010年5月11日

2014年12月26日&2018年8月29日

 

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大阪府寝屋川市のマンホールカード第8弾

2022年12月17日 08時00分00秒 | マンホール・マンホールカード・キャラ・大阪府

2018年8月11日、第8弾として全国76自治体で76種類(計364自治体418種類)の マンホールカードの配布が 開始されました。「寝屋川市」のマンホールカードは、「寝屋川市上下水道局庁舎:下水道事業室」でいただけます。

2018年に設置開始されたマンホールには「はちかづきちゃん・ねや丸くん」と「市の木:桜」がデザインされています。

裏面には上記マンホールと、「はちかづきちゃん」「ねや丸くん」の写真とデザインの由来が書かれています。

「寝屋川市のマスコットキャラクター「はちかづきちゃん・ねや丸くん」と市の花・木である「バラ」と「サクラ」をデザインしたマンホール蓋です。はちかづきちゃんは、大きな鉢をかぶった(「かづく」は「かぶる」の古語)女の子で、御伽草子に収められた物語「鉢かづき」の主人公の初瀬姫、ねや丸くんは、その物語に登場する山陰三位中将の四男(宰相)をモチーフに作られました。これは、初瀬姫の生家が寝屋川市東部の寝屋地区にあったとされることに由来しています。また市章は、中央部分の矢印「ネ」と「矢」で寝屋を示し、その矢印と左右の半円を合わせて「川」を表しています。」

座標軸マンホール

館内展示マンホール

配布時に頂いたマンホールコースター

訪問日:2018年12月11日

 

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星田妙見宮(ほしだみょうけんぐう) in 交野市星田

2022年12月16日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・大阪府

交野市には星にまつわる地名や伝説が多く、たとえば市街地の中心部を流れる天野川などはその代表とも言えます。「稲作が始まった頃に、この地を讃えてあまの(甘野)といい、川水を甘野川と言った事を由来とし、それを平安時代、交野が原へ遊猟に訪れた宮廷人が、歌合わせの際に夜の大空に星の連なる「天の川」になぞらえた事から、この名が定着したと伝える」と、市の公式HPには紹介されています。
天野川と織姫・彦星の物語、八丁三所の降星の伝説、今回は星にまつわる寺社の一つを訪ねてみました。

交野市星田に鎮座される「小松神社」、別名を「星田妙見宮(ほしだみょうけんぐう)」と称します。御祭神は別天津神・造化三神の『天之御中主大神・高皇産霊(たかみむすひ)大神・神皇産霊(かんみむすひ)大神』。仏教界では『北辰(ほくしん)妙見大菩薩』、陰陽道では『太上神仙鎮宅霊符神(ちんたくれいふしん)』と称されます。

社頭の説明を簡単にはしょると「当霊山は平安時代の弘仁年間(810~824)に弘法大師空海上人が私市の獅子窟寺で修法をされた時、天上より七曜の星(北斗七星)が降星し三ケ所に落ちました。星田妙見宮はその内の一つを御神体として祀る、生駒山系に残る数少ない岩座信仰の霊場です。」

鳥居の傍らには『祥苑』の揮毫で、万葉歌人として名高い『大伴家持』の歌碑。
【 織女(たなばた)し 船乗りすらし まそ鏡 清き月夜(つくよ)に 雲立ち渡る 】

ー旅の中、馬の手綱を取り、夕日に包まれた花と言うものはーと題した『如願法師(藤原秀能)』歌碑。

 【 名付く日 暮るる 交野の 桜狩り 花に宿借る 天の川風 】

星田妙見宮 境内図・・はてさて二度目の挑戦となった今回、本宮まで行き着けるだろうか(^^;)

うっそうと茂る木立の参道を歩いていると、木漏れ日がちらちらと降り注ぎ呼吸する息さえも磨かれてゆく感覚は前回と変わりません。

前は鳥居の前で拝礼をして回れ右でしたが、今回はご亭主殿が率先して石段を登り始めたので、根性無しの私も覚悟を決めて後を追います。

境内、石段参道の処々に祀られる七星如意輪観音菩薩像。こちらは表参道石段の最初に出会う『貪狼星(とんろうしょう)』、子年生まれの方の本命星とされています。

軽く眩暈のしそうな石段ですが、今の御亭主殿を一人で行かせるくらいなら、眩暈の一つや二つ(^^;) でも・・・以前なら絶対に手を引いてくれたのに・・。ふっとそんな事を思い出してしまう私、まだまだ修行が足りませんね。

神門形式の絵馬堂まで来ました。医師からきつい運動は避けて下さいと止められているご亭主殿。もうここまでで充分と言う私に「ここまで来たのだから」と思いつめたような口調で答え、更に石段を登って行きます。

神門の先、左手に祀られる「烏枢沙摩(うすさま)明王」。密教守護の神。烈火をもって不浄を浄化する明王として知られており、俗にトイレの神様としても有名です。

社務所の先、拝殿石段下の左右より神域を守護されるのは、何とも不思議な雰囲気を漂わせる陶器製の狛犬さん一対。備前でもなく信楽でもない・・この地独自の焼き物だとしたら、もしかして他にもどこかに存在しているのだろうか?? 久々に狛犬の撮影を喜ぶご亭主殿・・来てよかった・・・。

阿形の狛犬さんの足元から下に続く道を入った先に祀られる「青龍社」。御祭神は『青龍大明神』。四神(四獣)の一つで東方の守護をされます。

この先にも「稲荷社」が祀られているようでしたが、帰路の事を考えて自粛。

やっと拝殿です。何というか・・・2015年9月29日の最初の参拝から実に六年余の歳月が流れていた事に、改めてショックにも似た軽い驚きを感じずにはいられません。

拝殿前左右より神域を守護されるのは、出雲構えの狛犬さん一対。まさかこのような場所で来待石の出雲構えに出会えるとは予想もしていませんでした。この姿勢に紅白の前垂れは、いささか場違いにも見えます(^^;)

拝殿の後方に鎮座されるのは妙見山の御神体「織女石(たなばたせき)」。御神体の間に建つ結界の手前に二枚の駒札は妙見の祠 妙見にあり、土人(土着の人)織女石と呼ぶー河内名所図会より」「谷の奥に、星の森あり。星の社あり。その神は牽牛織女なりー南遊紀行より」

どのような思いで本殿までの参拝を強行したのか・・後で本人に聞いても「どうしても行こうと思ったから」としか答えてくれませんでした。きっと言葉にできない沢山のものを抱えて、ここまで登ったのだろうと思います。

拝殿の向かって左手に並んで鎮座される「鎮宅社」。御祭神は『太上神仙鎮宅霊符神』。道教の北辰、北斗を神格化したものとされます。

「三宝荒神社」御祭神は『三宝荒神』。三法( 仏、法、僧)を守る守護神であり、屋敷、竈の神様として知られます。

拝殿より望む、交野市街・・こんな上まで来たんだ・・

無事に参拝を終え、神門まで帰ってきました。御亭主殿が写してくれた記念の一枚・・これから先の人生にも、少しずつ、本当に一歩ずつ、こんな風に思い出が積み上げられてゆきますように(願)

石段参道を下りきった後は、隕石が落下した地と伝えられる「登龍の滝」へ。滝とありますがそれらしい水音も聞こえず、随分と静かです。

今はすっかり枯れてしまい、定期的に上の水路からわずかに水が落ちるだけとなった「登龍の滝」。中央の滝壺が隕石の落下地点と伝えられているのですが、正面から見る岩壁の印象がまるで登り龍の姿に見えたのは・・そう、多分気のせいでしょう。傍らには「不動明王(大日如来の化身)」が祀られています。

「登龍の滝」の入り口近くに祀られる「竜王社」。御祭神は『豊玉龍王・豊正龍王』

親子杉参道

「親子杉」に願いをかければ、神はこの親子杉に降りてきて願いを聞いてくれると伝えられています。それは親子の事でなくても良いのでしょうか!!

御本殿への鳥居と向かい合うように建立される境内社。

『延命地蔵』・『祖霊社』・『庚申社』

本殿石段参道向かって左手に鎮座される「下社稲荷社」。御祭神は『倉稲魂大神』

前回に見つけて感動した案内「交野が原と余呉湖の羽衣伝説。そして交野七夕伝説へ。「ひとり仙女あり。この渓水に浴し逍する所、少年の戯れにその衣を密す。ゆえに帰る事能ず。遂に夫婦となりて後三年を経て飛び去る。ゆえに天川と号す。」「織姫子孫、河内天の川にあり」『藤原顕昭』の著書「袖中抄(しゅうちゅうしょう)」は、余呉海と題して七夕伝説を詠い、斯く結んでいる。」 余呉の羽衣伝説と、交野の天の川伝説がこんな所で繋がっているなんて・・・ なんだろうこの不思議な感じ。

そうそう、駐車場を出る時、道を間違えて公園内に入り込んだのですが、そこでこんな看板を見つけました。最近ネットで知った交野の新迷所「伝 家康ひそみの藪」

まるで頑張ったご褒美みたいだと笑って喜ぶ私に、ご亭主殿もちょっと嬉しそう。

参拝日:2015年9月29日&2021年11月24日

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御祭神一口メモ

『造化(ぞうか)三神』、天地開闢の際、高天原に「独神(夫婦神ではなく単独でなった神)」として出現した三柱の神。

『別天津神(ことあまつかみ)』国土が形成されて海に浮かぶくらげのようになった時、二柱の「独神」が出現。造化三神とあわせ五柱の神を、特別な存在としてこう呼ぶ。

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機物(はたもの)神社 in 交野市倉治

2022年12月15日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・大阪府

交野市倉治に鎮座される「機物(はたもの)神社」、御祭神は『天棚機比売大神(あめたなばたひめかみ)(織姫)・栲機千々比売神(たくはたちぢひめのかみ)・地代主大神(ことしろぬしおおかみ)・八重事代主神』

『天棚機比売大神(あめたなばたひめかみ)(織姫)』

「当神社の創建の年代は詳らかでないが社伝によると 文明八年三月に神祇林管領であった ト部兼倶の奉幣があり 元亀三年に 織田信長の軍勢狼籍陣取放火 寄宿禁制があったと云ふ 天正元年十一月信長は神境を東西二百六十間南北六十七間余に定められ且つ神職十六人の席次も定められた 天正十年六月に 明智光秀は武運長久を祈願して 初穂料白銀百枚を 奉納された記録がある 翌七月には 豊臣秀吉は 信長の先例に倣って制札を建て同十六年四月より永く 神饌米百俵を奉納されたのである 文禄三年五月には豊臣秀次は武運長久大満願成就感応に依って 神殿を新造され神饌料として蔵出米一千俵を奉納さ れた記録も残っている。」境内案内より

二の鳥居脇に建立されていた句碑

【 棚機(たなばた)の 五百機(いほはた)立てて織る布の 秋さり衣 (ごろも)誰(たれ)か取り見む 】

奉納石灯籠一対

参道を覆い尽くすばかりに枝を広げる御神木

「注連石」の中からがより深い神域となります。

【 一年に 一夜と思えど たなばたの 逢ひ見む秋の 限りなき哉 】『紀貫之』

三の鳥居と拝殿

拝殿の正面左右より神域を守護されるのは、いずれも個性豊かな三対の狛犬さん。玉垣の一番近く、あまり見かけないタイプの狛犬さんですが、その表情のユニークさはめったにお目にかかれるものではありません。

典型的な浪花タイプの狛犬さんは昭和十二年十二月吉日建立。吽形さんは手に仔狛をじゃれつかせ、阿形さんは玉を手にとっときの笑顔で参拝者を迎えます。

文化七年(1811)建立の狛犬さん。吽形さんの噛み締めた口元が何かを訴えているような。それを見て「大丈夫さ~」と笑い飛ばす阿形さん。最高のコンビです。この三対の狛犬さんに再会したくて、二度目の参拝を決めました。

本殿・覆い屋

「境内社:東宮」

「境内社:西宮」

「伊勢神宮遙拝所」

拝殿向かって右手にある東神門は絵馬殿も兼ねているようです。

奉納絵馬

機織機とおりひめちゃん

拝殿正面に位置する南神門、駐車場からの参拝はこの神門を潜ります。

参拝日:2015年9月29日&2021年11月25日

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御神名一口メモ

『天棚機比売大神(あめたなばたひめかみ)(織姫)』、『天照大御神』が天岩屋に隠された際、大神に献上する為の「神衣和衣(かむみそにきたへ)(神様が着る衣服)」を織った神。

『栲機千々比売神(たくはたちぢひめのかみ)』、造化三神の一柱『高木神』の娘。『天忍穂耳命』の妻で、『天火明命』・『邇邇芸命』の母神。

 

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ご当地マンホール in 大阪府交野市

2022年12月14日 08時00分00秒 | マンホール・マンホールカード・キャラ・大阪府

交野市(かたのし)は大阪府の北東に位置し、中央を南北に天野川が流れ、市域の半分が山林によって占められ、奈良県との府県境の生駒山地・金剛山地一帯は昭和33年4月10日に「金剛生駒国定公園」に指定されています。平安時代には、市北部から枚方市にかけての丘陵地は「交野が原」と呼ばれ、宮廷人たちが狩りを楽しんだことが「続日本紀」や「日本後紀」に記録されています。

金剛生駒国定公園の一画にある「府民の森ほしだ園地」には高さ50メートル・長さ280メートル、人道用の吊り橋としては国内最大級の「星のブランコ」があります。その昔、橋の前まで行きましたが・・・一歩も踏み出せずに退散。居間の壁には、手前のベンチに座って「星のブランコ」をバックに写した記念写真が今も飾られています(笑)

キャッチフレーズは「水と緑が暮らし彩る「星のまち☆かたの」」。市民憲章は日本一短い「和」。

1889年、町村制の施行により、交野郡交野村・磐船村・星田村が発足。

1896年、交野郡が北河内郡に変更。

1939年、北河内郡交野村・磐船村が合併して交野町が発足。

1955年、北河内郡星田村を編入。

1971年、北河内郡交野町が市制を施行、交野市となりました。

マンホールには市章を中心に、交野の文化を育んだ天野川を配置し「市の花:ツツジ」「市の木:桜」「市の鳥:キジ」がデザインされています。

交野市役所別館:下水道課展示マンホール

鴻池水未来センター展示マンホール

池田市マンホールサミット展示マンホール

「市の花:ツツジ」タイルプレート

「市の木:桜」タイルプレート

「市の鳥:キジ」タイルプレート

昭和38年1月12日制定の市章は「交野市の「交」の字を図案化したもので、交野の桜と平和の象徴である鳩を型どっています。」公式HPより

仕切弁

水道止水栓

消火栓

交野妙見宮境内で見つけた、市制施行以前の「交野町」の消火栓。自治体名が残されており、こういうのを見つけると、テンションが上がります(笑)

機織神社境内で見つけた大阪浄化建設の枡蓋

交野市PRキャラクター『おりひめちゃん』。古くから交野に伝わる七夕伝説の織姫をモチーフに誕生しました。『星のあまん』は交野の七夕まつりの賑やかさにひかれて、天の川から降りてきた宇宙怪獣。実は・・おりひめちゃんのペットらしい・・。

1998年4月4日に制定されたシンボルマークは「親子星をイメージ。親子星は、市民が手を携えて未来に飛翔する意欲を表すとともに、市民憲章にうたわれた「和」を象徴しています。」公式HPより

撮影日:2008年4月26日&2015年9月29日&2018年12月17日

      

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大阪府交野市Bのマンホールカード第16弾

2022年12月13日 08時30分00秒 | マンホール・マンホールカード・キャラ・大阪府

2022年1月15日、第16弾として全国自治体で種類(計自治体種類)の マンホールカードの配布が 開始されました。「交野市B」のマンホールカードは、「交野市上下水道庁舎」でいただけます。

2021年に設置開始されたマンホールには「市制50周年記念ロゴマーク」と「 おりひめちゃん」がデザインされています。

裏面には上記マンホールと、「 おりひめちゃん」の写真とデザインの由来が書かれています。

「交野市は2021年で市制50周年を迎えます。記念年を祝って、50周年記念ロゴマークをデザインにあしらったのがこの記念マンホールです。交野市には星にまつわる地名や伝説が多く残っていて、たなばた伝説もその一つ。市にゆるキャラおりひめちゃんは、その名の通り七夕伝説の織姫由来のキャラクターです。古風な見た目に反して性格はイマドキの女の子であり、イマドキの女の子目線で交野の町をゆるーくしていきたい、とおりひめちゃん本人は考えているようです。大きく描かれた「50th」の青い背景には50の星が散りばめられており、夜空に輝く天の川をイメージしています。」

河内岩船駅前:座標軸マンホール

訪問日:2022年1月15日

 

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大阪府交野市Aのマンホールカード第9弾

2022年12月12日 08時00分00秒 | マンホール・マンホールカード・キャラ・大阪府

2018年12月14日、第9弾として全国60自治体で60種類(計407自治体478種類)の マンホールカードの配布が 開始されました。

「交野市」のマンホールカードは、「交野市役所別館2階下水道課(休日:交野市役所本館地下1階警備員室)」でいただけます。

2018年に設置開始されたマンホールには「市の花:ツツジ」「市の木:桜」と「市の鳥:キジ」がデザインされています。

裏面には上記マンホールと、「サクラ」「とツツジ」「キジ」の写真とデザインの由来が書かれています。

「交野市型のデザインマンホールは五つの要素から構成されています。 一つ目、交野は古くからさくらの名所であり市の木にも選ばれている「さくら」。 二つ目は市の花に選ばれている交野市城に自生するミツバツツジ、モチツツジ等の「つつじ」。 三つ目は古歌に詠まれるなど、古くから交野にゆかりの深い市の鳥である「きじ」。 四つ目に交野市の中心部を流れる「天野川」。 五つ目に交野市のマークである交野市の「交」の字を図案化し、交野の桜と平和の象徴である鳩を型どっている市章。 これら五つをバランスよく配置したものが現在、交野市内の各所に設置されているデザインマンホールです。」

座標軸マンホール

配布先展示マンホール

訪問日:2018年12月14日

 

コメント (2)
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