島田大祭帯祭りの主役でもある「大奴」。大きく上下する腕の動き、高く上げる足さばき・・草履の裏はきちんと見せなければならないという決まりもあるとか。指の先から足の先まで、その一挙手一投足すべての所作は、御神輿の先払いとして厳格に定められています。
鳥居の際に陣取って写真撮影に頑張ってくれたご亭主殿ですが、ついついその繊細な動きに気を取られて、何度もシャッターチャンスを逃してしまったと・・後でしっかり言い訳してくれました。
決して!沿道に陣取る観客の皆さんに手を振っているわけではありません。御亭主殿のシャッターセンスの所為です!!
約1.7キロ先のお旅所まで、大奴によるお祓いは続けられます。
髷の後ろに見える「花嫁衣裳」の看板が・・・ナイスタイミング(笑)
大奴に続く「挟箱」。三者三様の仕草は、独特の足の動きと共に「美しい舞」とも思える所作を見せつけ、沿道の観衆を魅了します。
「台傘」
続いて三人の若者による「大鳥毛(おおとりげ)」
白黒の鳥毛からなる頭の部分は「矛」と呼ばれ、天空の悪鬼を倒し世の中に平和と豊かさを。真紅の「房」は天空を舞う古代の鳥を象ったものと言われています。
重さ32キロ、長さ2.6メートルの大鳥毛渡しの瞬間。空を舞う赤は、歯を食いしばる若者たちの頬の色。
身長の倍近くもある大鳥毛を受け取った若者は、そのまま地を這うように走り込み、見事な技で空高く突き上げ更に真っ赤な弧を描きだします。
長さ2.8m、重さ12kgの「白熊(はぐま):赫熊(しゃぐま)」。目出度さを表す紅白の「赫(しゃぐま)」は、まるで自ら意思を持ったもののように宙を舞いながら相方の手にと移り、穢れ、災厄などを祓い清めます。
静から動へ::臨場感重視で(^^;)
「具足」
「御台弓(だいきゅう)」
「御弓」
「長柄」と続き・・
「お殿様:壱」の登場。
「お殿様:弐」に付き添うように進まれる留め袖姿の方は、お殿様のお母さま。真っ直ぐ前を見つめる姿勢の美しさ、そこに垣間見える晴れがましさは私などが想像する以上だろうと思います。
「葛篭(つづら)馬(御梱馬)」
背の両側に付けた葛籠の間には、お殿様がお使いになる寝具などが載せられています。その重さは約60k。三日連続の最終日です。きっとこの馬たちも疲れているんだろうな・・・馬方さんのご苦労は大変だろうな・・・やさしく馬をあやす方々を見ているとちょっと切なくなりました。
全長約500メートルにも及ぶお行列はさらに続きます。この先は明日の「島田大祭・帯祭り~Ⅲ~」で。
撮影日:2013年10月14日