命の儚さを痛感し死の恐怖に怯えている私だが、心優しい友人に囲まれている
長野県の消防防災ヘリコプターが墜落し、山岳遭難の救助訓練をしていた9人全員が亡くなられるという痛ましい事故が起こった。ご遺族の方々の心中を察するに、その悲しみはいかばかりかと私も涙が止まらない。
死は突然全てを奪ってしまう。朝元気に朝食を食べていたのに、その夜には物言わぬ人となる。命の儚さを痛感し、死の恐怖に怯えている。
存命中はまさに空気のようで、あまりパートナーのことを考えることはなかった。買い物や映画はいつも二人で行っており、家ではいつも笑顔があった。そんなパートナーが突然永遠の旅立ちをしたことで、今は一人になったり、車を運転していると常にパートナーのことを思い出してしまう。しかし、時が薬とはよく言ったもので、今は声を出しての大泣きをする回数は次第に減ってきた。
幸い私には仕事やボランティアがあり、かつ友人たちがランチなどに誘ってくれるので、その間は悲しみに浸ることはない。ありがたいことだ。
昨日も、「久しくお会いしていないのでランチでも」とお誘いいただいた。そんな方々に囲まれている私は幸せ者だ。何とかして、立ち直りたいものだ。
昨日は今年はできのいいナバナのお浸しをして、花水木の下に眠るパーナーにお供えした。食べてくれたかな。
前進座公演「怒る富士」、多くの方々の努力で開催され熱演で感動もした
悲しみに浸る日々だが、それでも日常はこなしている。私が監事のお役をいただいている岡山医療生協65周年記念事業として取り組まれた前進座「怒る富士」公演では、チケットのもぎりの役も引き受けた。結果は風邪気味で、見守るだけとなったのだが…。
この「怒る富士」は原作は新田次郎で、東日本大震災・熊本大分地震 復興支援企画であり、前進座85周年特別公演で3月3日に開催された。
「富士山の大噴火により、山麓の村々は焼け砂に埋まり、田畑は壊滅した。時の幕府は亡所と裁定し、棄民政策をとる。これに喘ぐ農民たちと、その農民と村を守ろうとその復興に命を賭した関東郡代・伊那半左衛門との、真実のものがたり」。
この公演をたくさんの方に鑑賞していただくために、多くの努力が重ねられていることを見聞きし感心もし、感動すら覚えていた。そうした努力に応える俳優のみなさんの熱演であり、素晴らしい舞台だった。
片山和良写真展『WBO女子アトム級世界チャンピオン 池山直』に行った
公務員として働きながら、世界チャンピオンの座を守り続けている女性がいる。その名は、WBO女子アトム級世界チャンピオンの池山直さんだ。
その池山さんの仕事場やトレーニング、そしてリングでの姿を取り続けている男性がいる。池山さんと一時期同じ職場で働いていた片山和良さん。
片山さんとは様々な場でご縁をいただいてきて、私の尊敬するお一人。今回片山さんが三冊目の写真集『WBO女子アトム級世界チャンピオン 池山直』を出版された。片山さんの写真は、いつも白黒。それだけに余計に迫力がある。今回の写真集は、日本リアリズム写真集団 2016年公募 視点第41回展入選作品も含まれている。
片山さんの写真展には、その生き様への尊敬の念から、出来る限り顔を出すようにしている。今回の写真展は時々私がランチでお世話になる「ichi-cafe」で、今月5日から開幕し、その初日には池山さんのサイン会もあるということで、この日でかけた。せっかくだからと、サインのみでなくお写真もお願いした。
ブロボクサーの年齢制限を超えていて、(世界)チャンピオンであるからこそリングに立てるという池山直さん。負ければ即引退という厳しい現実の中で戦い続ける。でも公務員であるが故に、賞金は受け取れない。そんな中でも、リングに立ち続ける姿に魅了される。次回防衛戦には、応援に行きたいものだ。