複数の首長が、高齢者予防接種で「余った」ワクチン接種を受けたと批判を受けています。トップがコロナウイルスに感染して地方行政に支障をきたすことは避けたいはずで、首長は早い段階で受けるのは当然だと思います。そういう主張で受ければいいものを、「余ったから」とか「私も医療従事者」とか変な言い訳をするから騒がれるんですよ。あなたたちは元気で精いっぱいに市民・町民・村民を守るために選ばれた人から優先接種を受けて当然。
もともとこの国の国民は、このようなことに寛容だったと思います。でも今回は違う。なぜ?それは国民の危機感が本物だから。
高齢者予防接種の予約が遅ればせながらですが、私の住む地区でも今日始まりました。元々人口が少なく、今回は85歳以上の人の予約に限定したせいもあり、よそで見られたような混乱はなかったようです。
これに反して医療従事者へのワクチン接種は、報道だと1回接種終了は7割ぐらいといわれてますが、うちはまだまだ。これで週に3~4回の接種会場への出務で、菅総理が「7月中に高齢者接種を完了させる」と言ったためにこの3か月で60回(土日を含む)の出務が予定されました。さすがにこれは無理で、無理やり一日の接種件数を倍にして出務回数を半分程度にしましたが、その時間でその人数を安全にワクチン接種できるの?って感じです。
前々回の記事は書きすぎたかなと反省したのですが、やっぱり私たちの国は「先進国のひとつ」じゃなかった。希望は「国産ワクチンが年内にも」とのお知らせが聞かれたことです。皆さん頑張ってます、なのに。
スギ薬局の会長の件も企業としては大きな代償をきっと払うことになるし、日本医師会長のパーティー参加の件もこれまでよく仕事をしてきたのだから、個人的にはもう許してやってよって感じ。不安に対するはけ口になってしまったのでしょうね。