明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(155)福島の子どもたちが鼻血を出している・・・

2011年06月16日 22時00分00秒 | 明日に向けて6月1~30日
守田です。 (20110616 22:00)

福島の子どもたちが、鼻血を出している・・・。

そんな情報がツイッターなどでまわってきたのはもうだいぶん前のことです。
何度かこれへの意見を聞かれました。内部被ばくの影響を感じましたが、
僕自身は自分で直接にその情報に 接したことがなくて、どれがぐらいの規模で
起こっているか分からず、あまりうまくお答えできませんでした。

しかしその後、何度もこうしたお話に接するようになりました。
ある福島から避難されてきた方は、友人が今も福島市内の小学校で教員として
働いているそうですが、鼻血を出す子どもたちが多く、胸が痛いという話を聞いた
といいます。

それだけではなくて、東京から京都に逃げてきた女性2人から、自分自身が鼻血を
出したという話をお聞きしました。相変わらず「規模」は分かりませんが、どうも
大人も含めてかなり広範囲に鼻血を出す現象が起こっていると思われます。

この件について、 報道での情報などを探していたところ、「京都から東日本大地震
被災者を支援する会」の滝澤さんが、東京新聞に載った情報を、転送してきて
くださいました。

「記事内容は、有料でロックされていますので、文字起こししたものを下に掲示
します。東京新聞さん御免なさい」との但し書きをつきです。
非常に重要な情報ですので、みなさんとシェアしたいと思い、ここでも紹介する
ことにします。

内部被ばくと鼻血の関係について、継続的な考察を進めます。

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子の体調異変じわり
原発50キロ 福島・郡山は今
http://www.asyura.us/bigdata/up1/source/4837.jpg

東京新聞6.16特報
 「上の子が一週間くらい毎日大量に鼻血が出続けていたので、心配で…。下の
子も時期は違うけれど、やはり1週間くらい鼻血が出て」。思いつめた表情で
母親(39)が、医師に相談していた。

 NPO法人「チェルノブイリへのかけはし」が12日、福島県郡山市で開いた医師に
よる無料問診会。放射線被害を心配する親子連れ計50組が参加した。同市は
福島原発から約50キロ。

 この親子の場合、震災後いったん埼玉県内に避難したが、3月下旬に郡山市に
戻った。すると小学校1年の長女(六つ)が、4月上旬から3週間、鼻血が出続けた。
このうち1週間は両方の鼻から大量に出血。耳鼻科で診察を受けたが、「花粉症
では」と言われた。「花粉症なんて初めて言われたし、普段は滅多に鼻血を出さ
ないんですけど…」と母親は言う。長男(二つ)も4月下旬から5月に鼻血を出し
続けた。

 診察した小児科医の橋本百合香さんは、「放射線被害かどうかは判断できないが、
ひとまず小児科で血液検査をして白血球を詳しくみてもらって。記録を残すことが
大事」と助言した。

 母親によると、小学校ではクラスの1割が避難していなくなった。次々と児童が
転校するので、新入生に出席番号がつけられていない。放射性物質が濃縮され
やすい牛乳を給食で出すかどうか、学校ごとに対応が異なる。「うちは保護者の
選択制。娘が仲間外れにされたくないというので、今は飲ませています」

 福島市から4カ月の長女咲空(さくら)ちゃんを連れてきた平中昭一さん(40)は
「症状は出ていないが、24時間不安で、外出を一切させていない。自衛といって
もどうしたらいいのか」と苦悩の表情。生後、他人をほとんど見たことがないという
咲空ちゃんは、記者が近づくとおびえた。

 問診会場近くの植え込みで、放射線測定器をかざすと、毎時2.33マイクロ
シーベルトの値を示した。地面から離すと1マイクロシーベルトに下がる。郡山市内
の12日の最大値は1.38マイクロシーベルト。東京都内で計測された同日の最大値
が0.0635マイクロシーベルト。約22倍だ。市内の最大値は3月15日の8.26
マイクロシーベルトで、5月中旬からは1.3マイクロシーベルト前後で推移している。

 文部科学省では3.8マイクロシーベルトが計測された学校では屋外活動を制限する
としているが、一方で年間の積算線量の子どもの上限値を1ミリシーベルトから
20ミリシーベルトとしている。これは毎時1.3マイクロシーベルトの場所で1年間
暮らせば十分に到達してしまう値でもある。

 「医者や学者も言うことが違い、避難の基準が分からない。飯舘村は1カ月も
放射能を浴びさせて、値が低くなってから避難させた。国も県も信用できない」。
長男(六つ)を連れた母親(40)は、こう憤る。自宅は新築。避難しても経済的に
やっていけるのか、何年後に戻れるのか…。費用や子どもの心に与える影響を
考えると踏み切れない。

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