明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(1619)でも、学校って何だろう-(18日に映画上映とお話会と小さなマーケットを行います)

2018年11月15日 18時00分00秒 | 明日に向けて(1501~1700)

守田です(20181115 18:00)

● 11月18日(日)に以下の企画に参加します

「みんなの学校」上映とお話会
小さな商いマーケット同時開催
https://www.facebook.com/events/242090619787580/

学校とは何か、「教育」とは何か。公教育にどんな可能性が残されているのか・・・などを話し合おうという企画です。

京都市内のmumokuteki3Fホールをお借りします。映画は11時半からと14時半から。お話会は17時から18時半。マーケットは11時から17時です。
参加費は1000円(小学生以下無料)です。なお11時〜11時30分までは御幸町通よりお入りください。

● 映画『みんなの学校』について

まず11時半から13時半、14時半から16時半のスケジュールで映画『みんなの学校』の上映を行います。チラシからこの映画の内容をご紹介します。

*映画「みんなの学校」について
大阪にある公立の大空小学校では、特別支援教育の対象となる障害のある子も、自分の気持ちをうまくコントロールできない子も、みんな同じ教室で学んでいます。
開校から6年、子どもと教職員だけでなく、保護者や地域の人も一緒になって、誰もが通い続けることができる学校を作ってきました。
学校が変われば、地域が変わる。そして社会も?公教育の理想のカタチって?
学校参観するように見て、話したい、考えたい映画です。
2014年/106分/ドキュメンタリー 監督/真鍋俊永 出演/大空小学校のみんな

● *私たちの想い*

「市民立の学校をつくるプロジェクト」「たねまきプロジェクト」「mumokuteki」の共催です。僕も協力と言うかたちで参加し、17時からのトークに加わります
主催者側ではこんな風な思いを共有してきました。

社会のあらゆる問題に向き合う時、教育が大切だということが度々言われてきました。
子どもたちが様々な体験を通して、人として「生きる」ということの感性を育む場としての学校。
子どもたちが行きたいと思い、親たちが行かせたいと思える学校。
そんな学校を求めても、そのような学校に運良く通える子どもたちはわずかです。
ないのなら作ればいいのではないか、私たちはそう思うようになっていました。
そんな考えに変化が起きたのは、「みんなの学校」を知ったからでした。
これが理想の学校というわけではありませんが、少なくとも公立学校を理想に近づけることが出来るということを私たちに示してくれています。
行きたい、行かせたい学校を暮らす地域で実現するために、私たちは何が出来るのか、その手がかりを得るために、もっと多くの人たちと思いを共有することを私たちは始めています。その一つが「みんなの学校」を観ることです。
今回の上映イベントが、学校を考える良い機会となり、行きたい行かせたい学校の実現につながることを願っています。

● トークではいろいろな意見が出る可能性が・・・

○丹下紘希さん(2児の父/現役PTA会長/ときどき映像作家)
○竹尾耕児さん(市議会議員、元教師)
○廣海緑朗さん(mumokuteki/NPO法人みんなの地球のくらしかた)
○西村静恵さん(市民立の学校をつくるプロジェクト)
○守田敏也さん(フリージャーナリスト)

さて映画を観終わってから自由闊達な討論を!と思っているのですが、試写会のときに「うーん」と顔をしかめていた「2児の父/現役PTA会長/ときどき映像作家」の丹下さんからはこんなふうな意見が寄せられています。
「なんとなくこの作品を応援できないのは、テレビ番組として成立させるために、カメラの外側にきっとたくさん転がっているであろう、言葉にするのも難しいものたちが削られているように思ったからです。
障がいのある子どもを抱える親として、様々な障がいの複雑さや重度の障がいを抱える人たちの置かれた状況を想像し言葉を失うことがよくある。また取り残されたような、そんな気がしてしまったのです」

主催者の一人、「市民立の学校をつくるプロジェクト」の西村静恵さんは、シンプルに「公立学校の伸びしろをみつけた」と語っています。
この他、トーク参加者ではないのですが、養育施設指導員からはこんな感想も寄せられています。
「障がい児は、その子本人に必要な指導や教育が保障されているか?確かにその存在がまわりのこども達の感性や人権感覚に益しているが、それでいいのか?この2つの考え方の違いは、ずっと平行線。そこをどう超えていくのか?」
「人権感覚や感性は叱咤されながら教えられるものではなく大人も子どもたちも、自身が獲得していけるように指導していくものでは?」

● 京都精華大学での実践から

僕自身もこの映画を観て「へえ、まだ公立学校でもこんなことがやれるんだ」と共感しました。しかし丹下さんの意見を聞いていて「なるほど!作る側の視点を持っている人は違うな」とも思いました。
なので18日は、映像の外に切り離されてしまったものとは?という視点で観てみようと思います。そんな観方をしてこなかったので僕なりにはワクワクして二度目の鑑賞にのぞみます!

教育そのものでは2004年だったかな。1年だけ京都精華大学の入試課に所属し、AO入試の教員をさせていただきました。
AO入試そのものにも関わったのですが、主要にはそこで合格した学生(ほとんどは高校生)が入学するまでの間に指導をしました。これを「入学前教育」と呼んでいました。
何を目的にしたのかというと、若者たちに学問をする喜びを身につけてもらい、自ら能動的に大学に入ってきてくれるように導くことでした。

その際、テキストに使ったのが宇沢弘文先生の『日本の教育を考える』(岩波新書)で、最終的に学生たちに原稿用紙8枚からなる感想文を書いてもらい、それを冊子にまとめて宇沢先生に送ったことが先生との縁の始まりにもなりました。
僕はこの中で宇沢先生の「教育」論を実践しました。宇沢先生は「教育とは何かを上から教え込むことではなく、若者たちにもともとインネイトに備わっている成長したいという人間的欲求を手助けすることだ」と説かれていた。
それを実践する中で、若者たちがこちらの想像をこえて急速に成長していく場に何度も遭遇することもできました。
僕的にはそんな実践を振り返りながら、みなさんと一緒に「学校とは何か」についての考えを深めていきたいと思います。

お近くの方、ぜひご参加下さい!

*****

■日時: 2018年11月18日(日)11:00-18:30
■場所: mumokuteki 3Fホール
■参加費: 1000円(小学生以下無料)
■上映: ① 11:30-13:30 ② 14:30-16:30
■マーケット11:00-17:00

ーマーケット出店予定ー
○vegan102(ビーガンスイーツ)
○ホーボー堂(玄米野菜のお弁当、おはぎ)
○FlauPilz(ドイツ菓子)
○musubiya(おいしい野菜)
○Peace商店(食と雑貨)
○末富晶さん(書籍)
○ふわふわむ〜ん(布ナプキン)
○佳苗珈琲焙煎(フェアトレードコーヒー)
○イルチエロ(天然酵母パン)

■予約・お問合せ: たねまきプロジェクト浦田まで
mail : sairen24@jp.bigplanet.com
*mumokutekiへの問い合わせはご遠慮ください。

■共催: 市民立の学校をつくるプロジェクト・たねまきプロジェクト・mumokuteki
■協力: 守田敏也氏

*上映会、トーク共に子ども参加可能です。
*マーケット内に子どもスペースあります。

#みんなの学校

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