守田です(20230321 17:00)
● 創立25周年を迎えた「京都・あくまで平和な合唱団」の集いです。
主催は「京都・あくまで平和な合唱団~歴史を語り継ぎ、歌い継ぐ『悪魔の飽食』を歌いながら平和を考える合唱団~」です。
僕の講演と混成合唱組曲『悪魔の飽食』よりのコラボで、平和への思いをつむぎだそうとの企画です。
会場は「にしぶん広小路 1F大講義室 長浜バイオ大学京都CAMPUS 京都府立医大病院向い。
13時30分開場、14時開始。参加費500円 お問い合わせは090-9996-5749森さんへ18時以降に。
ホームページ https://kyoto-akumadeheiwana.jimdofree.com/ ここからチラシを入手できます。
● 「原爆と731部隊-日本陸軍は731の訴追を逃れるために原爆被害を使った」という題で話します
この集いで表記の題で話します。731部隊は大日本帝国陸軍の研究機関の一つ。生物兵器の研究・開発を進め、中国の人々に人体実験を行ったり、ペスト感染ノミを使った細菌攻撃を行うなど、戦争犯罪を繰り返しました。
日本軍は、敗戦が確実になるとこの罪の追及を恐れ、アメリカが原爆で大量虐殺を行うやいなや被害状況調査を開始。敗戦後にその内容を英訳して米軍に差しだしました。戦争犯罪の追及を逃れるためでした。
アメリカ軍の戦争犯罪を利用し、自らの戦争犯罪をもみ消したのです。
この点を2010年に放映されたNHKスペシャル『封印された原爆報告書』などを参考に解き明かします。
https://www.nhk.or.jp/special/detail/20100806.html
守田講演スライドより
● 731部隊員がABCC(原爆傷害調査委員会)に参画していた
講演に向けて731部隊とABCCのつながりも調べています。ABCCとは米軍の日本占領後、広島・長崎で作られた原爆傷害調査委員会のこと。いまの「放射線影響研究所」の前身です。
実は日本軍幹部とともに、731部隊の生き残りの多くも、部隊が蓄積したデータをアメリカに差し出して生き延びたのですが、なんとその一部がそのままABCCに参加していたのでした。この点の記録を幾つかおさえました!
そしてこのABCCとその後継の放射線影響研究所が、これまで広島と長崎で「被爆者調査」を続け、データをICRP=国際放射線防護委員会に与えて、「放射線防護」の基礎を作りだしてきました。
目的は被爆被害を覆い隠し、米軍の核戦略体系をも防護するでした。それで世界の人々に被爆を強制し続けたのです。そのため放射能(死の灰)の影響が小さく見せられ、遺伝的影響が無視抹殺されました。
守田講演スライドより
● 米軍は朝鮮戦争で細菌戦を行っていた
さらに研究を進める中で『細菌戦黒書-アメリカ軍の細菌戦争』という書を見つけました。なんとアメリカ軍は朝鮮戦争で、ペストに感染した蚤などを航空機からばら撒いていたのです。
731部隊が開発した手法そのもの。しかも部隊長だった石井四郎元陸軍軍医自身が、1952年に数回、朝鮮南部に渡っていました。アメリカ軍は731の蓄積をすぐにも使ったのです。
そしてその戦争の最中にもアメリカは核実験を繰り返し、1954年3月1日にビキニ環礁で大規模な水爆実験を行って、周辺の島々の人々と無数の船舶の乗組員をてひどく被爆させました。
それだけではありません。死の灰を浴びた魚から、死の灰を含んだ雨から、日本中の人々が被爆し、世界中の人々も被爆しました。まさに「悪魔の飽食」が続けられたのでした。
『細菌戦黒書』ネットより
● 今も続く悪魔の飽食と立ち向かおう!
大事なことは、今もそれが過去の話になっていないことです。731部隊員などが作ったデータによる放射線防護基準がいまも生きていて、チェルノブイリとフクシマを経て、さらに限りなく弱められ、人々の防護意識を解体することが画策されています。
このため2011年4月にチェルノブイリによる健康被害をえぐった『ウクライナ政府報告書』を出した政府が、2014年にアメリカの介入のもとで倒されました。
この動きと連動しつつ、ICRPとともに動いてきた国連科学委員会(UNSCER)が、フクシマによる健康被害の発生の否定を続けています。この11月にはICRPが東京に乗り込んできてシンポジウムを開こうともしています。
まさに今も続くこの悪魔の飽食=放射能被害のもみ消しと立ち向かうことが問われています。私たちの愛する人々を守るためにです。そのためにまず知りましょう。みなさま、ぜひお越しください。
守田講演スライドより
#あくまで平和な合唱団 #悪魔の飽食 #731部隊 #細菌攻撃 #人体実験 #ABCC #封印された原爆報告書 #朝鮮戦争 #ICRP #ウクライナ政府報告書
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