守田です。(20120711 23:30)
すでにお知らせしたように、7月13日から岩手県・山形県を訪問する旅に出ること
になりました。14,15日に大槌町を訪ね、17日に山形市を、18日に米沢市を訪ね
ます。その次に、福島県内に入り、会津若松市におじゃまさせていただくことに
なりました。
会津地方は、深刻な放射能汚染を被っている福島県の中でも比較的線量の低い
ところです。しかし最近のNHKの「ネットワークで作る放射能汚染地図」と
いう番組の中で、猪苗代湖から日本海に流れている阿賀野川で放射能の自然濃縮
が起こり、会津坂下町などの河川敷で、高濃度の汚染が見つかったことが報道さ
れるなど、深刻な現実も見えてきています。
こうした中で今回は、会津放射能情報センターのみなさんに迎えていただき、
お話をする機会を得ることができました。会津のみなさんと、放射線防護を
以下に進めるか、じっくりと話し合ってきたいと思っています。
さらに今回の訪問では、ぜひとも会津藩のこと、なかんずく僕が幕末の人士の中で
最も尊敬する山本覚馬のことなど、濃厚な取材も行ってきたいと思っています。
その意味で、岩手県大槌町から山形をめぐる旅の最後に、会津によらせていただけ
ることには感慨深いものがあります。
これまでもたびたび僕は会津のこと、さらには明治維新とそれ以降に、この国が
東北に対してどのようなことを行ってきたのかを問う論考を発信してきました。
その中でも自分にとっても忘れられないのが、河北新報の社説に寄せて書いた
以下の文章です。
明日に向けて(150)東北の位置づけ変え自立を(河北新報社説より)
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/b1c44d586228246fd43be99ddd561d52
この中にも書いたように、福島原発は私たちの国が東北に非常に大きな負担を
押し付けながら、明治以降の近代化を実現し、さらに戦後の高度経済成長を
なしとげてきたことを象徴するものだと僕には思えます。東京を始めとする
首都圏に電気を供給しながら、自らは東電管内に立地しておらず、東北電力の
電気で動いていることにその矛盾は象徴的に現れています。
僕は今、私たちが担っている脱原発の運動は、こうした私たちの国の歪んだ
成長の病からの決別にまで発展させることがとても大事だと思っています。
そのことでこそ、私たちは、未来の展望を、・・・深刻な汚染の中からでも
・・・切り開きうる。私たちは原発と一緒に、差別、抑圧の構造と決別して
いかなくてはならないとそう思うのです。
その意味で、僕には、会津は、私たちの国の歴史の問い直しのヒントがたくさん
存在している場に思えるのです。ぜひその場で多くを学び、吸収し、それをまた
みなさんに発信していきたいと思います。
以下、会津放射能情報センター「放射能から子どものいのちを守る会・会津」
公式ブログに載せていただいた「学習会の案内」を貼り付けておきます。
*******
学習会のご案内
http://ameblo.jp/mamorukai-aizu/
7月19日(木)10:00~12:00 会津放射能情報センターにて(無料)
講師 守田敏也さん
<プロフィール>
1959年生まれ。京都市在住。同志社大学社会的共通資本研センター客員フェロー
などを経て、現在フリーライターとして取材活動を続けながら、社会的共通資本
に関する研究を進めている 。ナラ枯れ問題に深く関わり京都大文字山での害虫
防除なども実施。原子力政策に関しても独自の研究と批判活動を続け、東日本
大震災以降は被災地も度々訪問。ボランティアや放射能除染プロジェクトなどに
携わっている。2012年4月より、「市民と科学者の内部被曝問題研究会」常任理事
に就任。同会の広報委員長も務めている。
著作として被爆医師・肥田舜太郎さんインタビュー「放射能との共存時代を前向
きに生きる」岩波書店『世界』2011年9月号、市民放射線測定室と内部被曝
問題研究会結成をルポした「市民と科学者が放射線防護に立ち上がった」岩波書店
『世界』2012年4月号、物理学者・琉球大学名誉教授矢ヶ克馬氏との共著、
『内部被曝』(岩波ブックレット)がある。
******************
守田さんは、7月14日、15日と岩手県大槌町で、17日夜と18日午前中は山形市、
18日夕方は米沢市で講演をなさいます。
そしてその帰り道、会津若松にお立ち寄りくださることになり、守田さんを囲んで
学習会を開くことにしました。
「内部被曝」「瓦礫焼却問題」「川や土壌の汚染」等々、身近にある深刻な問題に
ついて、取材をもとにお話を伺い、自由に意見交換できればと思っています。
どなたでも、どうぞお気軽にご参加ください。
山形、米沢での講演会の詳細は、守田さんのブログ「明日に向けて」をご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/d/20120707
すでにお知らせしたように、7月13日から岩手県・山形県を訪問する旅に出ること
になりました。14,15日に大槌町を訪ね、17日に山形市を、18日に米沢市を訪ね
ます。その次に、福島県内に入り、会津若松市におじゃまさせていただくことに
なりました。
会津地方は、深刻な放射能汚染を被っている福島県の中でも比較的線量の低い
ところです。しかし最近のNHKの「ネットワークで作る放射能汚染地図」と
いう番組の中で、猪苗代湖から日本海に流れている阿賀野川で放射能の自然濃縮
が起こり、会津坂下町などの河川敷で、高濃度の汚染が見つかったことが報道さ
れるなど、深刻な現実も見えてきています。
こうした中で今回は、会津放射能情報センターのみなさんに迎えていただき、
お話をする機会を得ることができました。会津のみなさんと、放射線防護を
以下に進めるか、じっくりと話し合ってきたいと思っています。
さらに今回の訪問では、ぜひとも会津藩のこと、なかんずく僕が幕末の人士の中で
最も尊敬する山本覚馬のことなど、濃厚な取材も行ってきたいと思っています。
その意味で、岩手県大槌町から山形をめぐる旅の最後に、会津によらせていただけ
ることには感慨深いものがあります。
これまでもたびたび僕は会津のこと、さらには明治維新とそれ以降に、この国が
東北に対してどのようなことを行ってきたのかを問う論考を発信してきました。
その中でも自分にとっても忘れられないのが、河北新報の社説に寄せて書いた
以下の文章です。
明日に向けて(150)東北の位置づけ変え自立を(河北新報社説より)
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/b1c44d586228246fd43be99ddd561d52
この中にも書いたように、福島原発は私たちの国が東北に非常に大きな負担を
押し付けながら、明治以降の近代化を実現し、さらに戦後の高度経済成長を
なしとげてきたことを象徴するものだと僕には思えます。東京を始めとする
首都圏に電気を供給しながら、自らは東電管内に立地しておらず、東北電力の
電気で動いていることにその矛盾は象徴的に現れています。
僕は今、私たちが担っている脱原発の運動は、こうした私たちの国の歪んだ
成長の病からの決別にまで発展させることがとても大事だと思っています。
そのことでこそ、私たちは、未来の展望を、・・・深刻な汚染の中からでも
・・・切り開きうる。私たちは原発と一緒に、差別、抑圧の構造と決別して
いかなくてはならないとそう思うのです。
その意味で、僕には、会津は、私たちの国の歴史の問い直しのヒントがたくさん
存在している場に思えるのです。ぜひその場で多くを学び、吸収し、それをまた
みなさんに発信していきたいと思います。
以下、会津放射能情報センター「放射能から子どものいのちを守る会・会津」
公式ブログに載せていただいた「学習会の案内」を貼り付けておきます。
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学習会のご案内
http://ameblo.jp/mamorukai-aizu/
7月19日(木)10:00~12:00 会津放射能情報センターにて(無料)
講師 守田敏也さん
<プロフィール>
1959年生まれ。京都市在住。同志社大学社会的共通資本研センター客員フェロー
などを経て、現在フリーライターとして取材活動を続けながら、社会的共通資本
に関する研究を進めている 。ナラ枯れ問題に深く関わり京都大文字山での害虫
防除なども実施。原子力政策に関しても独自の研究と批判活動を続け、東日本
大震災以降は被災地も度々訪問。ボランティアや放射能除染プロジェクトなどに
携わっている。2012年4月より、「市民と科学者の内部被曝問題研究会」常任理事
に就任。同会の広報委員長も務めている。
著作として被爆医師・肥田舜太郎さんインタビュー「放射能との共存時代を前向
きに生きる」岩波書店『世界』2011年9月号、市民放射線測定室と内部被曝
問題研究会結成をルポした「市民と科学者が放射線防護に立ち上がった」岩波書店
『世界』2012年4月号、物理学者・琉球大学名誉教授矢ヶ克馬氏との共著、
『内部被曝』(岩波ブックレット)がある。
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守田さんは、7月14日、15日と岩手県大槌町で、17日夜と18日午前中は山形市、
18日夕方は米沢市で講演をなさいます。
そしてその帰り道、会津若松にお立ち寄りくださることになり、守田さんを囲んで
学習会を開くことにしました。
「内部被曝」「瓦礫焼却問題」「川や土壌の汚染」等々、身近にある深刻な問題に
ついて、取材をもとにお話を伺い、自由に意見交換できればと思っています。
どなたでも、どうぞお気軽にご参加ください。
山形、米沢での講演会の詳細は、守田さんのブログ「明日に向けて」をご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/d/20120707