明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(641)福島を忘れないで(齋藤夕香さんの訴え)

2013年03月13日 22時00分00秒 | 明日に向けて(601)~(700)

守田です。(20130313 22:00)

連日、この間の脱原発行動の様子をお伝えしていますが、今宵は、3月9日に東京・明治公園で行われた「つながろうフクシマ!さようなら原発大集会」の動画から、福島から京都に避難している齋藤夕香さんの発言をご紹介したいと思います。
齋藤さんは、京都にこられてから、伏見区丹波橋に立ち上がった市民放射能測定所に参加し、中心メンバーとして活躍している方でもあります。僕も何度もお会いしてお話をしたり、一緒に放射能のことを学んだりしてきました。

今日、この発言をご紹介するのは、ここに私たちの脱原発の大きな原点があるのではないかと思ったからです。齋藤さんは発言の中で福島のおかれた厳しい現実を語り、福島への協力を訴えています。彼女の家は放射線管理区域に相当する線量の中。しかしそこには彼女のご両親や高校生の娘さんが今も住んでいます。
そうした状況におかれ続けている福島の人々、東北・関東の高線量地帯にいる人々を、それ以外の地域の人々は、必ず助け出さなくてはいけない。少なくとも何らかの支援をしていかなくてはなりません。
しかしその際に、私たちが忘れてはならないのは、こうした齋藤さんをはじめ、放射能で苦しみを重ねている人々の、心から絞り出すような訴えこそが、私たちの、全国津々浦々からの脱原発の声の高まり、行動の高まりを作り出し続けているのだということです。
その意味で、福島への協力を訴えている彼女たちによって、先に、それ以外の地域の人々は背中を押され、助けられ、支えられてきたのだということです。それがあってこそ、私たちの国の原発は、今、たった二基しか動いてないのです。被災地域の外の人々は先に助けられている!僕はそう確信しています。

だからこそ、私たちは被災地域の人々をどうしても助けなくてはならない。いやもうどちらがどちらを助けるということではなくして、ただただ一緒になって、苦難をシェアしあい、重荷を分け持って、そして未来を目指さねばならないと思います。
それを通してこそ、私たちは私たちの世の中を変えることができる。今は貧困な私たちの関係性を、豊かなものに転換できると思います。そのためにも、齋藤さんの訴え、ここに象徴される、東北・関東の人々の叫びを、みんなで分かち合っていきましょう。

以下、彼女の発言を中心に作られたビデオクリップと、発言の書き起こしをご紹介します!当日の東京などのでもの様子を伝えたニュースとビデオも紹介します。

*****

「福島を忘れないで」~脱原発集会で避難者が訴え
http://www.youtube.com/watch?v=7licUlQRJCc

「福島から京都に避難した斎藤夕香さん(3:56より)」

私は子どもが4人おりまして、震災当初は福島市飯野町というところにいました。原発から約50キロ弱の町です。今は強制避難区域になった飯館村がうちの町に来て、いろいろと、変わらない状況です。
震災が来る前は、本当に平和に暮らしていました。震災が起こって、原発が爆発して、そのときも私の中ではよくわからなかったのですけれども、毎日、新聞を見ていても、だんだん地面の高い線量の方を報道しなくなって、空間線量ばっかり報道するようになって、何かおかしいなと思いました。
その線量もよく分からない人間だったので、それからネットで調べて、もうあそこは放射線管理区域で、人が住んではいけない地域なんだと、自分で測って、目で見てやっと分かって、それからいろんな周りの生活がすっかり変わってしまいました。

当時の5月23日、20ミリシーベルト撤回交渉に文科省に行きました。そのときから本当に自分の、普通にしていた仕事も手につかなくなって、周りの家族や友だちの一番大事だと思う人に、この状況を凄く説明したのですけれども、全然、実感がわかなくて、やはり目に見えないので。それをどう説明しようかと、学校の先生のところにもしょっちゅう通っていました。
うちは子どもが多いので、中学校、小学校、保育所の先生にそれぞれに言いにいって、まだ全然除染もする前に外に出そうとしている大人がたくさんいたのです。ぜんぜんもう、本当は子どもをそんなところで遊ばせていけないと、それが分からないのです、みんな。本当に知らされてなくて。

すごく報道の人たちがたくさん福島に来て、なんで避難しないの、なんで避難しないのって言われていたのですけれど、うちは避難区域ではなくて、強制的に避難しろとは言われてない区域で、でも放射線管理区域なのですけど、指示が出ていない地区です。なので、自主的に避難するほかなくて。
でもほとんどの人が動けてないのが現状で、私はもうなんとかして動かなくちゃいけないと思って、やっと去年の1月に決断して京都に動いたので、遅い方なのです。うちは福島で高校生の娘が普通に生活しているので、やはり大きい子どもはなかなか連れて来ることができません。
自主的に、強制的になんて言っても、連れてくることができないので、悔しい思いをしているのですけれど、私が来れているのも、親が元気だからなのです。介護状態だったりしたら、私は京都にまで来ることなどできないし、地元で踏ん張っていくしかないです。
みんな本当に、顔で笑っているかもしれないけれど、心の中では凄く泣いているのですよ。そういう状況を、本当にもう、みんな終わったって、収束したって、すごい思っているみたいなのですけれども、全然そうではないのだということ、むしろ悪化しているのだということを、もっと報道の人たちに取り上げてもらいたいです。

私たちも、本当にもう忘れ去られるのではないかと、不安でいっぱいなのですけれども、動く人も決まってくるのです。私も本当に何度も、やめて帰りたいと思ってしまうこともあるのですけれども、やはり誰かが言わないと、きっと変わらないし、これから子どもたちをどうやって守っていったらいいのか、本当に自分しか信じる人がいないくらいの状況なのですけれど、
やはり大人の責任でこういう社会を作り上げた以上は、私も大人なので責任があると思って、ただ単にそういう気持ちだけで、京都に避難をしました。本当にみなさんの力が必要なので、福島の人たちも頑張っているのです、なのでどうか、みなさんの協力でなんとかこの世界を変えてもらいたい。
この国がこんな国だったなんて、最初はもう本当にがっかりしていたのですけれども、でも今、こっちを向いて聞いてくれている人がこんなにいるということを、私は今、確認できたので、どうぞこれからも協力してください。どうもありがとうございました。

*****

脱原発を訴えるデモや集会、全国各地で(TBS NEWSi)
http://www.youtube.com/watch?v=09LMrqB2dTc

脱原発訴え、国会周辺に4万人(2013年3月10日)
http://www.youtube.com/watch?v=XVyFU_Dsa0E

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明日に向けて(640)全国274ヶ所+αで脱原発行動!(下)

2013年03月12日 22時30分00秒 | 明日に向けて(601)~(700)

守田です。(20130312 22:30)

続けて、全国274ヶ所+α脱原発行動の後半をお伝えします。

*****


「原発ゼロ」全国の行動(下)
しんぶん赤旗 20130303
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2013-03-03/2013030304_02_0.html

全国274ヶ所の行動

北陸・甲信越 31ヶ所
 【新潟】新潟市・JR新潟駅そばの石宮公園で野外コンサート、行進(8日午後6時)。
          長岡市・NCホールで集会、パレード(10日1時半)。
          柏崎市・産業文化会館で集会、パレード(10日2時)。
          新潟市・市役所前噴水公園で集会、デモ(11日0時15分)
 【富山】富山市・ボルファートとやまで集会、アピール行動(9日午前10時半)
 【石川】金沢市・県教育会館で集会、パレード(10日1時半、3時20分)
 【福井】福井市・フェニックス・プラザ大ホールで集会、パレード(10日正午)。
          越前市・曹洞宗金剛院本堂で追悼会(10日0時半)
 【山梨】甲府市・甲府駅北口よっちゃばれ広場で青空マーケット、パフォーマンス(9日午前11時)。
          甲府市・藤村記念館で映画上映、原爆パネル展、被爆者証言(9日午前11時)、集会(1時半)、パレード(2時半)。
          南アルプス市・市内でパレード(10日午前11時)。
          甲府市・甲府駅南口で宣伝、署名(11日正午)。
          山梨市・JR山梨市駅からパレード(11日午前8時)
 【長野】上田市・やぐら下芝生公園でパレード、フリートーク(9日午前10時)。
          茅野市・宮川地区コミュニティーセンターで講演会(9日1時半、有料)。
          飯山市・飯山市民会館でつどい(9日1時半)。
          上田市・丸子総合体育館でチャリティーマーケット(10日午前10時)。
          伊那市・イナッセで集会、デモ(10日午前10時)。
          佐久市・佐久ミレニアムパークで集会、デモ(10日午前10時)。
          飯田市・旧パチンコ名星駐車場で集会、パレード(10日午前10時半)。
          佐久市・佐久教育会館で映画会(10日0時半)。
          長野市・南千歳公園で集会、デモ(10日1時)。
          大町市・信濃大町駅前広場公園で集会、デモ(10日1時)。
          下諏訪町・町役場西側のあすなろ公園からパレード(10日1時)。
          塩尻市・塩尻駅東口公園北側広場から行進(10日1時半)。
          坂城町・中心市街地コミュニティーセンターで映画上映、集会、パレード(10日1時半)。
          下諏訪町・下諏訪文化センターで講演会(10日2時、有料)。
          松本市・松本城公園で集会、デモ(10日2時)。
          上松町・勤労者福祉センターで脱原発木曽ネットワーク設立総会と学習会(10日2時15分)。
          富士見町・町内で宣伝(11日1時)。
          安曇野市・JR豊科駅前で集会、デモ(11日6時)

関西 62ヶ所
 【滋賀】栗東市・「さきら」で映画上映会(9日午前10時半、2時)。
          大津市・膳所公園と生涯学習センターで集会、デモ、模擬店(10日午前10時)。
          長浜市・リュートプラザで映画上映会(10日午前10時半、2時)。
          守山市・エルセンターで「会」結成、講演会、パレード(10日1時半)。
          大津市・イオン西大津店前で宣伝、署名(11日午前10時半)。
          彦根市・市立図書館前広場で集会、ウオーク(11日午前10時半)。
          東近江市・金念寺で集会(11日1時)。
          長浜市・JR長浜駅前で集会、デモ(11日6時)
 【大阪】河内長野市・中村池公園でデモ(10日午前10時)。
          大阪市北区・中之島公園一帯で「さよなら原発3・10関西2万人行動」集会、ステージ企画、アピール、音楽、デモ(10日午前10時半)
 【京都】城陽市・城陽東部コミセンで講演会(3日2時)。
          京都市・京大博物館前からウオーク(9日正午)。
          大山崎町・ふるさとセンターで映画会(9日1時、3時)。
          京都市・円山公園で集会、パレード(9日1時半)。
          京都市・龍谷大学アバンティ響都ホールで講演会(9日6時半)。
          舞鶴市・西駅交流センターで講演会(9日6時半)。
          綾部市・JR綾部駅前で集会、パレード(10日午前10時)。
          亀岡市・国道9号沿いで宣伝(10日午前10時)。
          長岡京市・JR長岡京駅西口で集会、パレード(10日午前10時50分)。
          大山崎町・円明寺が丘団地自治会館で支援バザー(10日午前11時)。
          京丹後市・たんご協立診療所で集会、デモ、宣伝(10日1時)。
          福知山市・福知山市民会館で講演会(10日1時30分)。
          京田辺市・社会福祉センターで講演会、ウオーク(10日1時半)。
          宮津市・ミップル前で宣伝(10日2時)。
          向日市・寺戸公民館で決起集会、イオン前で宣伝(10日2時)。
          京都市・嵐山の角倉了以像前からウオーク(11日午前10時半)。
          京都市・府庁東門で集会、パレード(11日正午)。
          京都市・KBS京都からウオーク(11日正午)。京田辺市・近鉄新田辺駅前で宣伝(11日2時)。
          亀岡市・イオン亀岡店前で宣伝(11日3時)。
          福知山市・関電福知山営業所前で抗議行動(11日4時半)。
          京都市・JR山科駅前で宣伝(11日5時半)。
          京都市・北区役所北門付近からデモ(11日6時)。
          京都市・御所西京都平安ホテルで集い(11日6時)。
          京都市・東塩川小路公園からデモ(6時半)。
          宇治市・宇治市役所前からウオーク(11日6時30分)。
          舞鶴市・舞鶴市政記念館で講演会(17日2時)。
          京都市・龍大深草キャンパスで討論集会(20日10時)。
          八幡市・八幡市文化センターで講演会(23日2時)。
          京都市・梅小路公園緑の館で集会(24日午前10時半)。
          京都市・同志社大学新町キャンパスで講演会(4月20日2時)
 【和歌山】湯浅町・有田教育会館で集会、アピールウオーク(9日1時半)。
          田辺市・ビッグユーで映画上映(10日午前10時)。
          和歌山市・和歌山城西の丸広場で集会(10日午前11時)、パレード(3時)。
          御坊市・市役所前で集会、デモ(10日午前11時)。
          田辺市・西牟婁教育会館で映画上映(10日1時半)。
          新宮市・市役所前広場で集会、パレード(10日1時半)。
          和歌山市・市勤労者総合センターで公開講座(10日2時半)
 【兵庫】豊岡市・豊岡アイティ前公園で集会、ウオーク(9日4時)。
          姫路市・イーグレひめじで集会(9日6時半)。
          丹波市・柏原自治会館で物品バザー、集会、軽トラックパレード(10日0時半)。
          神戸市・三宮東遊園地で集会、パレード(10日1時)。
          伊丹市・阪急伊丹駅でデモ(10日1時)。
          尼崎市・中央公民館で学習会(10日1時半)。
          西宮市・市職員会館で集会、パレード(10日2時)。
          神戸市・市役所花時計前でデモ(11日0時15分)。
          神戸市・三宮マルイ前で宣伝(11日5時)。
          神戸市・市勤労会館で講演、映画上映(11日6時半)。
          洲本市・イオン洲本店西側塩屋緑地で集会、パレード(15日6時)。
          神戸市・日本共産党兵庫県委員会事務所で救援バザー(16日午前10時)
 【奈良】生駒市・近鉄生駒駅前コンコースで集会、市内パレード(9日3時)。
          奈良市・JR奈良駅前広場で原発ゼロ、震災復興をめざすつどい(10日午前11時)。
          大和高田市・六反田公民館でDVD上映と講演(11日5時半)

中国・四国 16ヶ所
 【鳥取】鳥取市・とりぎん文化会館で集会(9日3時半)。
          境港市・しおさい会館で学習講演会、パレード(10日午前10時)。
          米子市・市文化ホール前広場で集会(10日1時)。
          鳥取市・とりぎん文化会館で集会、パレード(10日1時半)。
          倉吉市・倉吉未来中心1階小ホールで講演会(11日7時)
 【島根】松江市・総合文化センタープラバホールで講演会(10日2時、有料)。
          松江市・JR松江駅前でトーク、パレード(10日5時)
 【岡山】岡山市・石山公園で集会、ウオーク(10日午前10時半)
 【広島】広島市・中央公園で集会(10日午前10時。
          広島市・中央公園で集会(10日1時)
 【山口】山口市・市民会館前で集会、デモ(11日6時)
 【徳島】藍住町・町民会館で講演会(10日1時、有料)。
     徳島市・JR徳島駅前で宣伝、署名(11日5時)
 【香川】高松市・生涯学習センターで学習会(10日午前10時)、四電前と商店街をアピールウオーク(正午)
 【愛媛】松山市・ふれあい広場で集会、デモ(10日1時)
 【高知】高知市・城西公園で集会、パレード(10日午前10時)

九州 18ヶ所
 【福岡】北九州市・勝山公園で集会、パレード(10日1時)。
     福岡市・冷泉公園で集会、デモ(10日2時)。
     久留米市・両替町公園で集会、パレード(10日2時)。
     大牟田市・築町公園で集会、デモ(10日2時)。
     飯塚市・コスモスコモン広場で集会、パレード(10日2時)。
     直方市・ユメニティのおがたで集会、デモ(10日2時)
 【佐賀】佐賀市・県教育会館で集会、デモ(10日2時、有料)
 【長崎】長崎市・長崎平和会館で集会、パレード(10日1時)
 【熊本】水俣市・おれんじ鉄道水俣駅ふれあい館で集会、キャンドルウオーク(9日3時)。
     人吉市・中川原公園でアピール集会、行進(10日午前10時)。
     八代市・ハーモニーホール多目的広場で集会、パレード(10日午前10時)。
     熊本市・辛島公園で集会、パレード(10日3時)
 【大分】大分市・若草公園でバザーなど(10日午前10時)、集会(正午)、パレード(1時)
 【宮崎】宮崎市・宮崎中央公園で集会、デモ(10日1時)
 【鹿児島】鹿児島市・テンパークでチャリティーマーケット(9日午前10時)、キャンドルウオーク(6時)。
     西之表市・市内各所で宣伝署名(9日正午)。
     鹿児島市・JR鹿児島中央駅東口駅前広場でチャリティーマーケット(10日午前10時)、集会(2時)、パレード(3時)。
     奄美市・名瀬公民館で集会とパレード(10日2時)

 


 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明日に向けて(639)全国274ヶ所+αで脱原発行動!(上)

2013年03月12日 22時00分00秒 | 明日に向けて(601)~(700)

明日に向けて(639)全国274ヶ所+αで脱原発行動!(上)

守田です。(20130312 22:00)

昨日、3月9日から11日にかけた全国の脱原発行動の様子を掲載しました。すると「私のところでもこれこれをしたよ」とか、「あ~○○市が載ってない!」などの声が幾つか寄せられました。
僕もまだまだ情報を網羅しきれていないことを感じていたので、全国の行動の一覧がないか、いろいろと調べてみました。すると、おそらく最もたくさんの行動を把握しているものをみつけました。「しんぶん赤旗」の3月2日、3日付の記事です。
とてもありがたい!非常に価値の高い情報だと思います。これをみると本当に全国津々浦々で行動がなされたことが分かります。総計ではなんと274ヶ所!圧巻です!!(ただし9~11日以外も含む)

しかもこれでもなお、網羅されていない行動がたくさんあります。ざっと見て感じるのは、おそらく大阪ではもっとたくさんの行動があったと思われることです。
またこれだけ情報を集めていながら、僕が直接参加した3月9日の奈良・市民放射能測定所オープニングイベント、10日同開所。3月10日西宮、加古川講演会も載っていません。

他に一覧にないもので僕のもとに寄せられとしては、僕も何度も通わせていただいている広島県尾道市での3月9日の行動があります。「さよなら原発 歌声パレードinおのみち」というもので「前回80名を大幅に上回る130名が参加!前回の1.5倍以上!」と伝わってきています。
「パレードでは、先頭に車いすの人と子ども連れ。続いて歌・ギター・ピアニカメンバー。そしてその他の人と続きました。前回に比べて、歌を5曲に絞り、リレートークで数名がマイクを持ちました。歌、コール、歌、コール… の繰り返しで、ピアニカ隊、ギター隊ともヘトヘトだったようです」と楽しそうな様子も教えていただけました。

これらからこの数日間の行動は、おそらく全国300ヶ所を超えていたのではないでしょうか。しかもここかしこで、動画による中継などが行われ、自宅でそれを観る形で参加されていた方もたくさんいるはずです。本当にすごいことです。
僕はこの間、あちこちに講演に呼んでいただいて、ずっとこうした下からの息吹の高まりを肌で感じ続けてきました。昨年末の選挙の際には、こうした息吹と選挙が、奇妙なほどにリンクしてないことを感じ、自民党の「圧勝」をかなり的確に読むことができました。僕が読み取ったのは、選挙の結果にかかわらず、民衆の力はまだまだ伸びる!という生々しい感触でもありました。
何せ人々の目つきが違う。事前学習の量が違う。しかも参加している人々がすべての世代を網羅している。講師たじたじの場面も少なくありません(笑)

惜しむらくは、私たちの国の民衆は、自分を褒めることがあまりうまくないことです。僕はここには、私たちが減点主義の教育を受けてきた影響もあるのではと思っています。私たちはいつも100点満点のテストを受けて、100点に何点足りないと言われ続けてきました。だから反省会になると、何が足りなかったのかに意識がいきがちです。
しかし発想を変えて積み上げてきたものを見るならば、まるっきり世界が変わって見えてきて、自信が湧いてきます。何度も言いますが、それが政府や官僚たちが一番恐れていることです!「覚醒」こそが一番の力なのです。

そのために、わたしたちをエンゲージメントしていくために、一つみなさんに提案したいのは、こうした集会やデモ、企画が終わったら、できるだけ早く、その結果・成果を発信しよう、ネットなどに積極的にアップしようということです。
この点でも私たちの運動がしばしば持っている流儀として、企画までは一生懸命に宣伝し、メールの案内など、何度も流すのだけれど、終わってからのフォローが弱いことがあげられると思います。デモをやって、「やった!やった!」と打ち上げをやって、翌日からは、ああ終わったとばったり疲れ果ててしまう・・・。
僕も何度もそんな中にいましたが、そこでもう一歩踏ん張って、できるだけ早く報告を作り、参加者に対しても、世の中に対しても(とくに他の企画を担った人々に対して)伝えていく。そこまでを企画の一環と考えるといいのではないでしょうか。そのことで、デモや講演等々を行った成果をよりたくさんの人々と分かち合えると良いと思うのです。

こうした点で、IWJなど、さまざまな現場を中継してくれて、後にアーカイブとしても観れるようにしてくださっていることは本当に画期的で、もの凄くありがたいし、運動の新たなスタイルを作り出してもいると思うのですが、ぜひこの点にそれぞれの現場の方がより意識的になり、発信を強めていただけるとありがたいなとおもいます。
さらに付け加えるならば、可能な限り、そこに英語の表現入れていただけるととてもありがたいです。海外に配信できるからです。
今、私たちの国の行動は、世界の注目のまとになっています。フランスやドイツ、ベルギー、そして台湾などで、この3月11日の行動に合わせた大きな企画が行われました。ドイツでは日本語で「原発反対!」「再稼働反対!」というコールがなされました。台湾の行動は、同国での過去最大の脱原発行動になりました。
海外の人々は、何より、あの事故を受けて、私たち日本に住む民が、何をどう思い、行動しているのかを知りたがっています。だからこそ、どんな簡単なものでもいいから、英文での紹介があるといい。今回も300ヶ所以上の行動があったことをぜひ世界に伝えたいものです。

私たちは、よりたくさんの町々で行動し、同時により強い発信力を持っていきましょう。そのことで常にエールを交換し合い、下からの、草の根の、私たちの力を強めていきましょう!

以下、「しんぶん赤旗」掲載の、脱原発行動一覧をご覧下さい。(あなたの町の行動が載っていない場合は、お知らせください)

なお情報量が非常に多いので、記事を2回に分けます。

*****

「原発ゼロ」全国の行動 (上)

しんぶん赤旗 20130302 
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2013-03-02/2013030205_01_0.html

全国274ヶ所の行動

北海道・東北 29ヶ所
 【北海道】深川市・中央公民館で講演会(8日6時半)。
     岩内町・岩内地方文化センターで集会、デモ(9日1時)。
     苫小牧市・市民会館で講演会(10日午前10時)。
     旭川市・ときわ市民ホールで集会、2条買物公園で署名行動(10日午前11時)。
     帯広市・帯広駅南側で宣伝、リレートーク(10日午前11時)。
     北見市・北見芸術文化ホールで集会、デモ(10日午前11時)。
     札幌市中央区・紀伊国屋前とパルコ前で宣伝、リレートーク(10日正午)。
     小樽市・道新ホールで講演会、デモ(10日1時)。
     釧路市・生涯学習センター「まなぼっと」で講演会(10日1時)。
     滝川市・三番館前で宣伝(10日1時)。
     室蘭市・中島公園で集会、デモ(10日1時)。
     函館市・千代台公園で集会、デモ(10日2時)。
     帯広市・とかちプラザで講演会(10日6時半)。
     札幌市中央区・かでる2・7で講演会(11日6時)
 【青森】八戸市・はっち(5階共同スタジオ)で集会、パレード(10日午前10時)。
     十和田市・現代美術館でライブ、ワークショップ、映画上映(10日午前10時)。
     青森市・駅前公園(JR青森駅前)でフリートーク、集会、デモ行進、県庁包囲行動(10日0時半)
 【岩手】盛岡市・野村証券前で宣伝(10日正午)。
     奥州市・慶徳公園でミニ集会とデモ(10日午前11時)
 【秋田】秋田市・文化会館で集会(10日1時)。
     大館市・市立中央公民館で集会、ピースウオーク(10日1時半)。
     秋田市・買い物広場で黙とう、デモ(11日2時40分)。
     能代市・JR能代駅前からウオーク(11日4時)
 【宮城】仙台市・泉中央イトーヨーカドー前でロングラン宣伝、リレートーク、シール投票(9日午前11時)。
     仙台市・仙台弁護士会館で講演会(9日2時)。
     石巻市・中央公民館でつどい、デモ(10日1時半)。
     仙台市・一番町フォーラス前でメモリアル宣伝(11日正午)
 【山形】山形市・十日町の第二公園からウオーキング(10日1時半)
 【福島】福島市・あづま総合体育館で県民大集会(23日午前11時)

関東 60ヶ所
 【茨城】水戸市・水戸駅南口で詩の朗読、リレートーク、黙とう、署名行動(11日6時半)。
     東海村・東海文化センターで村上達也村長と小森陽一さんが対談(30日2時)
 【栃木】宇都宮市・県総合文化センターで講演会(10日午前10時)、同文化センター北東角の噴水公園からパレード(0時20分)
 【群馬】前橋市・総合福祉会館で学習会(3日2時)。
     高崎市・城址公園で集会、デモ(10日午前11時)。
     館林市・陽だまりの広場で集会(10日1時40分)
 【東京】東村山市・JR新秋津駅前でリレートーク(8日3時)。
     町田市・町田市民ホールで講演会(8日6時半)。
     足立区・西新井さかえ公園で集会、パレード(9日1時)。
     葛飾区・立石地区センターでシンポジウム(9日2時)。
     青梅市・JR河辺駅前で宣伝(9日2時)。
     福生市・JR福生駅前で宣伝(9日2時)。
     練馬区・春日町長谷川ちびっこ遊び場で集会、パレード(10日午前10時半)。
     多摩市・多摩センター中央公園で集会、パレード(10日0時半)。
     北区・飛鳥山公園で集会、パレード(10日1時半)。
     あきる野市・あきる野ルピア前でパレード(10日2時)。
     品川区・きゅりあん(総合区民会館)で「つながろうフクシマ! さようなら原発講演会」(11日6時半)。
     三鷹市・JR三鷹駅南口でキャンドルナイト(11日7時)。
     板橋区・成増アクトホールで集会(12日7時)。
     板橋区・成増公園で集会、パレード(17日1時半)。
 【埼玉】越谷市・市役所前中土手で集会、パレード(2日2時)。
     富士見市・鶴瀬駅西口で集会、パレード(2日2時)。
     ふじみ野市・上福岡駅西口ココネ広場で集会、パレード(3日2時)。
          富士見市・鶴瀬コミュニティーセンターで講演会(3日2時)。
          春日部市・中央町第4公園で集会、パレード(9日2時)。
          狭山市・市民会館で集会、交流(10日午前10時)。
          坂戸市・雲ケ谷公園で集会、デモ、交流(10日午前11時)。
          さいたま市・さいたま共済会館で集い(10日1時半)。
          吉川市・保第2公園で集会、パレード(10日1時)。
          飯能市・飯能駅南口で集会、パレード(10日1時半)。
          秩父市・上町街かどギャラリーで講演、交流、パレード(10日1時半)。
          東松山市・箭弓町第1公園で集会、パレード(10日4時)。
          さいたま市・県庁前で集会、パレード(11日正午)。
          蕨市・蕨駅前で署名、宣伝(11日5時半)。
          加須市・加須駅前で宣伝(11日5時半)。
          本庄市・本庄駅前で宣伝(11日5時半)。
          さいたま市・大宮駅西口で宣伝(11日6時)。
          三郷市・三郷駅前、新三郷駅前で宣伝(11日6時)。
          深谷市・深谷駅北口で集会、デモ(16日3時)
 【神奈川】横浜市・泉区役所前広場からパレード(10日午前10時)。
     藤沢市・JR藤沢駅北口サンパール広場からおさんぽデモ、遊行寺境内でおまつり(10日午前10時)。
     横浜市・相鉄瀬谷駅北口公園からパレード(10日午前10時半)。
     横浜市・JR横浜駅西口横浜モアーズ前でリレートーク(10日午前11時)。
     横浜市・イトーヨーカドー綱島店前でリレーアピール、パレード(10日午前11時)。
     横浜市・金沢区役所隣の泥亀公園で集会、パレード(10日午前11時)。
     川崎市・中原平和公園で集会、デモ(10日午前11時)。横浜市・イトーヨーカドー上大岡店前の上大岡公園で集会、パレード(10日1時)。
     横浜市・JR戸塚駅西口ペデストリアンデッキからパレード(10日1時)。
     横浜市・(1)マルエツ西谷店前(2)相鉄上星川駅前(3)相鉄星川駅前(4)JR保土ケ谷駅前の4カ所から同時にアピールウオーク、つどい(10日1時)。
     大和市・やまと公園からパレード(10日1時)。
     厚木市・厚木さつき公園からパレード(10日1時)。
     座間市・県立座間谷戸山公園で集会、パレード(10日1時半)。
     小田原市・三の丸憩いの広場からパレード(10日1時半)。
     横浜市・鶴見区役所前からパレード(10日2時)。
     鎌倉市・大船中央病院前「対話」の広場からパレード(10日2時)。
     平塚市・見附台広場でトーク、ライブ、デモ(10日2時)
 【千葉】市川市・大洲防災公園でイベント、ブース、集会、パレード(10日午前11時)。
     印西市・大塚前公園でキャンドルで追悼(10日5時30分)

東海 58ヶ所
 【静岡】浜松市・なゆた浜北で講演(3日2時)。
     島田市・JR島田駅前で宣伝(9日午前9時半)。
     静岡市葵区・静岡労政会館でシンポジウム(9日1時半)。
     函南町・函南中央公民館で映画(10日午前9時15分)。
     静岡市葵区・青葉公園で集会、パレード(10日午前10時)。
     富士宮市・神田川広場でチャリティーフリーマーケット(10日午前10時)。
     静岡市清水区・JR清水駅前で宣伝(10日午前10時半)。
     浜松市中区・JR浜松駅前で宣伝(10日正午)。
     熱海市・起雲閣で講演(10日1時半)。
     伊東市・ひぐらし会館で講演(10日1時半)。
     清水町・サントムーン柿田川前交差点で宣伝(10日1時半)。
     沼津市・沼津中央公園で集会、デモ(10日1時半)。
     磐田市・遠江国分寺史跡公園で集会、パレード(10日1時半)。
     静岡市葵区・県教育会館でDVD鑑賞交流会(10日2時)。
     御前崎市・マックスバリュ浜岡店前からアピールウオーク(10日2時)。
     三島市・市役所前からパレード(10日2時)。
     裾野市・市役所前集合で放射線量測定行動(10日2時)。
     藤枝市・駅西公園(西友横)で集会、パレード(10日2時)。
     焼津市・焼津公民館で講演(17日1時半)
 【愛知】名古屋市中区・久屋市民広場で集会、パレード(3日午前10時)。
     小牧市・名鉄小牧駅前で集会、パレード(3日午前11時)。
     名古屋市中川区・五女子交差点で集会、ウオーク(6日6時)。
     名古屋市中区・関西電力東海支社前で集会(8日6時)。
     阿久比町・町役場前で集会、パレード(8日6時)。
     豊田市・名鉄豊田市駅前マクドナルド横広場で集会、パレード(9日1時半)。
          名古屋市中区・保険医協会伏見会議室で講演会(9日2時)。
          名古屋市西区・地下鉄浄心駅前で集会、パレード(9日2時)。
          稲沢市・総合文化センター西で集会、パレード(9日2時)。
          豊明市・名鉄前後駅前広場でライブコンサート、パレード(9日2時)。
          名古屋市中川区・高畑公園で集会、パレード(10日午前10時)。
          名古屋市緑区・要池公園で集会、パレード(10日午前10時半)。
          江南市・平和堂北で集会、パレード(10日午前10時)。
          津島市・市役所前で集会、パレード(10日午前10時)。
          犬山市・名鉄犬山駅東口で集会、パレード(10日午前10時)。
          瀬戸市・名鉄瀬戸駅北ナフコ前でイベント、デモ(10日午前10時半)。
          春日井市・八瑞公園で集会、パレード(10日1時)。
          豊橋市・豊橋駅南口広場で追悼コンサート、集会、パレード(10日1時)。
          尾張旭市・名鉄尾張旭駅前広場で集会、パレード(10日1時半)。
          北名古屋市・健康ドームで映画上映会(10日1時半と4時)。
          一宮市・スポーツ文化センターでお話会、パレード(10日1時半)。
          美浜町・河和観光センターで映画上映会(10日1時半)。
          岡崎市・篭田公園で集会、パレード(10日1時半)。
          あま市・甚目寺公民館で映画上映会(10日2時)。
          東郷町・白鳥公園で集会、ウオーク(10日3時)。
          名古屋市中村区・豊国神社で集会、パレード(11日6時)。
          岩倉市・名鉄岩倉駅東口で追悼コンサート、パレード(11日6時)。
          名古屋市熱田区・労働会館で集会、追悼キャンドル(11日7時)。
          名古屋市天白区・植田公園で集会、パレード(15日4時半)。
          名古屋市熱田区・中部電力熱田営業所前で集会、パレード(17日1時)
 【岐阜】岐阜市・金公園からパレード(10日0時半)。
          可児市・ふるさと川公園で集会、パレード(10日1時半)。
          恵那市・恵那駅前広場で集会、パレード(10日2時)。
          関ケ原町・関ケ原町駅前から垂井町までウオーク、つどい(11日1時)。
          大垣市・大垣別院で追悼のつどい(11日1時半)
 【三重】四日市市・市民公園でリレートーク、デモ(9日1時)。
          名張市・産業振興センターアスピアで集会(10日午前10時)。
          伊勢市・シティプラザ前からパレード(10日午前10時)。
          津市・お城西公園で集会、パレード(10日1時半)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明日に向けて(638)民衆の脱原発に向けた力は今も成長中!全国でたくさんの人が歩いた!

2013年03月11日 23時30分00秒 | 明日に向けて(601)~(700)

守田です。(20130311 23:30)

本日3月11日、私たちは東日本大震災から2年目の日を迎えました。
この災害でお亡くなりになられた方々に哀悼の意を表したいと思います。また愛しい方を亡くされたみなさま、今なお、避難生活の中にあって困窮しているみなさまに、心からお見舞い申し上げます。
未曾有とも言える津波と地震の被害から、多くの地域がまだ復興を遂げていません。被害が大きかったためもありますが、この国の、あまりに心冷たい政府の政治家と官僚たちが、被災された方たちの目線に立った政策を行わず、「復興予算」の切り取りに奔走していることがその要因です。
この状態を下から変えていくために、私たち民衆が、あらゆるところから手を結び合って、力を高めていく必要があります。

まったく同じことが、原発事故をめぐることにも言えます。未だに多くの方たちが避難生活を強いられているのに、政府も官僚たちも、避難者を助けるのではなく原発再稼働ばかりを考えた政策を繰り返しています。
私たちは、飛び出してしまった放射能から身を守るためにも、さらなる原発災害の可能性から命を守っていくためにも、ただただ、民衆の間の結合力を強めていく必要があります。

そのために大事なのは、私たち自身の力と行動力を知ることです。そのために今日は、昨日に続いて、3月10日に各地で行われた脱原発行動の報道記事をまとめてみました。ところが作業を始めて知ったのは、本当にたくさんの町で行動が行われていて、全部を把握するのが難しいことです。嬉しい悲鳴です!
幸いにも今回は、全国紙の中で唯一、毎日新聞が精力的に各地の行動を取材し、ネットにアップしてくれたので、それを元に記事を作ってみました。しかしここに出ていない町々でもさまざまな行動が行われたようです。おそらく、全国の地方紙をすべて調べていけばもっとたくさんの情報が出てくるでしょう。
いや、それだけではありません。僕自身が参加した、西宮や加古川での企画も記事にはなっておらず、同じようにメディアに載っていない行動も無数にあるはずです。その意味で、以下のデータに、これが全国の行動の一部であることを踏まえた上で、目を通してください。以下、新聞記事の主要部分の抜き出しです。地方など揃えられませんでした。見にくくてすみません・・・。

*****

3月10日の各地の脱原発行動!

鳥取市 「つながろうフクシマ! さよなら原発鳥取集会」(実行委主催)が開かれ、市民約100人が脱原発を訴えた。鳥取駅までの約1キロをパレード。

大分市 九電大分支社前で「原発いらない!」グループ・大分のメンバーらが原発反対を訴えるプラカードを持って抗議
    若草公園で10日、さよなら原発集会と脱原発大行進 約600人 市中心部約2キロを1時間かけてデモ行進

佐賀市 「忘れないで3・11」佐賀県庁前。座り込みとリレートーク

福岡市 「さよなら原発! 3・10福岡集会」に約2000人 二手に分かれ、九電本店と警固公園に向かって行進
    脱原発を訴える集会(実行委主催)が10日、小倉北区城内の勝山公園で開かれた。全国で脱原発運動に携わる俳優、山本太郎さんや作家の広瀬隆さんらによる対談が行われた。

大阪市 市庁前に約20000人 関西電力本店周辺や御堂筋を歩き、脱原発を訴えた

鹿児島市 「3・10さよなら原発!かごしまパレード」(実行委主催)が10日、鹿児島市内で開かれ約2500人が参加、JR鹿児島中央駅や天文館周辺でパレードが繰り広げられた

長崎市 「つながろうフクシマ!」と題し、原発事故に遭った福島を考える集会を開き、発生時刻の午後2時46分に合わせ、全員で黙とうした。参加者約600人はJR長崎駅までパレードし、脱原発を訴えた

松江市 JR松江駅前で次々とマイクを持ってリレートークで「原発反対」と呼び掛け、地元の中国電力島根原発(松江市)3号機の建設反対も訴えた

米子市 原発再稼働反対やエネルギー政策の転換を求める集会が10日、鳥取県の米子市文化ホール前広場であった。中国電力島根原発(島根県松江市鹿島町)の廃炉を目指そうと、参加者が脱原発への思いをリレー形式で語った。

久留米市 久留米市の両替町公園で10日、脱原発を求める集会が開かれた。原発事故の影響で久留米市に避難した市民のスピーチもあり、集まった約140人が耳を傾けた。参加者はその後、西鉄久留米駅まで約2キロをパレード。

福井市 「3・11メモリアルアクション 原発のない新しい福井へ」が10日、福井市田原1のフェニックス・プラザであり、集まった市民ら約1000人が「大飯原発を止めよう」などと声を上げた。

広島市 「つながろうフクシマ!さようなら原発ヒロシマ大集会」には、約1500人が参加した。参加者たちは集会後、「さようなら原発」の黄色いカードを手に、「原発も核もない未来を」などと訴えながら市中心部をパレードした。

姫路市 「原発ゼロ・復興と希望の集会」が開かれ、東京電力福島第1原発事故で被ばくさせられたとして刑事責任を問う「福島原発告訴団」団長の武藤類子さん(59)=福島県三春町=が講演した。

高砂市 東京電力福島第1原発事故後、「母と子」をテーマに制作した絵画を使い脱原発活動をしている福島出身の語り絵師、渡辺智教さん(38)=避難先、明石市=が10日、高砂市文化会館で講演した。

岐阜市 「さよなら原発パレード・ぎふ」が10日、岐阜市内であった。約500人が横断幕やプラカードなどを掲げて中心市街地を練り歩き、脱原発を訴えた。

宇都宮市 宇都宮市内で10日、脱原発を訴える市民らによる「原発ゼロ大行動inとちぎ まちなかパレード」があり、約250人が参加した。

伊勢市 伊勢市では、原発に反対する市民団体「3・11 命ありがとうフェスタ実行委員会」と「原発卒業えじゃないか実行委員会」が、脱原発パレードとライブなどを行い、原発反対を訴えた。市民ら約50人が参加。

津市  市民グループなど計30団体が「さようなら原発 三重パレード」と、同原発事故で全村避難を余儀なくされている福島県飯舘村を写した写真展を開いた。同村の酪農家、長谷川健一さんが撮影した写真を展示。

高崎市 「さよなら原発アクション」が10日、高崎市高松町の高崎城址公園で開かれ、同実行委員会によると1000人以上が参加した。

青森市 「さようなら原発・核燃3・11青森集会」が10日、青森市のJR青森駅前公園であった。県内の反核燃団体などの約1300人が集まり、原発のない社会を求めた。

函館市 「つながろうフクシマ 大間原発を止めよう市民大集会」が開かれた。大間原発に反対する市民団体が企画し、大雪の中、約450人が参加した。

旭川市 平和運動フォーラム道北ブロック協議会が脱原発集会を開き、労組や市民団体から約400人が参加。

室蘭市 青森県六ケ所村と、原発事故後の福島をテーマにしたドキュメンタリー映画「福島六ケ所未来への伝言」の上映会とトークショーがあった。

高知市 「3・11を忘れない!原発ゼロ大行進」が行われた。約800人(主催者発表)が参加し、脱原発の思いを歌に乗せ、市中心部を行進した。

香川市 「脱原発アクションin香川」(塚田正昭実行委員長)は9日、脱原発を訴えるデモ行進を実施した。「原発いらない」などとシュプレヒコールを上げながら、メンバーら約30人が市中心部の商店街を練り歩いた。

甲府市 大規模な脱原発集会「さよなら原発まつり」が開かれた。市民有志による実行委の主催。市民約300人が集まり、「福島の現実を踏まえて原発問題を考えよう」と訴えた。

桑名市 「フォーラム平和・三重」は9日、脱原発を訴える集会「WORLD PEACE NOW in みえ さようなら原発1000万人アクション三重県大会−つながろうフクシマ!さようなら原発大行動−」を、桑名市の吉之丸コミュニティパークで開いた。集会には市内外から約300人が参加。

和歌山市 「福島を忘れない!原発ゼロ和歌山3・10フェスティバル」(実行委員会主催)があり、集会後には約300人が市街地をパレードして被災地への連帯と「原発ゼロ」をアピールした。
     同市勤労者総合センターでは、小出裕章・京都大原子炉実験所助教が講演。小出助教は「都会の人たちの方が電気を使っているのに、原発や核燃料施設は過疎地に押しつけられている。原発がなくても電力は足りているのですぐにでも廃絶できる」と訴えた。

山形市 「幸せの脱原発ウオーキング」が10日、山形市中心街であった。東日本大震災から2年に合わせ、毎月第3日曜日の日曜ウオーキングを1週繰り上げておこなった。約30人が参加し、十日町~七日町の大通りを「原発反対」「子どもを守れ」と訴えながら練り歩いた。

市川市 「3・11さよなら原発市川パレード」には約三百人が参加し、仮装したり、プラカードを手に商店街を行進した。

鶴見市 「考えよう原発鶴見区パレード」があり、二百人が参加。「原発反対」「今すぐ廃炉」と声を上げながら区役所、JR鶴見駅などを巡った。

大和市 「さよなら原発 大和パレード~未来のためにパパママ歩こうよ~」があり、地元の住民や同市に避難している被災者ら約二百七十人が脱原発を訴えた。

座間市 「原発ゼロをめざす座間市民の会」が主催する行進があり、子ども連れの女性を含む約百三十人が小田急座間駅周辺を歩いた。

長野市 脱原発を考える県内の市民団体などでつくる実行委員会が、原発のない社会の実現などを訴えてデモ行進した。約500人が集まり、「原発いらない」「今すぐ止めよう」と通行人にアピールした。

松本市 「脱原発信州ネットワーク・松本」が呼び掛けたデモ行進があり、約千人が参加。

諏訪郡下諏訪町 「脱原発すわ連絡会」が脱原発を訴える街頭活動や講演会を開催。

諏訪郡富士見町 「原発問題富士見町連絡会」の会員10人が脱原発を街頭で訴えた。

伊那市 「さよなら原発上伊那の会」が呼び掛けたデモ行進があった。

飯田市 「脱原発・自然エネルギーへの転換を求める飯伊地域連絡会」が、飯田市内で脱原発を訴えて行進し、約150人が参加。

大町市 「震災復興 原発ゼロ3・10行動in大北」(実行委員会主催)が開かれ、約120人がJR信濃大町駅前の集会や市中心街約2キロのデモ行進に参加した。

小田原市 小田原駅周辺で10日、脱原発を訴えるパレードが行われた。市民による実行委員会が企画、約250人が参加した。

熊本市 「3・11さよなら原発くまもと集会」が熊本市中央区の辛島公園であり、多くの市民が参加した。

静岡市 原発なくそう!3.10アクションin静岡 2013  愛の絶唱 http://www.youtube.com/watch?v=CwRx8MUjypA

東京11日 「さようなら原発1000万人署名」運動に取り組む団体が11日、都内で「つながろうフクシマ!さようなら原発講演会」を開いた。約千人を収容する会場は満席となった。

*****

それぞれの元記事を、次回にご紹介しますので、より詳しいことを知りたい方はご参照ください。

これらの記事を読んでいると、東京4万に、大阪2万人に続き、多くの都市で1000名を超える集会・デモが行われたことが分かります。
でも数字だけで見てしまうと、その町におけるその集会の意義が見えにくくなってしまう可能性もあります。例えば印象に残ったものとして、甲府市の300人の集会が「大規模な脱原発集会「さよなら原発まつり」が開かれた」と紹介されていることがあります。実際、甲府市においては大規模だったのでしょう。とても意義深いことだと思います。
また、北海道では、大雪をついて集会が行われ、デモも敢行されています。猛烈に降りしきる雪の中を、脱原発を叫んで歩いてくださったのですね。みなさんに概要をお伝えするためにエッセンスだけ抜き書きしてしまいましたが、それぞれの記事を読み、ネットにあがっている写真を見ていると、各地の温かい思いが伝わってきて、胸が踊ります。

注目したいのは、こうした各地の行動が、福島原発事故以降に始めてデモに参加した人々によって担われ、そのことでどの町でもかつてよりも「大規模な」集会が行われていることです。
またそこに、福島事故以前は、それぞれに分かれて、平和のために、環境のために行動していた人々が、意見や流儀の違いを越えて合流してきています。おそらく、全国津々浦々で、ここ何十年もなかった新たな出会いが生まれており、意見をすりあわせて、一つの力にしていく努力がなされているはずです。
いや僕が訪れたすべてのところがそうでしたから、間違いなく、新しい形の連帯が、それぞれの町でうまれているのです。何よりもそれが素晴らしい!

多くの場合、その接着剤になっているのは、原発事故で避難してきた人々、移住してきた人々です。同時に、それを受け入れてきた人々、なんとか福島を、東北を、関東を助けたいという思いこそが私たちの接着剤をなしています。
その意味で私たちは、新たなページを開きつつある。まさに私たち民衆は、今、たくましく成長中なのです!
けして「脱原発の世論が衰えている」などという、政府に都合のいいキャンペーンに騙されるなかれ!首相官邸前の最大数からどれだけ少ないかというマイナス思考をするなかれ!積み上げてきたもの、積み上げつつあるものの素晴らしさに目をこらしましょう!そしてそれをどう成長させるのかに意識を集中しましょう。

東日本大震災から2年。被災地の復興に対しても、福島原発事故の真の終息に対しても、政府はまともな対応をまったくしていません。しかし、民衆の重ねてきた努力は本当にものすごいです。学んできたこともものすごい。まさにあらたな「覚醒」のときを私たちは迎えつつある。
このことをしっかりと見据えて、明日からも歩んでいきましょう!

 

 


 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明日に向けて(637)世界各地で、日本各地で、脱原発の声が上がった!

2013年03月10日 23時30分00秒 | 明日に向けて(601)~(700)

守田です。(20130310 23:30)

少し前に加古川市から帰ってきました。今日は午前中、西宮市、午後に加古川市で講演しましたが、どちらもたくさんの方が集まってくださいました。昨日の奈良市民測定所での企画も含めて、非常に熱のこもった企画3つに連続参加できました。
それぞれの場で迎えてくださったみなさん。どうもありがとうございました!

この間に、世界各地で、日本各地でたくさんの行動がありました。ネットを検索していると、どんどんと記事が上がりだしています。それらのまとめをしていたら、NHKがフランスとドイツの行動を動画で報じていることをみつけました。
動画ニュースは短時間でアップが切れてしまうので、できるだけはやく記事をしあげてみなさんにお知らせしようと思います。

まず8日に呼びかけ動画を紹介したフランスですが、パリで人間の鎖に2万人が参加。アレバ社などを囲んだ行動が実現しました。ドイツでは4箇所で2万8千人が参加。原発に近いヒルデスハイムで人間の鎖を行いました。
これらの行動が動画になっています。とくにフランスの行動が、事前の呼びかけの感じどうりで面白いです!(事前のよびかけは、「明日に向けて前号をご覧ください)ドイツではドラム缶をたたくデモを行ったり、日本語で「原発反対!」「再稼働反対!」などと叫んでくれています。
動画そのものはNHKの英語放送NHKWORLDの方が長く流しています。こちらもぜひご覧下さい。

日本では9日に東京で「つながろうフクシマ!さようなら原発大集会」が行われ、1万5千人が参加。京都でも「バイバイ原発」集会・デモが3500人の参加で行われました。
今日、10日は東京で4万人のデモが行われました。広島でも1500人行動が行われ、青森の行動も報じられています。
これらは全国津々浦々の行動のほんの一部です。今夜から明日にかけてもっとたくさんニュースがアップされてくると思います。

ちなみに今日の加古川市の講演の質疑応答で、「今の世の中を見ているとなかなか希望が持てない。守田さんはどうやって希望を胸にいただいているのか教えて欲しい」という質問が出ました。
そのお答えとして初めに僕が答えたのは、こうした行動をしていると、常に感動的な人に出会う。その力をいただいているということでしたが、同時に、私たち自身の力をもっときちんとみつめ、評価し、自信を持とう。もっと希望を持てる力があるという話もしました。

今、日本の中で動いている原発は大飯の2基。これをどうみるか。再稼働をされてしまったという見方が一つ。しかし動いているのはたった2基という見方もできます。僕は後者の見方をするのです。なぜか。そこに民衆が政府や原子力村を圧倒していることがそこに現れているからです。
大事なことは、政府はこの民衆の力を民衆自身に気づかせないようにしているということです。私たちの自信を奪い、私たちが私たちの力を低く見積もることこそを政府は望んでいるのです。その政府の意向を受けているからこそ、メディアもあまり熱心に脱原発行動を報道しないのです。

これに乗ってはいけない。私たちの力をもっと自分たちで評価し、互いに伝え合い、そうして高めていく必要がある。こうした観点から民衆運動を見ていくことがとても大事です。
あるドイツの友人が言いました。「日本人はドイツは進んでいるよく言う。でもドイツは原発がまだ8基も動いている。僕は、少なくとも今は、日本の方が断然進んでいると思う。日本人はもっと自信を持つといいんだよ」
まさにその通り!そして政府が何よりも恐れていることこそ、そうして民衆が自信を持つことなのです。自信を持ったら、実は政治家のほとんどはいらないことが見えてきてしまいます。自信を強めたら、実は官僚のほとんどもいらないことが見えてきます。
それだけではありません。科学者・技術者の多くも、新聞社の多くもいらないことがわかってくる。いやそれが見えてこそ、本当に力を持った科学者・技術者・新聞社が光もするのです。だから民衆が自ら力を持たなくてはいけない。自信を深めなくてはいけない。
だから、自分たちの行動に、自分たちで光を当て、自ら報道し、行動の意義を高めていく必要があるのです。

そうした観点から、ぜひ以下の、マスコミに載ったニュースを見てください。フランスの行動も、ドイツの行動も、わたしたちを見つめてくれている行動です。民衆同士のつながりの行動であり、だからこれも私たち自身の力なのです!
・・・ちなみにそんなことを考えていたら、FACEBOOKで一足さきに流した僕の情報に、この冬に、関東から滋賀県高島市の保養キャンプに参加した女性からコメントがきて、そのキャンプで出会ったフランス人がパリ人間の鎖に参加していることを教えてくれました。まさに私たちは直接につながっている!

この行動はまだ明日も各地で行われます。福島でも行動が行われる。加古川市からも、今日の講演会企画が終わったあとに、数人の方たちが夜行バスに乗って向かいました!今、北陸道あたりを走っていることでしょう。
みなさん。まだまだそれぞれの地で頑張りましょう。頑張ったらその成果を発表し合いましょう。Power to the people! 変革の力を持ちましょう!ラディカルなデモクラシーの実現を!

以下、ニュースを貼り付けます!

****************

仏 パリで反原発の「人間の鎖」
NHK NWESWEB 3月10日
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130310/k10013084791000.html

フランスのパリでは、9日、およそ2万人の人たちが手をつないで「人間の鎖」を作り、反原発を訴えました。
これは、フランス国内の26の反原発グループが、福島の原発事故からまもなく2年になるのに合わせて、反原発を訴えるとともに、事故の被害者への連帯の気持ちを示そうと呼びかけたもので、およそ2万人が参加しました。
参加者は、市内18か所に分かれて集合したあと、同じ時間に手をつないで一斉に歩き始め、市内を巡る人間の鎖を作りました。
このうち、フランスの原発関連企業「アレバ」の建物の前では、参加者が手をつなぎながら「原発はもういらない」「福島のような事故を2度と起こしてはいけない」などと声を上げました。
フランスでは、58基の原子炉があって、電力の80%近くを原子力が占めていますが、2年前の原発事故直後の世論調査では、原子力発電に反対する意見が大幅に増えました。
オランド大統領は、2025年までに原子力の比率を50%にまで引き下げるとしていますが、最近の世論調査では原発を支持する人の割合が反対を大きく上回っており、今後のエネルギー政策を巡って国内でさまざまな議論が行われています。

独 原発の即時停止求めるデモ
NHK NWESWEB 3月10日
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130310/k10013084681000.html

東京電力福島第一原子力発電所の事故発生から2年になるのを前に、脱原発に向けてかじを切ったドイツでは、運転を続けている原発の周辺で、即時停止を求めるデモや集会が行われました。

福島の事故を受けて、ドイツ政府は脱原発に向けてかじを切り、2022年までに国内すべての原発を閉鎖する方針を決めています。
現在、9基の原子炉が稼働を続けていますが、9日、原発の周辺など4か所で、主催者の発表で合わせて2万8000人が参加して、即時停止を求めるデモや集会が行われました。
このうち、原発に近いドイツ北部の町、ヒルデスハイムでは、数百人が手をつないで「人間の鎖」を作り、原発の運転に抗議しました。
このあと、町の広場で集会が開かれ、福島県在住の母親でつくる団体によって書かれた、子どもたちへの影響などを心配する手紙が読み上げられると、集まった人たちは、日本語で「原発反対、再稼働反対」と声を上げていました。
参加した男性は、「福島の事故は私たちへの警告です。原発は私の子どもや孫を常に危険にさらすものです」と話していました。
ドイツでは、原発事故の発生から2年となる11日にも、首都ベルリンなど各地で原発の即時停止を求めるデモや集会が予定されています。

Anti-nuclear power protests staged in Europe
NHK WORLD Mar. 10, 2013 - Updated 00:03 UTC (09:03 JST)
http://www3.nhk.or.jp/daily/english/20130310_08.html

People opposed to nuclear energy are staging demonstrations in Europe ahead of March 11th, the 2nd anniversary of the nuclear accident in Japan.

In Germany, protesters rallied at 4 locations on Saturday. They demanded an immediate halt to the country's 9 nuclear reactors that are still operational. The government plans to close all nuclear plants by 2022.
Organizers say a total of 28,000 people took part in the demonstrations.
In the northern city of Hildesheim, protesters formed a human chain and demanded a halt to the operation of a nuclear plant near the city.
A letter sent from a group of Japanese mothers living in Fukushima was read to demonstrators attending a rally.
The mothers expressed concern about their children and the possible health effects from the nuclear accident.
Participants shouted anti-nuclear slogans in Japanese.
One participant said that the accident in Fukushima was a warning to Germany. He said that nuclear power puts future generations at constant risk.
Anti-nuclear demonstrations are planned in Berlin and elsewhere on Monday.

In Paris, about 20,000 demonstrators formed a human chain.
The event was jointly organized by 26 anti-nuclear groups in France.
Participants gathered at 18 locations in the city and began to march hand in hand at the same time.
Near an office of the French nuclear energy giant Areva, protesters shouted anti-nuclear slogans such as "no more nuclear plants" and "no more Fukushimas".
France has 58 nuclear reactors which generate nearly 80 percent of the country's electricity.
President Francois Hollande says the government will decrease the rate to 50 percent by 2025.
A recent poll suggests that French people supporting nuclear power outnumber opponents by a large margin.

*****

「つながろうフクシマ!さようなら原発大集会」に1万5千人参加
さよなら原発1000万人アクション 3月9日
http://sayonara-nukes.org/2013/03/130309action/#more-2911

2011年3月11日の東日本大震災・東京電力福島第1原発事故から2周年を前に、3月9日、東京・明治公園で「さようなら原発1千万署名市民の会」主催で、「つながろうフクシマ!さようなら原発大集会」が開かれ、全国から1万5千人が参加しました。
 
集会は二部形式で開かれ、第1部は日本音楽協議会のオープニングライブを皮切りに、脱原発に取り組む各団体や各地からリレートークが行われました。福島県葛尾村から避難している小島力さんは村民による集団訴訟の取り組みを、国際環境NGOFoE Japanの満田夏花さんは「原発ゼロの後退を許すな」と訴え、原子力資料情報室の伴英幸さんも「原発再稼働をさせてなならない」と述べ、毎週金曜日に官邸前デモをするMisao Redwolfさんは「選挙結果はあっても脱原発は国民の声だ」と語気を強めました。日本消費者連盟の富山洋子さんは「安心できる社会を次代へ」と語り、元山口県祝島島民の花田恵美代さんは「海の埋め立てを許さない」との祝島島民のメッセージを代読しました。
沖縄出身の金城吉春さんとアシビナーズの歌と三線演奏をはさみ、各地からの訴えでは、茨城・東海原発(大石光伸さん)、静岡・浜岡原発(伊藤実さん)、青森・六カ所村再処理工場(山田清彦さん)、北海道・泊原発(小野有五さん)について、それぞれの現状と取り組み報告が行なわれました。福島からは、双葉町の井戸川克隆・前町長と浪江町から避難している柴口正武さんが避難者の立場から「事故は全く収束していない」などと東京電力と政府の対応を強く批判しました。
 
第二部は女優の木内みどりさんの司会で進められ、最初に全員で黙とうを行った後、呼びかけ人から4人が発言。鎌田慧さんは「原発事故より経済が大事だという政治の動きがあるが、私たちはそれを許さない」と指摘。大江健三郎さんも「福島原発事故をなかったことにしようとする勢力と闘い、原発の再稼働はさせない」と語り「今日のデモは最後まで歩く」と決意を表明しました。落合恵子さんは「原発を推進してきた自民党が政権を取ったが、くじけずに行こう」と呼びかけ、澤地久枝さんは「福島で被曝した人達は全て国の責任で補償させよう」と訴えました。
早くから原発問題を訴えてきた作家の広瀬隆さんは、地震発生や子どもたちの健康、生態系のの異変など、原発事故による恐怖の実態を指摘した後「原発を稼働させる方が多大な金がかかるということをマスコミはきちんと報道してほしい」と訴えました。また、集会参加のために来日した韓国の環境団体「韓国環境運動」の共同代表で「核なき世界のための共同行動」のチェ・ヨル代表が、国際的に連帯して脱原発をめざそうと呼びかけました。
最後に福島から京都に避難している斎藤夕香さんが「事態の深刻さを知らずに避難をしていない人も多い。多くの人に伝えていきたい」と述べ、「私たちのことを忘れないで、繋がってほしい」と訴えました。
集会後に、二つのコースに分かれて、「原発はいらない」「政府は責任を取れ」「エネルギー政策の転換を」「再稼働を許すな」などとシュプレヒコールを行い、横断幕やプラカードを持ち、沿道の人達に呼びかけながら行進をしました。

*****

貫く脱原発 福島と共に 1万5000人集会
東京新聞 2013年3月10日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013031002000115.html

東日本大震災からあす二年を迎える。市民らが脱原発を訴えるイベントが九日、各地で開かれた。東京都新宿区の明治公園では「つながろうフクシマ! さようなら原発大行動」と題した集会があり、約一万五千人(主催者公表)が参加。ノーベル賞作家の大江健三郎さんらが「私たちの思いは福島の人たちと共にある」などと訴えた。 
集会は、脱原発を目指して署名運動を続ける市民グループが主催。九日現在で約八百二十万人分の署名が集まったという。
 
壇上で大江さんは「東京電力福島第一原発事故をなかったかのようにしようとする人々と闘う」と決意を語った。作家の沢地久枝さんは「福島の事故を二度と繰り返さないために、私たちに何ができるか。一人一人が考えることが、世直しにつながる」と訴えた。
集会の最後、最近になって福島市から京都に避難した斎藤夕香さん(40)が「私たちは忘れられるんじゃないかと不安。原発事故は終わっていない。さらに状況が悪化していることを知ってほしい」と壇上から訴えると、会場から大きな拍手が湧き起こった。
集会後に参加者は会場周辺をデモ行進し、「原発やめろ」「子どもたちを被ばくから守れ」と声を上げた。

*****

東日本大震災:「脱原発」京都も訴え 「バイバイ」集会、3500人参加−−円山公園 /京都
 
毎日新聞 2013年03月10日 地方版
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20130310ddlk26040318000c.html

東日本大震災後の福島第一原発事故による被害を考え、脱原発10+件を訴えるイベント「バイバイ原発3・9きょうと」が9日、京都市東山区の円山公園で行われ、約3500人(主催者発表)が参加した。
イベントでは福島市から京都市へ避難してきた人や、環境団体のメンバーがスピーチ。福島などで被災者の心のサポートを続けている人材育成コンサルタントの辛淑玉さんは「原発被災者がいじめやいやがらせにあっている」とし、「原発ムラに対抗するために、弱者を差別せず共に生きる社会を作ることが私たちの生き方だと思う」と述べた。
集会後、着ぐるみで仮装したり、楽器演奏に合わせながら京都市役所までデモ行進。「原発あかん」「カネより命」などと訴えた。娘や孫と3世代で歩いた京都市北区の主婦、渡部彰子さん(75)は「2年経っても続く原発の被害を忘れないために、堅い気持ちでなくデモには参加し続けたい」と話した。【林哲平】

*****

都心デモ「事故忘れない」と誓う 原発ゼロ求め
京都新聞 2013年03月10日 22時40分
http://www.kyoto-np.co.jp/environment/article/20130310000091

毎週金曜日に首相官邸前で脱原発を求めて抗議行動をしている「首都圏反原発連合」は10日、東京都心で集会を開き、霞が関や官邸周辺をデモ行進した。主催者によると、参加者は約4万人。
日比谷公園での集会では、主催者を代表して女性イラストレーター、ミサオ・レッドウルフさんが「自民が与党に戻り、運動が困難になったと思う人がいるかもしれないが、今年こそ原発ゼロを政府に言わせたい。まずは今日、福島原発事故を忘れないよう印象付けよう」と呼び掛けた。
東日本大震災の犠牲者に1分間黙とう。集会後、「原発いらない」「再稼働反対」と声を合わせてデモ行進した。(共同通信)

*****

脱原発求め各地で集会 東京都心ではデモ行進
日本経済新聞 2013/3/10 19:45
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG1001W_Q3A310C1CR8000/

脱原発を求める集会が10日、各地で開かれた。
広島の被爆者や核廃絶を訴える団体のメンバーらは、広島市中区の中央公園で脱原発を訴える集会を開いた。主催者発表によると、約1500人が参加。集会後には市内中心部をデモ行進した。
集会で、広島県原爆被害者団体協議会の坪井直理事長(87)は「多くの被爆者は今でも放射線の影響で苦しんでいる。(その点で)共通する福島のために、脱原発に向けてあきらめずに頑張りたい」とあいさつした。
毎週金曜日に首相官邸前で脱原発を求めて抗議行動をしている「首都圏反原発連合」は東京都心で集会を開き、霞が関や官邸周辺を「原発いらない」「再稼働反対」と声を合わせデモ行進した。
日本原燃の使用済み核燃料再処理施設(青森県六ケ所村)の撤廃を求める市民団体などは青森市で集会を開き、ルポライター、鎌田慧さんらが参加。東北電力東通原発(同県東通村)の再稼働反対を訴えた。〔共同〕

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明日に向けて(636)大震災と福島原発事故から2年!3月9~11日は脱原発行動へ!

2013年03月08日 23時30分00秒 | 明日に向けて(601)~(700)

守田です。(20130308 23:30)

みなさま。あと3日後の11日、私たちの国は、東日本大震災と福島第一原発事故から2周年の日を迎えます。
事故で亡くなられたすべての方にお祈りを捧げたいと思います。
同時に、原発事故から2年のこの日々に、私たちは全国津々浦々から、脱原発の声を上げましょう!

すでに本当にたくさんのところでいろいろな企画が計画されています。
僕の住む京都でも、「バイバイ原発3・9きょうと」の取り組みが行われます。
http://ow.ly/i/1qAHZ

僕自身は3月9日は奈良の市民放射能測定所のオープニングセレモニーで講演させていただきます。
http://nara-shiminsokutei.blogspot.jp/2013/02/blog-post_7858.html

3月10日は午前中、西宮市、午後、加古川市で講演です。

全国の動きを網羅したサイトを探したところ、以下のものがヒットしました。
みなさま、ぜひこの中からお近くの動きをつかまれ、デモに、企画に、お出かけください!
各地から一緒になって大きな声を上げましょう!

さよなら原発1000万人アクション
http://sayonara-nukes.org/2013/01/130309_11action/

デモ開催情報まとめ(地震・原発関連)
http://www47.atwiki.jp/demomatome/

ちなみに、上記のサイトの中には、世界からの連帯の動きも載せられています。
その中でユニークなものに、フランスの人間の鎖の紹介ビデオがありました。3月9日に向けたものです。
すぐに日仏バイリンガルの友人に頼んで、フランス語部分を翻訳してもらいましたので、ビデオのアドレスと
翻訳、および仏文書き起こしをご紹介します。2分弱ですのでぜひご覧下さい。

このように私たちのこの3日間の行動は、世界の注目も集めています。
世界の人々と一緒に、脱原発を叫びましょう!

***

フランスの動き!! 

Chaîne humaine pour l'arrêt du nucléaire civil et miltaire à Paris le 9 mars 2013
http://www.youtube.com/watch?v=bIhwZzhxoII&feature=youtu.be

(以下日本語訳)

人間の鎖で国全体がつながろう:
福島の犠牲者と連帯しよう、そして核の世界から抜け出すことを声高に叫ぼう
2013年3月9日、パリで核の平和利用と軍事利用を人間の鎖で止めよう
今、エネルギー政策の転換を

世界ではすぐに発射することができる爆弾が20000発

フランスでは?

2000発、一つ一つがパリとその郊外全体を破壊することができます。

私はあなた方国民に対して核の抑止力を維持することを約束します。

フランス国民の3分の2が原発から半径75km以内で生活しています。

私としては、原子力エネルギーは、将来性のある分野だと思います。

結局、EPR には85億円がかかります。

私は、これを前進と捉えます、ようするにEPRの建設を維持します。

ちょっと、聞きました?

どう転んでも結局…

私に何ができるの?

理論的には僕達が決めることになっているけれどもね。

でも、ここではね。

私に何ができるの?

そう、私達に何ができるかだ。

フランスでフクシマが繰り返されることを防ごう

3月9日、政治が決断される場所をみんなで囲もう

一人一人の行動が大事なのです

私達みんなに力があるんだから

 

以下、フレンチ!

Chaîne humaine nationale : En solidarité avec les victimes de Fukushima et pour réclamer la sortie du nucléaire

Chaîne humaine pour l'arrêt du nucléaire civil et miltaire à Paris le 9 mars 2013

Transition énergétique maintenant


Dans le monde entier, c'est 20000 bombes prêtes à partir

Et en France?

2000, chacune capable de détruire Paris et sa banlieue.

Je me suis engagé devant les Français pour préserver la dissuasion nucléaire.

Les 2/3 des Francais vivent dans un rayon de 75km autour d'une centrale.

Pour ma part, je considère que le nucléaire est une filière d'avenir.

Une facture de l'EPR qui coûtera finalement 8,5 milliards d'euros.

Je préserverai, ce qui me parait être un progrès, c'est-à-dire la construction d'un EPR.

Non, mais vous avez entendu ?

De toutes façons...

Qu'est-ce que je peux faire?

En théorie, c'est nous qui décidons.
Mais là...

Qu'est-ce que je peux faire?

Mais oui, qu'est-ce qu'on peut faire?

Evitons un Fukushima en France

Le 9 mars, encerclons les lieux où se prennent les décisions

Chaque personne compte.

A nous tous, nous avons du pouvoir.

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明日に向けて(635)許せない!政府による被災地切り捨てと省庁による復興予算強奪!

2013年03月06日 23時30分00秒 | 明日に向けて(601)~(700)

守田です。(20130306 23:30)

政府による被災地切り捨て策が横行しています。その最たるものが復興予算の執行の有様です。被災地では滞っており、被災地に以外のところでどんどん進んでいます。
3月4日付の東京新聞1面記事によれば、2012年4月からの半年間の復興予算の執行率は、被災地では5割に満たず、被災地以外では「全国防災対策費」として96%が執行済みだというのです。しかも被災地が5割に満たないのは、「がれき処理の遅れ」の影響のためだと言います。そもそもこの「がれき広域処理」そのものがとても被災地のためなどとは言えないしろもの。無駄なお金をかけて遠い地域に「がれき」を運ぼうという経済効率性を無視したものでした。
しかも国際的常識として「その場に封じ込める」ことが必要な放射性物質を移動・拡散させようとする施策で、被災地のためにならないばかりか、全国に被曝を広げようとするとんでもないものです。これが被災地の「復興予算」の大きなウエイトを占めていたというのですから、ますます被災地にまともにお金が落ちていない現実が浮かび上がってきます。

そもそも被災地以外になぜ復興予算が使われているのでしょうか。実はこれは、東日本大震災復興基本法(平成23 年法律第76 号)第3条等に基づき、2011年7月29日に打ち出された「東日本大震災からの復興の基本方針」に書き込まれた文言を拡大解釈してなされているものです。
そこにはどんなことが書かれているのでしょうか。「3 実施する施策」の中に次のようなことが記されています。

***

国は、国家的な危機である東日本大震災を乗り越えて復興を実現し、現在及び将来の国民が安心して豊かな生活を営むことができる経済社会を構築するため、被災者及び被災した地方公共団体の意向等を踏まえつつ、各府省一体となって、以下の施策を実施する。
(イ)被災地域の復旧・復興及び被災者の暮らしの再生のための施策
(ロ)被災者の避難先となっている地域や震災による著しい悪影響が社会経済に及んでいる地域など、被災地域と密接に関連する地域において、被災地域の復旧・復興のために一体不可分のものとして緊急に実施すべき施策
(ハ)上記と同様の施策のうち、東日本大震災を教訓として、全国的に緊急に実施する必要性が高く、即効性のある防災、減災等のための施策

***

この国の「頭脳明晰」な官僚の方たちの書く文章は、一見するとどれも最もらしい響きを持ったものですが、その文言の中には、たびたび、解釈を広げれば、幾らでも施策の範囲を広げられるものが含まれています。
具体的には(イ)では復興予算の使途が「被災地域」に限定されているわけですが、(ロ)で「被災者の避難先となっている地域や震災による著しい悪影響が社会経済に及んでいる地域」が入り、対象が大幅に拡大されている。津波で住まいを奪われた人々や、原発災害で放射能から逃れなければならなくなった方たちが全国に散っているのですから、それらの全てが「復興の基本指針」に入ってくるわけです。
さらに(ハ)では「全国的に緊急に実施する必要性が高く、即効性のある防災、減災等のための施策」となっており、日本中、どこにでも適用できるようにされてしまっている。「減災」と名がつきさえすれば、ここではもうどこでも何でもやれるようになってしまっているのです。

事実、このもとで各省庁から、とんでもない施策が「復興予算」の中に盛り込まれてきました。ようやく昨年秋に大きな社会問題化しましたが、そこで批判的に取り上げられたものには次のようなものがあります。

経産省 「国内立地推進事業費補助金」・・・全国の工場などの設備投資を支援 2950億円
文科省 「日本原子力研究開発機構運営費」・・・青森・茨城両県での国際熱核融合実験炉の研究 107億円
外務省 「アジア太平洋州地域、北米地域との青少年交流」・・・この地域の青少年との被災地での交流 72億円
内閣府 「沖縄の国道整備」・・・緊急輸送道路の整備 34億円
農水省 「鯨類捕獲調査安定化推進対策」・・・シー・シェパードなど反捕鯨団体の妨害対策 23億円
財務省 「国税庁施設費」・・・首都圏など12庁舎の耐震改修工事 12億円

出典 zakzak
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20121011/plt1210111544007-n1.htm

核融合の研究やシー・シェパードへの対策費まで「復興予算」と言ってはばからない文科省や農水省の考え方には本当に唖然とするばかりですが、問題はこの国の「中枢」を占めている人々が、等しく、こうしたことを何とも思わない感性を共有していることにあります。それでいて国民・住民には、強制化された「絆」を強調する。何かとても残念な気がしますが、それが私たちの国のエリートたち(少なくともその主流派)の持っている感性なのです。
ではこれらに象徴されるような各省庁の利権の分捕り合いとも言えるような予算申請は、批判の高まりの中で凍結されたのでしょうか。まったくそんなことはなし。総額19兆円のうち、見直されたのはわずか200億円にすぎません。しかも安倍政権になるや「復興予算の拡大」がうたわれ、さらに6兆円が積み増されてしまいました。
大事なことは、こうした事実はけしてすべてが隠されているわけではなく、国会などでも問題になってきたということです。もっと言えば民主党政権のときには自民党が与党への攻撃材料に使いました。ところが自民党が政権を執るやいなや、より分捕りの分け前を広げてしまいました。自分たちが批判したことなどどこ吹く風、現実的な見直しなどまったくせずに、より各省庁に予算が回るようにしてしまったのです。
こうした現実が被災地に伝わらないはずがありません。事実、被災地からはたびたび「復興どころか復旧のめども立っていない」という言葉が聞かれています。にもかかわらず、被災地以外に潤沢に資金がまわっている現実、しかも「減災」と名をつけて、どこまでも拡大解釈されているあり方に、被災地の人々は心身を踏みにじられたような痛みを感じているはずです。

さらに上述の「復興の基本方針」を読んでいくと、より何とも腹立たしく感じる記述に出会います。以下、引用します。

***

(1)国の総力を挙げた取組み
国は、被災した地方公共団体が行う復興の取組みを、あらゆる施策を用いて支援する。
既存の制度を見直し、行政手続に係る負担の軽減を図るほか、財政支援、ノウハウや人材の面からの協力など、各府省の総力を挙げて、復興を幅広く、かつ、深く支援する。特に、市町村の行政手続の負担の軽減、財政支援は極めて重要な課題であることから、以下の仕組みを新設する。

②使い勝手のよい交付金等
()地方公共団体が、自ら策定する復興プランの下、復興に必要な各種施策が展開できる、使い勝手のよい自由度の高い交付金を創設する。
具体的には、復興に必要となる補助事業(市街地・農漁村整備、道路、学校等)を幅広く一括化するとともに、地方公共団体の負担の軽減を図りつつ、対象の自由度の向上や執行の弾力化、手続きの簡素化等を可能な限り進め、復興プランの評価・公表等を通じて効率性や透明性を確保しつつ、地方公共団体主体の復興を支援する。

***

国の施策のすべてを点検できたわけではないことを付記した上でですが、例えば僕が岩手県大槌町を取材して、町づくりNPOの方から聞いた苦渋の声は、まさしくこうした「対象の自由度の向上や執行の弾力化、手続きの簡素化」がまったく進んでいない現実でした。津波で町の姿が一変し、前提条件が変わってしまったのに、旧来の法律の適用が迫られる。そのためにあらゆることが進まないという嘆きが、町の中に渦巻いていました。
そうした矛盾の高まりの中で、大槌町では、兵庫県宝塚市から派遣され、町の区画整理事業に携わっていた職員が、「大槌町頑張れ」と書き残して自ら命を絶ってしまうという悲劇まで起こってしまいました。ご本人、ご家族とともに、多くの大槌町の人々を悲しみのどん底に突き落とす事態が、国の無策の中で起こってしまったのです。
どうして、ここに書いたことだけでも、きちんと実行してくれなかったのでしょうか。それをすれば少なくとも大槌町での悲劇は食い止められたのではないか。いや、今よりもっとたくさんの被災地の方が、明るい思いで過ごせているのではないでしょうか。

政府による被災地の切り捨てを、もうこれ以上、許してはなりません。復興予算の強奪も許してはなりません。
全国のみなさん。ぜひそれぞれのルートで、被災地の方との結びつきを強めてください。政府を媒介せずに、被災地の状況を直接つかみましょう。
被災地のみなさん、ぜひあきらめることなく、それぞれに被災地の今を発信してください。日本の国民・住民の大半はけして冷たい人々ではありません。あまりにも被災地の現実が伝わっていないのです。
本当に心ある民衆同士の助け合いの気持ち、共生の心を強めていきましょう。そして下からこの国を変えていきましょう。そのことの中でこそ、被災地に、いや私たちの国総体に、未来の展望が切り開かれます。苦難を一緒に超えていきましょう!

以下、資料として「東日本大震災からの復興の基本方針」と、東京新聞の記事を貼り付けておきます。


*****

東日本大震災からの復興の基本方針
平成23年7月29日 東日本大震災復興対策本部
http://www.reconstruction.go.jp/topics/doc/20110729houshin.pdf#search='%E5%BE%A9%E8%88%88%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E6%96%B9%E9%87%9D'

*****

復興予算執行 被災地滞る
東京新聞 2013年3月4日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/tohokujisin/list/CK2013030402100003.html
 
政府が二〇一二年度に確保した東日本大震災の復興予算について、昨年四月から半年間の被災地での執行率が五割に満たないことが分かった。がれきの処理や放射性物質の除染が遅れていることなどが原因だが、その一方で被災地以外の地域の公共事業費などを盛り込んだ「全国防災対策費」は96%を執行済みであることも判明。予算を投入すべき主役が脇に追いやられ、本来の趣旨に沿っているか疑わしい事業が優先的に行われている実態が浮き彫りになった。 (中根政人)

復興庁のまとめによると、一一年度からの繰り越し分を合わせた復興予算は約八兆円が確保されたが九月までに執行されたのは全体の51・5%にあたる約四兆一千億円。岩手、宮城、福島の三県など被災地向け予算の執行は全体の数字を下回る45・6%の約三兆二千億円にとどまった。

被災地の再建に直結する予算のうち、災害復旧の公共事業などには約四兆七千億円が確保されたが、がれき処理の遅れが影響、49・4%の約二兆三千億円しか執行されなかった。

被災者支援に関する事業費も、津波で被災した集落の移転が遅れ、住宅再建に関する補助金が被災者に行き渡らなかったことなどを理由に、33・3%の千三百二十億円しか執行できていない。
東京電力福島第一原発事故で放出された放射性物質の除染も、汚染された土壌を保管する中間貯蔵施設や仮置き場の設置の取り組みが難航しているため、関連予算の執行が18・4%の千百九十億円にとどまっている。

ところが、被災地以外の学校の耐震化や道路整備などの公共事業を行うための全国防災対策費には約九千三百億円が計上され、九月末までに96%の約八千九百億円が執行された。被災地以外の事業のみ着々と進んでいる。全国防災対策費には沖縄県内の国道整備や関西地区の税務署耐震化など、復興とは無関係な事業が盛り込まれている。
復興庁は「被災地で予算の執行が進んでいない事業分野があるのは問題だ」と説明。一方、全国防災対策費の消化が進んだ理由については「中身を分析していないので分からない」と答えるにとどまっている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明日に向けて(634)福島で「震災関連死」が増えている・・・心臓を守ろう!(下)

2013年03月04日 17時30分00秒 | 明日に向けて(601)~(700)

守田です。(20130304 17:30)

「明日に向けて」(631)で、福島をはじめ多くのところで心不全などが増えていること、そのため「心臓を守る」ことが大事であることを呼びかけました。今日はこれに基づいて、心臓のケアについて論じていきたいと思います。
心臓の守るために必要なことは、心臓の病のポイントを私たちが把握しておくことです。とくに突然死につながる心臓の病には、多くの場合、それと分かる兆候があると言われています。これを的確に捉えて対処すれば、命を救うことができます。

心臓の病は、「虚血性心疾患」、「脈が乱れる病気」、「先天性の心臓病」、「心筋や心膜・弁膜の病気」、「そのほかの心臓病」の5つに大別されます。ちなみによく使われる「心不全」という言葉は、心臓のポンプ機能がうまく働かなくなった場合の総称で、病名そのものではありません。
この5つの病のうち、「虚血性心疾患」とは、心臓への血の流れが悪くなって発症するもの。「狭心症」と「心筋梗塞」が典型です。狭心症は心臓に血を送っている血管が詰まり気味になって、血液が十分に行き渡らなくなることで生じる病、心筋梗塞はさらに進んで血管が完全に詰まってしまう病で、それぞれ、発作を起こすと胸が締め付けられるような痛みがあります。「胸が痛い」「胸に圧迫感がある」「胸がムカムカしのどが詰まる」などです。
また胸以外も痛む場合があり、特徴として「左肩が痛い」「左腕がしびれる」「背中が痛い」「あごや奥歯が痛い」「腹部が痛い」などの症状がでます。ちなみにアメリカではこれらの症状を見逃してしまうことを「ハリウッド症候群」と呼ぶそうです。映画のシーンから、狭心症や心筋梗塞による発作をもっぱら胸に痛みが走るものと思い込んでしまい、それ以外の症状を見逃してしまうことです。
狭心症は多くの場合、15分ぐらいで発作が収まるとされていますが、心筋梗塞の場合は自然に収まることがなく、そのまま死に直結してしまうケースが圧倒的ですので、一刻も早く病院にいって救命治療を受ける必要があります。一度、壊死した心筋細胞は再生しないので、救命がされても心臓に障がいが残る可能性があり、そのためにも早く血流を再開させる必要があります。

心筋梗塞の場合、発作から6時間以内に治療できれば生存率は90%。そのためこの6時間を治療のゴールデンタイムと呼びます。もちろん6時間以内でも、早ければ早いほど心筋の壊死を防げるので「より早く」が大切です。しかし実際には、心筋梗塞が疑われる発作が起こっているのに、救急車を呼ぶことをためらい、手遅れになってしまうケースが続発しています。
発作を軽視した上に、何かの間違えで救急車を呼んでは申し訳ない、あるいは夜間に救急車を呼ぶと近所に迷惑がかかるなどの意識に支配されて、連絡を怠ってしまうようですが、このため2008年に厚労省が行った全国調査では、発作が疑われたときに救急車を呼ぶ人は日中では12%、夜間や休日でも28%にしかならないのだそうです。
確かに今日、軽症でも救急車を呼ぶケースもあり、社会問題化していますが、心臓の危機が疑われたらそれとこれとは別と考え、積極的に119番に連絡しましょう。

これら「虚血性心疾患」の他にも心不全を引き起こす病はいろいろとあり、総じて次のような兆候を示します。「息苦しい」「息切れがする」「寝ていると息苦しくなるときがある」「カゼもひいていないのに夜中にセキがでる」「だるい、つかれやすい」「足がむくむ」「体重が急に増えた」などです。
足がむくむのは、心臓のポンプ機能に衰えが生じているためで、とくにアキレス腱のあたりがむくみます。より酷い場合にはむくみが全身におよぶこともあります。この他、冷や汗や吐き気を伴い、嘔吐することもあります。
これに対して、心臓の鼓動が不規則になり、脈が乱れる病気=不整脈などが疑われる兆候として「動悸がする」「立っているのがつらい」「脈が乱れる」「ときどき胸がドキンとし、いやな感じがする」「めまいがする」「目の前が暗くなる」「意識を失って倒れる」などがあります。このような時は心臓の診察を受ける必要があります。

このような発作にはいたらなくても、普段から心不全が起こりやすい状態もあります。とくに悪いのは「肥満」「高血圧」「高脂血症」「糖尿病」でこれらのうちの3つから4つを持っていると、まったく持っていない人にくらべて心臓病になるリスクが30倍もあります。そのため4つが揃うことを「死の四重奏」と呼ぶそうです。この他、最も危険な因子としてあげられのは喫煙です。
「肥満」については、体重(kg)÷身長(m)の二乗で測る「体格指数(BMI)」が指針となります。25以上が肥満の仲間で、国際的には30未満を肥満予備軍、30以上を肥満として注意を促しています。肥満の中で、体型的には目立たなくとも内蔵の周りに脂肪がつく「内臓肥満症候群」=メタボリックシンドロームがより心臓にとって危険なものとしてあげられています。
また心身のさまざまなストレスも心臓にダメージを与えます。ストレスの回避はなかなか難しいことですが、被曝の影響がさまざまに及んでいる今日、ぜひとも低減を心がけたいものです。そのためには、互いに隣人に対して、今までよりも一つ、優しい接し方をすることも大事ではないでしょうか。
これらの他、普段から身体を守るために、よくご飯を噛んでたべて食べ過ぎないこと、野菜などをバランスよくとること、喫煙をしないこと、早寝早起きを心がけること、適度な運動をすることなどで体調を整え、心臓を守り合っていくことが大切だと思います。

以上、短い時間で読める範囲で心臓を守る初歩的な知識を書き並べてみました。ぜひ、もう一歩進み、手元に一冊は心臓に関する書物をおいて、折に触れて見るようにしてください。

なお心臓の病に関する記述は、以下の書物を参考にしましたのでご紹介しておきます。
『最新医学がとことんわかる 心臓病 狭心症・心筋梗塞・不整脈・その他の心疾患』[監修]東京都再生会中央病院心臓病臨床研究センター長 三田村秀雄 PHP
『あなたの医学書 心臓病 名医の言葉で病気を治す』順天堂大学教授 天野篤 誠文堂新光社
『世界で一番やさしい心筋梗塞』帝京大学医学部附属病院循環器センター長 一色高明 X-Knowledge

またネットに上がっているすぐに観れるビデオクリップも幾つか探しておきましたので参考にしてください。

***

心筋梗塞(岡村高雄医師)
http://www.youtube.com/watch?v=YaBCnEraiMo

心筋梗塞(ドクター吉田)
http://www.youtube.com/watch?v=WWt6NJIwN7A

心筋梗塞(室原豊明先生)
https://www.youtube.com/watch?v=CaIecFDchFs

2つの狭心症(ドクター吉田)
http://www.youtube.com/watch?v=BLKFkD4jpCs

***

以上、心臓のケアについてまとめましたが、もともと心臓病は私たちの周りに、ある意味ではポピュラーにあるものであり、上述の知識はその意味でもできるだけたくさんの人とシェアしておくことで、私たち全体の安全性が高まるものです。そうした観点からも、ぜひ周りの方に伝えていただきたいです。
さらに私たちの周りにはたくさんの放射性物質が存在していて、私たちを被曝させています。どのような病も実際にかかる時は複合的な要因によるもの。インフルエンザとて、疲れから免疫力が落ちているときなどにかかりやすいわけです。
同じように、放射線被曝は、私たちにすでに様々に働いているストレスを上乗せするように働いてくると考え、対処をしていったほうが断然良い。どうか放射線の恐ろしさを軽視せず、身体を守ることに真剣に取り組んで欲しいと思います。

もう一点。最近の中国から飛来している超微粒子、PM2.5も、肺から血液に取り込まれ、心臓に達して心筋梗塞を起こしうることがアメリカなどで実証されています。そのためPM2.5も要注意です。ちなみにPM2.5はけしてすべてが中国由来ではありません。日本でも明らかに都市部が多くなっており、日本の中の工場や車の排気も原因物質になっています。
さらに関東・東北では、放射性物質の焼却が繰り返し行われており、それも微粒子の中に入り込んでいます。大阪でも焼却によりすでに深刻な影響が出始めています。これらも心臓に大変悪く働きます。
これらさまざまなものがミックスした大気汚染は、西日本を中心にすでにかなりの健康被害をもたらしています。しかもこれから黄砂がひどくなり、同時に花粉も飛びます。PM2.5はそれらに付着しやすいので本当に要注意です。外出のときはマスク必携、肌の露出も避けてください。(微粒子は肌からもどんどん吸収されます)外出のあとのうがい・手洗いもこまめに励行してください。
こうした大気汚染による様々な症状に対して、東洋医たちは「銀翹散(ぎんぎょうさん)」という漢方薬が効果をあらわしていると語っています。信頼する漢方薬局さんからは、「銀翹解毒丸(JPS製薬)」という製品が薬効が高いと勧められました。僕も服用しています。ぜひお近くの漢方薬局さんにご相談ください。

ちなみに東洋医学を支える哲学の陰陽五行論に基づいても、今年は火星が地球から遠ざかっており、運気として心臓(火)が弱まる傾向にあるので、虚血性心疾患になりやすいのだそうです。陰陽五行論は長い歴史をもった哲学であり、そのもとに成り立つ東洋医学は、中国のサーズ対策などでもかなりの効果をもたらしました。
今も中国で見直しの機運が高まっており、そのため、日本で漢方薬の原料の一部が手に入りにくくもなっているそうです。韓国ドラマの『チャングムの誓い』も陰陽五行論に基づいた中国古代の医学書『黄帝内経』などに基づいて作られた番組で、東洋医学の再評価に大きく貢献をしたそうです。
東洋医学の西洋医学との大きな違いは、「未病」、つまり病が発症しないようにすることを重要視していることです。身体の中に取り込んでしまった放射能が、いかなる害を及ぼすかを心配するよりも、積極的に東洋医学の知恵を応用して、病の発症を抑え込むことを目指しましょう。
ともあれ心臓の病は死に直結してしまうので、何にもまして注意を払って欲しいと思います。他の病の可能性を軽視しているわけではまったくありませんが、あまりに「心不全による突然死」の情報をよく耳にするので、取り急ぎ、心臓を守る知識のエッセンスをまとめました。

最後に、二本松の方が亡くなったことを報じた毎日新聞の記事と、「震災関連死」に関する福島民友の記事を紹介しておきます。

******

福島第1原発事故 仮設1人暮らし、50代男性が病死??福島・二本松
毎日新聞 2013年02月19日 東京夕刊
http://mainichi.jp/feature/20110311/news/20130219dde041040064000c.html

東京電力福島第1原発事故で、福島県二本松市の仮設住宅に避難していた同県浪江町の1人暮らしの50代男性が病死していたことが19日、分かった。仮設住宅の自治会関係者が死亡直後に見つけた。
1人暮らしの被災者が誰にもみとられず死亡する「孤独死」の防止は、被災地の課題になっており、同町生活支援課は「1人暮らしの避難者への目配りはしてきただけにショックだ」としている。
町などによると、16日午前9時15分ごろ、仮設住宅の自治会関係者が見回り活動で男性方を訪問したところ、応答がなかった。バールを使って解錠し、室内に入ると、男性が布団の中で死亡しているのが見つかった。死亡推定時刻は同日午前8時ごろで、死因は心筋梗塞(こうそく)とみられるという。
男性は元原発作業員で、仮設住宅の集会にもよく参加。最近ひきこもりがちで、自治会などが頻繁に訪問し、注意していたという。
約240世帯が入居する同仮設住宅の3分の1が独居世帯。町は1人暮らしの避難者の見回り・連絡態勢を強化するなどの対策を検討する。【深津誠】

******

原発関連死、3月末にまとめ 根本復興相が示す
福島民報2月23日(土)
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2013/02/post_6142.html

東日本大震災、東京電力福島第一原発事故による長期避難に伴う本県の震災関連死をめぐり国の検証・対策の公表が遅れている問題で、根本匠復興相(衆院本県2区)は2日、1年以上経過して関連死した人の詳細な状況を分析した上で、今後の長期避難による関連死防止対策を3月末までに公表する考えを示した。
根本氏が福島復興再生総局で、記者団に明らかにした。根本氏は「福島の震災、原発の状況がさまざまに影響していると考えられる。対応の方策を今年度内に作り、関連死対策を進めていきたい」と述べた。
震災から1年以上経過して死亡した人は昨年9月末時点で全国で40人おり、本県が35人を占めた。ほとんどが避難区域からの避難住民で、原発事故に関連し死亡したとみられる。復興庁は原発事故による長期避難が影響しているとみて、平野達男前復興相が早急に検証・対策に取り組む考えを示していたが、今も公表には至っていない。同庁は現在、35人について市町村や医療機関から聞き取り調査を実施しており、分析を急いでいる。
県内の震災関連死認定者は昨年9月末時点で1121人で全国で最多となっている。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明日に向けて(633)彦根、奈良、西宮、加古川、高砂、京都でお話します。

2013年03月01日 21時30分00秒 | 講演予定一覧

守田です。(20130301 21:30)

3月の講演スケジュールをお知らせします。
明日、午後1時45分より滋賀県の彦根でお話します。

9日奈良は、市民測定所開設に即したもの。放射線測定のお話をします。

兵庫県でも3回お話します。
10日は午前中西宮、午後加古川。午前中はおもに内部被曝と食べ物の話。午後は原発災害避難についてお話します。
15日は夕方から高砂、原発がなくて本当に電気は足りるのか(もちろんです!)などお話します。

以下、京都での講演です。
16日は中京区堺町画廊、「今も続く被曝」のタイトルで、福島事故を風化させない問題意識をみなさんと作ります。そのあとに映画「ヒバクシャ」上演なので、それにも話をからめます。
20日は南区、チャリティーコンサート「福島を忘れない」で30分ほど、福島の今についてお話します。
24日は伏見区、原発の話から、食物全般、大気汚染など「今をいかに生きるか」についてお話します。

以上、近くの方、ぜひお越しください!

*****
 
3月2日 滋賀県彦根市
 
3月2日(土)
受けつけ13時30分 開始13時45分 終了16時
彦根おやこ劇場にて
http://hikoneoyako.web.fc2.com/index.html

日本どころか世界中を恐怖に陥れた福島原力発電所事故。多くの放射能をまき散らし、福島県内外に高濃度汚染地域を生みました。
放射能の影響を受けやすい子どもたち。事故後の日本政府の対応は、チェルノブイリ原発事故時の旧ソビエト政府以下と批判されますがその実態は?
京都在住のフリージャーナリストで、矢ヶ崎克馬(琉球大学)教授とともに、福島を精力的に取材し、「内部被曝」(岩波書店)を書かれた守田さんのお話をお聞きします。
守田氏のお話は大変わかりやすく、子どもたちを守るために、今私たちができることを、教えてくださるでしょう。
一方的にお話を聞くだけではなく、気軽に質問しながら、理解を深めていきたいと思います。

富永(携帯)090-6737-9868
 
*****
 
3月9日 奈良県奈良市
 
オープニング・セレモニーのお知らせ
 
奈良・市民放射能測定所は3月10日(日)に開所します。阿部宣幸さん(福島)と奥森祥陽さん(京都)をお招きして第1回の準備会を開催したのは、昨年の3月18日でした。以来丸1年、ようやく開設の運びになりました。
 
開所日の前日の9日に下記の要領でオープニング・セレモニーを開催します。守田敏也さんをお招きし、講演していただきます。 内部被曝や食品の安全に不安を抱く多くの市民と手を携え歩んでいける測定所の充実・発展を願って、奈良での市民放射能測定所の開設をともに祝っていただきたいと思います。ぜひ、ご参加下さい。
 
日時:3月9日(土)10:00~16:00
場所:奈良・市民放射能測定所(医療問題研究会奈良事務所内)  
   奈良市学園北2丁目1-6 セブンスターマンション学園前103号
  (近鉄奈良線「学園前駅」北口徒歩3分)
 
内容:・準備会からの開設に向けての報告
   ・記念講演「低線量・内部被曝の危険性と市民放射能測定所の役割」  
    講師:守田敏也さん(フリージャーナリスト、岩波ブックレット『内部被曝』共著者)
   ・測定デモンストレーション
   ・祝!開設パーティー
参加費:500円(パーティー参加者は1000円)
 
連絡先:090-6059-5202(辻本)
http://nara-shiminsokutei.blogspot.jp/
 
*****
 
3月10日 兵庫県西宮市
 
3・10 守田敏也講演会

すべての命を放射能汚染から守るため
放射能との共存時代・何をどう食べたら良いのか!

日時 3月10日(日)
場所 JR西宮駅・南 フレンテホール
開始 9時30分(開場:9時10分)
質疑 11時から
終了 11時30分

参加費無料

お問合せ
080-1495-2138(えりこ)
0798-52-9157(おりぐち)

*****

3月10日 兵庫県加古川市

東日本大震災から二年を迎えて。福島を忘れないために!
放射能から身を守るために!

もしも原発事故が起きたらあなたはどうする?
福島4号機、大飯原発、伊方原発での事故を想定し、避難方法を考える
原発事故から子どもと自分を守るため今、絶対に知っておくべきこととは?

再び登場!
守田敏也さん講演会@加古川

[と き] 2013年3月10日(日)
    13:30~16:30(開場13:00)
[ところ] 県総合庁舎1Fオープンスペースたぱす 
[テーマ] 原発震災の全貌と今そして未来
[参加費] 無 料
音楽タイム&避難されてきた方の
お話もあります!

守田敏也氏略歴

兵庫県篠山市原子力災害対策検討委員会委員
同志社大学社会的共通資本研究センター客員フェローなどを経て、現在フリーライターとして取材活動を続けながら、社会問題全般に関する研究を進めている。
東日本大震災以降は原発事故の取材と放射線防護に専念。2012年3月に物理学者の矢ヶ克馬氏とともに岩波ブックレットから『内部被曝』を上梓。

主催 脱原発 はりまアクションの会
菅野 079-421-2853
菅野 Email/i_sugano2006@yahoo.co.jp
 
*****
 
3月15日 兵庫県高砂市

18時より
 
詳細は追って掲載します。
 
*****
 
3月16日 京都市中京区

守田敏也さんのお話 / 映画「ヒバクシャ」上映

3月16日(土)
14:30〜 今も続く私たちの被曝
17:00〜 映画「ヒバクシャ」上映
http://sakaimachi-garow.com/blog/?p=678

主催・場所 堺町画廊(京都市中京区堺町通御池下ル)
電話 :075-213-3636 

*****
 
3月20日 京都市南区
 
東日本大震災2年チャリティー・コンサート「福島をわすれない」
 
<開催趣旨>
震災から2年が過ぎ、2年前に福島で何が起こったかを私たちは忘れかけていませんか?
そして今も、福島の汚染地域はもちろんのこと、避難解除地域にも70%~80%の人々が故郷に帰りたい気持ちを抑えて、子どもたちのために避難生活を続けているのです。
そして今や京都でも、大飯原発再稼働をうけ、明日は福島の問題が自らの問題になるかもしれない不安を抱えるようになっています。
子どもたちのために、安全な未来社会をつくることは、今の私たちに大切な仕事です。そして福島を忘れることは、日本の未来を捨ててしまう行為と同じことです。
震災2周年を迎えて、震災で亡くなられた方々への追悼の心と共に、「福島をわすれない」というメッセージを心に刻むために、コンサートとトークイベントを開催したいと思います。
 
<開催概要>
・日時  2013年3月20日(水)開場p.m.1:00、開演p.m.1:30~4:00
  リハーサル&準備  同日 朝9:30~(予定)
・場所  龍谷大学アバンティー響都ホール 
・参加費 一般  2000円  学生1000円
 
<演奏出演者 >
 ●和編鐘奏者 ゆきね   http://yukinekoubou.com
 ●ロビンロイド      http://www.robbin-muse.info/
 ●えま&慧奏   http://www.yuraiworks.com/yw/
 ●Drakskip http://www.drakskip.net/menu.html                            
 
<トーク出演者>
 1、 真宗大谷派僧侶  山内小夜子
 2、 東北からの避難者の母 井上美和子 
 3、 フリーライター    守田敏也 
 
*ロビーイベント     NPOブース・フリーメッセージスペース
*主催:「福島をわすれない」清水・村澤ゼミ連合実行委員会
*共催・企画:「福島をわすれない」チャリティ・コンサート実行委員会
 
チラシ
http://fukushimawasurenai.seesaa.net/upload/detail/image/E38381E383A9E382B7E8A1A8-thumbnail2.jpg.html
http://fukushimawasurenai.seesaa.net/upload/detail/image/E38381E383A9E382B7E8A38F-thumbnail2.jpg.html
 
*****
 
3月24日 京都市伏見区
 
今を生きる処世術

「こどもたちに何を食べさせたらいいの?」「PM2.5って何?」「西日本にいて原発事故の影響は何かあるの?」
食、環境、暮らしに関する疑問をたくさんお持ちではありませんか? 安心して命を生きるため、成長を見守るため、そして、社会に目をむけ今を賢く生きるため、正統派ジャーナリスト守田敏也さんをお迎えして、教えていただきたいと思います。
素朴な疑問や不安なことなどを、気楽に質問できる時間もありますので、 皆様の日ごろの心配を解消するこのチャンスにどうぞお気軽にご参加ください。

日時:3月24日(日)13時半から15時半
場所:みんなのカフェ(京阪伏見桃山駅・近鉄桃山御陵前駅より徒歩3分)
参加費:無料
カフェでワンドリンクご注文お願いします。

主催:みんなの手
お申込・お問い合わせ先 みんなの手 070 5656 5621
後援 京都府地域再生事業
 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする