明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(1522)米朝首脳会談6月12日シンガポール開催決定!私たちも平和のための努力を積み上げよう!

2018年05月11日 09時00分00秒 | 明日に向けて(1501~1700)

守田です(20180511 09:00)

史上初の米朝首脳会談の開催日程が決まりました。6月12日シンガポールにおいてだそうです。
米国トランプ大統領は金正恩朝鮮労働党委員長と「ともに世界の平和にとって特別な瞬間にしたい」とTwitterに投稿しました。

投稿原文をご紹介します。

The highly anticipated meeting between Kim Jong Un and myself will take place in Singapore on June 12th. We will both try to make it a very special moment for World Peace!

We will both try to・・・
ここでトランプ大統領は、Weを自分と金委員長の意味で使っています。

このニュースをさまざまな報道機関が流していますが、NHKは以下のように伝えています。

「トランプ大統領は地方遊説に向かうため大統領専用機に乗り込む際、記者団に対し、米朝首脳会談について「大成功となるだろう」と述べ、親指を立てて自信を見せました。
開催地にシンガポールを選んだのは、アメリカと北朝鮮、双方と国交がある第三国で、中立的と言えることに加えて、キム委員長が専用機で直行できる距離にあることなどを考慮した結果だと見られます。
これに先立って北朝鮮に拘束されていたアメリカ人3人が解放され米朝首脳会談の開催に向けて大きく前進した形となっていました。

史上初となる米朝首脳会談で、トランプ大統領はキム委員長に対し、完全で検証可能かつ不可逆的な非核化に向けて具体的な行動をとるよう求める考えで、北朝鮮の非核化に道筋をつけることができるのかどうかが最大の焦点となります。
また、トランプ大統領は65年前から休戦状態となっている朝鮮戦争の終結や、弾道ミサイルの放棄、それに日本人の拉致問題の解決なども訴えるとしていて、キム委員長の出方が注目されます」。

米朝首脳会談は来月12日 シンガポールで 非核化の道筋が焦点
NHK 5月11日 4時38分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180511/k10011434481000.html

米朝首脳会談が成功し、朝鮮戦争が正式に終結すれば東アジアから戦争の火種が無くなります!
あの悲惨な戦争によって塗炭の苦しみを味わった朝鮮半島の人々にとってこれほど素晴らしいことはないですし、私たち日本に住まうものにとっても本当にありがたいこと。
だから私たちは平和の流れを促進させるための努力を、この一月、積み上げていきましょう。

なすべきことは何か。そのうちの一つはこの間の朝鮮半島をめぐる情報の歪み、情報の捻じ曲げを正していくことだと思います。
この間、繰り返し述べてきましたが、南北首脳会談以降にやっと「常識化」したものの、それまで日本の報道機関は、米朝がいまだに戦争状態にあること、その中の休戦状態にすぎないという決定的な事実をほとんど報道してきませんでした。
その上で一方的に朝鮮を、「常に約束を破るトラブルメーカー」のように描き続け、「朝鮮バッシング」を続けてきました。
僕の知る限り、すべての野党もこれと大差ない表現を採り続けてきました。この歪みをきちんと正しておかなくてなりません。

とくに昨年の総選挙の過程は本当にひどかった。安倍政権が「朝鮮半島危機」を政権維持、選挙の勝利のために最大限に利用するため、危機を煽り続けたからです。
麻生副総理などは「今回は大量の難民、覚悟しなきゃ」などと戦争勃発後のことを語り、挙句の果てに選挙後に「北朝鮮のおかげで勝てた」と本音を漏らす始末でした。

しかし残念なことにマスコミも野党も、朝鮮だけを悪ものにしたて、戦争の脅威を煽ることで政権を維持しようとする安倍政権の愚行を正面から批判しえたとは言い難かった。
そのため僕は強い危機感の中で以下の記事を書きました。

明日に向けて(1424)一番大事なのはアメリカに朝鮮との平和友好条約を結ばせること!
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/1a73bcbdaa45f8f91eefa1889fcdb488
http://toshikyoto.com/press/2361

いま私たちはこの歪んでいた流れを変えなくてはなりません。そもそもそうでないと米国のトランプ大統領にも韓国の文大統領にも朝鮮の金委員長にもついていけない!
東アジアの平和を促進するために日本民衆は何をなすべきなのか。その論議をこそ私たちは起こしましょう!
平和は私たち民衆こそが紡ぎ出すもの。一緒に頑張りましょう!

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明日に向けて(1521)ベトナムはなぜ原発をやめたのか~止めたのは誰?どうやったの?~5月24日に企画を行います!

2018年05月10日 23時30分00秒 | 明日に向けて(1501~1700)

守田です(20180510 23:30)

大飯原発が再稼働されましたが原発産業は原発輸出の道がどんどん狭まる中で坂を転げ落ちるように没落の道を進んでいます。
原発政策は終わらせることができる!僕はそう確信しています。問題はそれまでに大きな事故を起こさせないでいられるかどうかなのですが・・・。
ともあれ原発ゼロへの道をさらに広げていくために5月24日に原発輸出を止めたお話を聞く企画を行います。ベトナムへの輸出計画です。ぜひご参加下さい。

ベトナム国会でロシアと日本が相次いで計画していた原発建設中止が決議されたのは2016年11月。日本政府や原発メーカーは大打撃を受けました。
ベトナムへの原発輸出はオールジャパン体制で進められてきた輸出政策だったからです。
しかも安倍政権下では安倍首相自身が原発売り込み交渉で走り回ってきました。「トップセールス」などと言われてきました。
それがいま次々と破たんしつつあるのです。先日、トルコへの輸出計画からも伊藤忠が撤退を表明しました。

ベトナムへの計画もオールジャパンで行われているので、これを止めるのはかなり困難だとも思われましたが、ある方たちが大奮闘され、ベトナム政府が撤退へと大転換することになりました。
ある方たちとは日本のベトナム研究者の中で原発建設を憂いていた方たちのこと。この方たちが原発の危険性を示すさまざまな日本の論文をどんどん翻訳しては政府高官に渡し続けたそうです・・・。
ついにはベトナムの首相までもがそれに目を通すようになり・・・ベトナム政府は「こんなものを輸入したら損だ!」と悟るにいたったのです。

「どこまで効果があったか検証できたわけではない」とのことですが、しかしたくさんの翻訳が影響を与えたのは間違いない。輸出阻止の大きな成功体験です!
これをみんなでシェアし、さらに原発輸出政策を止めていくための一助としたい!そのためにその中のおひとりの吉井美知子さん(沖縄大学教授)さんをお招きすることにしました。

ベトナム政府が日本からの原発輸入を白紙撤回した背景は何だったのか、そこに市民は、そして吉井さんがどのように関わっていたのか…お話いただきます。
後半で守田が対談の形でさらに吉井さんからいろいろなことをうかがいます!

京都市内での開催ですが、可能な方、ぜひご参加下さい!
なお中継は無理なのですが、録画して後にIWJで流していただくことも検討中です・・・。

*****

ベトナムはなぜ原発をやめたのか
~止めたのは誰?どうやったの?~
https://www.facebook.com/events/1022466614576504/

日時:2018年5月24日(木)18:00 開場/18:30 開演
場所:ハートピア京都 第5 会議室
参加費:800円

18:30 ~ 19:40 講演 吉井美知子さん   
19:40 ~ 20:30 対談 吉井美知子さん&守田敏也さん 質疑応答 全員


主催:市民環境研究所
〒606-8227 京都市左京区田中里ノ前21 石川ビル305
Tel & Fax 075-711-4832  Email pie@zpost.plala.or.jp

主催:世界とつながる公開秘密会議


吉井美知子さんのプロフィール:
沖縄大学人文学部教授。京都市出身。1991年パリ第7大学ベトナム語学科修士号、商社勤務、JICA専門家等を経て、2007年東京大学大学院国際協力学博士号。専門はベトナムNGO研究。
3.11を機に、ベトナムへの原発輸出を止める活動を行う。主な著書に『立ち上がるベトナムの市民とNGO』(明石書店)、共編著『原発輸出の欺瞞』(明石書店)など。

守田敏也さんのプロフィール:
同志社大学社会的共通資本研センター客員フェローを経てフリーライター。兵庫県篠山市原子力災害対策検討委員を兼ねる。
福島原発事故降、各地で放射線防護と原子力災害対策の講演を行い、ヨーロッパやトルコでも度々講演。著書に『内部被曝』『原発からの命の守り方』がある。

☆★カンパのお願い☆★
この夏(8月)「反核サマーキャンプ」がフランスで開かれ、本講演会の主催メンバーも原発事故の避難者と共に参加します。こうした世界的な脱原発の活動を続けていくため、カンパを募集しています。ご協力をお願いします。

ゆうちょ銀行 なまえ モリタトシヤ 記号14490 番号22666151
なお口座については「世界とつながる公開秘密会議」のものを開設中のため暫定的に守田敏也個人のものを使います。
開設後、メンバーの確認のもとに移します。それまではカンパしていただけるときはメールでもご一報ください。   
morita_sccrc@yahoo.co.jp

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明日に向けて(1520)大飯原発4号機が9日に再稼働されますがとても危険です。後藤&守田対談動画をご覧ください。文字起こしもあります(上)

2018年05月09日 09時00分00秒 | 明日に向けて(1501~1700)

守田です(20180509 09:00)

本日9日に大飯4号機が再稼働しようとしています。これを前にご覧いただきたい動画を紹介します。30分です。

福島原発事故からつかむべきこと
2015年8月14日 後藤政志&守田敏也 対談 東京品川にて
https://www.youtube.com/watch?v=TKJNkgNOgaI&feature=youtu.be

昨夜の記事でも紹介した動画ですが、文字起こしも行っているのでそれも紹介します。

明日に向けて(1123)福島原発事故からつかむべきこと(後藤政志&守田敏也対談から)-1‐20150818
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/9b5b445e16ed2fa9cbaac7e336870bda
http://toshikyoto.com/press/1957

後藤さんと僕の交流のいきさつなどから話し始め、とくに僕が一番目を開かされた「ベント」のことに触れました。一部をご紹介します。

守田
「僕が内容のことで一番、伝えなくてはいけないと思ったのは「ベント」のことですね。多くのその時の論調は『ベントはちゃんとやれたのか』みたいなものでした。基本はそうなっていました。
あるいは今でも『ベントはちゃんとつけたのか』みたいな話になっていることに対して、後藤さんは『ベントは格納容器の自殺行為である』『放射能を閉じ込めるための格納容器を守るためにそこに穴をあけるというのは抜本的矛盾だ』
『ベントがあること自身がプラントとしてダメなんだ』とおっしゃられました。今でもそうなんですがそこをマスコミがなかなかちゃんと書いてくれない」。

後藤
「今も川内原発の再稼働の問題があって、鹿児島県の伊藤知事がおっしゃっていました。
『世界に冠たる規制をしていて、福島のような事故は起こらないし、仮に起こったとしても出てくる放射能は福島の1000分の1だ』と、そうおっしゃったのです。
1000分の1というのは何なのかなあと思ったのですが、あれは多分、格納容器が壊れないことが前提なのですね。格納容器が壊れると桁が違うし、福島どころじゃすまないのですね。
つまり『そういうことはありえない』とおっしゃっているわけですね。私はそこが一番納得がいかない。なぜかというとまさにそれがベントの話なのです」。


明日に向けて(1124)川内原発再稼働の危険性と「過酷事故」の曖昧化の問題(後藤&守田対談よりー2)‐20150819
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/6e90c7394a36315234d435aeb267da78
http://toshikyoto.com/press/1959

川内原発の再稼働にあたり、「4年以上停止していた原発の再稼働の危険性」についてお聞きしました。
実際にこのわずか10日後に川内1号機は故障事故を起こしました。
今日、再稼働する大飯4号機は2013年9月以来4年8か月ぶりに稼働します。以下、一部をご紹介します。

守田
「再稼働の問題でぜひ後藤さんにお聞きしたいことがありまして、今回停止が4年を越えているのですね。・・・3年以上停まって動かした例が世界で7例しかないそうです。
それらは全部、動かしたあとで何らかの事故を起こしているそうです。素人考えでも機械は動かしていなければどんどん動きが悪くなりますよね。
(守田注、ニュースソースは「ブルームバーク」。その後、「最低でも4年間停止した原発の運転が再開されたケースは世界で14基」。と記事を訂正)
そういう意味では、もちろんこんなことはやってみないと分からないことであって、なかなか予想はできないことでしょうけれども、技術者の観点からして、4年停めておいた原発を動かすと言うのはどういう意味を持つのでしょうか」。

後藤
「当然ですけれども、そもそも停まっているプラントを立ち上げるということ自身が、ある種のトライなのです。ものが壊れている可能性もあるし、ミスってバルブを開け忘れている可能性もある。
スリーマイル島事故などはそうですからね。点検の時に給水ポンプのバルブを開け忘れたのです。それで立ち上げてしまって事故が起こってしまった。そういうリスクもあります。だから立ち上げるときはそれなりの緊張感があるのです。
さらに今、おっしゃったように4年も停まっていると、結構、長いので、プラントの水が溜まっているところ、つまり水が普段、流れているところと溜まっているところがあって、場所によっては腐食環境になりやすい。
そこで4年も淀んだまま腐食が進んでいることがないとは言えません。そうするとそれをきちんと検査をしたのかということになります。
建前は検査をやることになっているのだけれど、実際にはすべてが検査にかかるとは限らない。実際には欠陥とかあったときに運転してみて、『ボン』となって慌てて欠陥が分かるということもあるのです」。

「美浜の3号機で昔、タービンのところの配管が切れたのがそうです。厚さ10ミリのものが1.4ミリまで減っていた。そこに流れが当たってぐっと力が生じたときに破裂したわけです。
普通は『10ミリあるものが2ミリ以下に減ってくるまで気が付かないことがあるのか』と思いますよね。でも現実にはそういうことがある。管理が間違っているということなのです。
物事を『建前としてこうあるはずだ』と考えていると事故というのは分からない。事故と言うのはそういう形で起こるのです。そういう潜在的な欠陥が生じやすいのが4年です、ということになります」。

ここまでで文字起こしは半分。次号で後半をご紹介します。

続く

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明日に向けて(1519)大飯4号機再稼働を前にぜひ観て欲しい動画があります!再稼働の危険性をつかんでください。

2018年05月08日 23時00分00秒 | 明日に向けて(1501~1700)

守田です(20180508 23:00)

明日9日に関西電力大飯発電所4号機が再稼働しようとしています。危険でまったくもって愚かです。
大飯4号機は新規制基準の制定以降、再稼働する8基目の原発になろうとしています。

しかしたった8基なのに再稼働のたびに故障事故が繰り返されている。
最初に動かされたのは川内1号機で2015年8月11日のことでしたが直前の7日に計測器の異常が発生、さらに再稼働10日後に復水器内の配管にピンホールがあき二次系に海水が混入する故障事故が起こりました。
2016年1月から3月に高浜3,4号機が再稼働しましたが、4号機が再稼働直前の3月20日に34リットルの放射能汚染水漏れを発生。それでも再稼働を26日に強行しましたが29日に送電を開始するや原子炉が緊急停止。安全装置への入力ミスのせいでした。

7月には伊方3号機の再稼働が目指されましたが直前の17日に一次冷却水循環ポンプから水漏れ。部品交換のために再稼働が遅れました。さらに今年になって玄海3号機を3月23日に再稼働しましたが30日に配管の一部から蒸気漏れが発生。配管を覆う保温材の隙間から雨水が染み込み腐食させて穴があいていたのでした。

7回の再稼働に際し4基で6回の故障事故が起きています。
それで九電の瓜生元社長は玄海3号機の故障事故のときに「(運転を)7年間止めていたため『何が起こるか分からない』と言っていたが、現実になってしまい、非常に残念だ」と言い放ちました。

故障事故はまだ続いています。5月3日に現在再稼働を目指している玄海4号機で、伊方3号機の時と同じように一次冷却水ポンプでの水漏れが起きてしまいました。伊方のときも今回も問題箇所を新品にしていたのに同じ故障の繰り返し。一次冷却材ポンプは欠陥装置なのです。

これらはすべて三菱重工製の加圧水型原子炉。同タイプでこれだけ故障が繰り返されているのにまたも再稼働強行。あまりに危険で愚かです。
私たちは再度の故障事故に備えざるを得ません。しかも次には大事故にならないとも限らない。

そこで今、問題点を端的につかむため、川内1号機が送電を開始したときに元東芝の格納容器設計者後藤政志さんと僕が対談した動画をご紹介しますのでご覧になってください。
この時、僕は4年以上停止して再稼働した原子炉が数えるほどしかなく、そのすべてで故障事故が起こっていることをつかんでいてこの点を後藤さんに質問しました。すると以下の点を教えてくださいました。

「当然ですけれども、そもそも停まっているプラントを立ち上げるということ自身が、ある種のトライなのです。ものが壊れている可能性もあるし、ミスってバルブを開け忘れている可能性もある。
スリーマイル島事故などはそうですからね。点検の時に給水ポンプのバルブを開け忘れたのです。それで立ち上げてしまって事故が起こってしまった。そういうリスクもあります。だから立ち上げるときはそれなりの緊張感があるのです。
さらに今、おっしゃったように4年も停まっていると、結構、長いので、プラントの水が溜まっているところ、つまり水が普段、流れているところと溜まっているところがあって、場所によっては腐食環境になりやすい。
そこで4年も淀んだまま腐食が進んでいることがないとは言えません。そうするとそれをきちんと検査をしたのかということになります。
建前は検査をやることになっているのだけれど、実際にはすべてが検査にかかるとは限らない。実際には欠陥とかあったときに運転してみて、「ボン」となって慌てて欠陥が分かるということもあるのです。

美浜の3号機で昔、タービンのところの配管が切れたのがそうです。厚さ10ミリのものが1.4ミリまで減っていた。そこに流れが当たってぐっと力が生じたときに破裂したわけです。
普通は「10ミリあるものが2ミリ以下に減ってくるまで気が付かないことがあるのか」と思いますよね。でも現実にはそういうことがある。管理が間違っているということなのです。
物事を「建前としてこうあるはずだ」と考えていると事故というのは分からない。事故と言うのはそういう形で起こるのです。そういう潜在的な欠陥が生じやすいのが4年です、ということになります」。

この点を含めてわずか30分の対談に重要なエッセンスがつまっています。ぜひご覧になって拡散してください。
そのままコピペしてツイッターに流せるようにご紹介しておきます。

【拡散希望】明日9日に大飯4号機が再稼働しようとしています。これを前にしてぜひご覧いただきたい動画を紹介します。30分です。
福島原発事故からつかむべきこと
2015年8月14日 後藤政志&守田敏也 対談 東京品川にて
https://www.youtube.com/watch?v=TKJNkgNOgaI&feature=youtu.be
#原発再稼働反対

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明日に向けて(1518)玄海原発4号機で故障を起こした一次冷却水ポンプは欠陥装置だ!

2018年05月08日 07時00分00秒 | 明日に向けて(1501~1700)

守田です(20180508 07:00)

再稼働を準備中の玄海原発4号機で5月3日に一次冷却水ポンプが故障事故を起こしました。
前回は再稼働の度に故障が連続しているのは、そもそも日本中の原発が4年以上も止まっていたので、機械としての限界に瀕しているからであることを述べました。
だから川内1号機、高浜4号機、伊方3号機、玄海3号機、玄海4号機と、再稼働するたびに故障事故を起こしているのです。

今回はそれだけでなく、今回故障した「一次冷却水ポンプ」はこれらの原発に共通する「加圧水型原子炉」のアキレス腱であり、欠陥装置であることを明らかにしたいと思います。
この点に僕が気が付いたのは2016年7月17日に伊方3号機で今回とまったく同じ故障事故が起こった時でした。

まず今回の故障事故がどのようなものであるのか、九州電力の説明に基づいてみておきたいと思います。以下の図をご覧ください。
玄海4号機 1次冷却材ポンプ
http://www.kyuden.co.jp/var/rev0/0132/0123/bgojodfjdfk5.pdf

この炉は格納容器内にある「加圧器」で水圧を150気圧にまで高めています。そうすると水の沸点があがるのでより大量の熱を運べるようになるためです。
この炉の場合、300度でもまだ沸騰せずに熱水として「蒸気発生器」で二次冷却水に熱を渡し、蒸気を発生させてタービンを回しています。
ところがこの蒸気発生器が矛盾した役割を担うことになります。細管が通っていて150気圧300度の熱湯が回っているのですが、圧力と温度に耐えるためには細管は肉厚が大きい方がいい。
一方で熱を伝えるためには小さい方がよく、どちらにも振り切れないまま、結局、何度もピンホールが空いてきてしまったのです。美浜原発では細管が破断する最悪の事故も起き、メルトダウン寸前に至りました。

このため開発者である三菱重工は、ピンホールが多くなると蒸気発生器本体を交換するようになりました。しかし図から見ても分かるようにこの装置はいざというときの砦のはずの格納容器の中に入っている。
設計段階では交換など予定していなかったので、容器を切断して交換せざるを得ず「心臓移植手術」などと揶揄されてきました。
一方でこの蒸気発生器の危険性の大きさのために他の部分の点検が十分には追いつかず、二次系の配管が破断してしまう大事故も同じ美浜原発で起きました。
定期点検中の作業員の頭上で熱湯が噴出し、4名が即死、もう1名が後から亡くなる大惨事でした。

さらに今回、また壊れたのが「一次冷却水ポンプ」でした。150気圧の熱水の循環を促進するためプロペラを回している装置です。そのためにはモーターが必要で軸が配管に対して直角に差し込まれています。
軸が回るためには当然にも隙間が必要ですが、しかし熱水が150気圧もあるのでここから上がってきてしまうのです。そのために三重のシールドが施されているのですが実はこの部分がうまくいかない。
このため伊方3号機も今回の玄海4号機も、あらかじめここを新品に交換したのですがそれでも事故を繰り返してしまった。

伊方3号機のときに調べてみたら、なんと同様の故障事故が過去にも起きているのです。2003年10月に伊方3号機で。2005年10月に美浜1号機で。
さらに川内1号機で2008年4月にプロペラを回している主軸が破断し、玄海3号機でも2011年12月に同じ主軸破断事故が起きました。根本的に欠陥装置なのです。

2016年夏にこれらを論じた記事を並べておきますので詳しくは以下をご覧ください。

明日に向けて(1282)伊方原発3号機ポンプ故障事故は大問題!再稼働を断念すべきだ!上‐20160724
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/643579af330808d6be892623cd6ed94b

明日に向けて(1283)伊方原発3号機ポンプ故障事故は大問題!再稼働を断念すべきだ!下‐20160724
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/9a7954d2d3903adade7e5affa003fb26

明日に向けて(1295)事故を繰り返している伊方原発3号機はただちに停めるべきだ!‐20160828
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/2412481f98cbc23293ee38df3546e2a8

明日に向けて(1296)伊方原発3号機1次冷却水ポンプは耐圧試験で壊れた!ただちに停止すべきだ!‐20160829
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/bd1bfc81022eb59c30aa507aef2c5edc


さらに僕なりに問題の解明に至った上で書いた記事をご紹介します。

明日に向けて(1299)一次冷却材ポンプ、再循環ポンプは原発のアキレス腱!川内、伊方原発をただちに停止すべきだ!‐20160901
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/15be99138463055eb10641f091bb8341

これは冷却水ポンプが欠陥装置だと確信した僕が、元東芝の原子炉設計者の小倉志郎さんにお尋ねして得られた知見です。小倉さんはBWR(沸騰水型炉)でも同様の再循環ポンプがアキレス腱なのだと教えてくださり、こう語られました。
「私がBWRの原子炉再循環ポンプをはじめ各種のポンプでのシール部漏洩を起こした場合に良く見たのは『シール面=こすれ合う面=に微細な異物が侵入した』という理由です。しかし、分解してみてもそんな微細な異物が見つかったためしがないのです。
今回の伊方の場合もそうですが、本当は漏洩の原因は不明なのです。しかし、『原因不明』と公表してしまえば『対策の妥当性』を説明できなくなります。そこで、苦し紛れの誰も確認できない理由を挙げざるを得ないのです。」

要するにどうして壊れるのか理由が分からないから抜本的な解決ができず、故障を繰り返してきたのです。
このことは原発が実は技術的に完成などしてないこと、核心部分に分からないことを抱えてたまま運転していることを示しています。

だから「何が起こるか分からない」(九電瓜生元社長)と言いながら再稼働しているのですが、そんなことがこれ以上、許されていいわけがない!
欠陥装置を抱えた原発をすぐに止めるべきです。玄海4号機一次冷却水ポンプ故障事故はそのことを私たちに告げています。

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明日に向けて(1517)また再稼働しようとした原発が壊れた!‐玄海原発4号機冷却水ポンプ故障事故を論ず-1

2018年05月07日 16時00分00秒 | 明日に向けて(1501~1700)

田です(20180507 16:00)

またまた再稼働をしようとしていた原発が壊れました。玄海原発4号機一次冷却水ポンプでの事故です。
この故障事故のため、24日に予定していた再稼働が6月にずれ込む見込みだそうです。毎日新聞の記事の一部をご紹介します。

「九電によると、循環ポンプ内部で、放射性物質を含む1次冷却水が漏れるのを防ぐための部品に不具合が生じ、流量が増加した。
2日午後4時過ぎ、中央制御室の警報が鳴ったことから異常が発覚。調整作業をしたが改善しなかったため、緊急点検が必要だと判断し、3日午前11時ごろに佐賀県に状況を報告した」。

玄海原発 4号機、冷却水ポンプのトラブル 再稼働延期か
毎日新聞2018年5月3日 23時00分(最終更新 5月3日 23時00分)
https://mainichi.jp/articles/20180504/k00/00m/040/107000c

僕が「またまた」と書いたのは、新規制基準のもとで再稼働した原発で次々とこうした故障事故が起こっているからです。
これまで再稼働がなされたのは川内1、2号機、伊方3号機、玄海3号機、高浜3,4号機、大飯3号機の7つの原子炉で、大飯4号機と玄海4号機がこれから再稼働しようとしています。
このうち川内1号機、高浜4号機、伊方3号機、玄海3号機、そして今回の4号機とトラブルが発生。大飯4号機も数えて9つの原発のうち5つで故障事故が起きており、しかも伊方3号機、高浜4号機はそれぞれ2回のトラブルを発生させています。

何が原因なのかというと一つには長い間止めておいた原発はもうそれだけでかなり危ないからです。
この点について僕は川内原発が再稼働してすぐにトラブルを起こした時に、ブルームバーク掲載の記事を紹介しながら、それまで原発を4年以上止めて動かした例は世界で14例しかなく、そのすべてで再稼働後にトラブルが起きていることを紹介しました。

明日に向けて(1128)4年以上停めて再稼働したのは世界で14例。その全てで稼働後にトラブルが起こっている!‐20150823
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/474f1254a9054ea9bbfa3757feb15566
 
なぜかというと機械は動いてないと錆や埃などによってスムーズに動かなくなる可能性が高まっていくからです。
とくに原発はたくさんの水、日本では海水も使っているので、なおさら錆が発生しやすい難点を持っている。だからこうした故障事故が再稼働のたびに起きているのですが、事故に「慣れて」しまわないためにここで振り返っておきましょう。

川内1号機のトラブル
最初にトラブルを発生させたのは2015年8月11日に再稼働を強行した川内1号機でした。稼働からわずか10日後に復水器内の配管にピンホールがあき、二次系に海水が混入しました。
ただしこれは二度目の不具合。再稼働に向けて原子炉以外の機器を立ち上げた直後の7日にも原子炉冷却水ポンプの軸の振動を測定している計測器の数値が異常に低下するトラブルを起こしました。

高浜4号機のトラブル
この後に再稼働が強行されたのが高浜3、4号機で、後者がトラブルを起こしました。まずは再稼働直前の2016年3月20日に一次冷却水の浄化装置付近から34リットルの放射能汚染水が漏れ出しました。
一次冷却水から「不純物」を取り除く設備の弁のボルトが緩んでいたためとされましたが、関電はそのまま26日に再稼働を強行し、より大きなトラブルを起こしました。
29日の送電開始とともに原子炉が自動停止してしまったのです。発電した電気を送電線に送る部分にある検出器への入力を間違い、異常ではないのに検出器が「危険」と判断して非常ブレーキをかけてしまったのでした。

伊方3号機のトラブル
続けてのトラブルは伊方3号機で起きました。2016年7月26日の再稼働直前の17日に一次冷却水循環ポンプから水漏れを起こしました。
原因はこのポンプを稼働させているモーターの軸のシール部分が、耐圧試験で壊れてしまったためとされましたがかなり怪しい。ちなみに故障を起こしたのは今回の玄海4号機の故障事故と同じ箇所です。

玄海3号機のトラブル
玄海3号機は2018年3月23日に再稼働を強行しましたが、30日に蒸気発生器に水を送る配管の一部から蒸気漏れを起こして発電が停止されました。雨水が配管を覆う保温材の隙間から染み込み、パイプを腐食させて穴があいていたのでした。
九電の瓜生社長はこう言いました。「(運転を)7年間止めていたため『何が起こるか分からない』と言っていたが、現実になってしまい、非常に残念だ」・・・。

そして今回の玄海4号機の冷却水ポンプ事故です!3号機の故障事故のときに瓜生社長が本音を漏らしてたように、もはや電力会社は「何が起こるか分からない」状態で再稼働を続けています。
ものすごく危ない。現在稼働中の原発それぞれも危険だし、5月9日に迫っている大飯原発4号機再稼働も恐ろしい。

「すぐに壊れてばかりの原発をもう動かすな!」と声を上げましょう。
しかも今回の故障事故は単に長く停めていたからではなく構造的な欠陥による可能性も高い。次号で論じます。

続く

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明日に向けて(1516)内部被曝からいかに命を守るのか?―5月12日京都市でお話します!

2018年05月07日 09時30分00秒 | 明日に向けて(1501~1700)

守田です(20180507 09:30)

「内部被曝からの命の守り方―内部被曝の実相と被曝防護の方法―」について5月12日に京都市内でお話します。
午後3時半から6時まで。左京西部いきいき市民活動センターにてです。京阪電車出町柳駅5分、参加無料(カンパ制)です。
主催はNPO法人京都アカデメイア 連絡先はkyotoacademeia@gmail.com 075-777-5671

Facebookのイベントページをご紹介しておきます。
https://www.facebook.com/events/348704152200495/

内部被曝の実相についてまずは紹介したいのは岡山在住の三田茂医師の提言です。
三田さんは福島原発事故によって被曝した人々を「新ヒバクシャ」と概念化し、被曝によって起こってることを「能力減退症」と呼んでいます。
詳しくはぜひ三田医院のサイトから論文をお読み下さい。

『新ヒバクシャ』に『能力減退症』が始まっている
三田医院 三田茂
http://mitaiin.com/?page_id=10

なおこの「能力減退症」の部分が文春オンラインで取り上げられました。原因としての被曝はとりあげられていませんが、それでもこのようにメディアに載ったことの意義は大きい。
ぜひ三田論文ともども拡散にご協力ください。

物忘れがひどくて、疲れやすい。最近ふえている「能力減退症」とはどんな病いか
4000人を診察した医師からの警告
http://bunshun.jp/articles/-/6958

内部被曝の実相を私たちがしっかりと把握するのは何よりも私たち、子どもたち、すべての人の命と体を守るためです。
文春の記事は「被曝」が抜け落ちていますが、しかし現に身体に起こっている異変に気づいてもらえば、命を守るための対応が可能になります。
だから「能力減退症になっていませんか?」という問いかけそのものが大事なのです。

僕自身は繰り返し群馬県を訪れる中で、「能力減退症」というよりもいやその結末としてなのでしょうが、もっと深刻な事例をたくさん聞いています。
「私の家から半径500メートル以内で『奇形』の子どもが3人続けて生まれた」「私の知り合いの60歳代の男性が、心臓病や脳卒中で6人続けて亡くなった」・・・などなど。
5月12日はそうした事例についてもお話します。

その上でなぜ内部被曝の実相がこれほどまでに隠されているのかをみなさんと学びたいと思います。
あらかじめ答えを言うと、広島・長崎に原爆を投下したアメリカ軍が、原爆投下の犯罪性を隠し、その後の核実験を初めとする核戦略推進のためにとくに内部被曝による被害の実態を隠したからです。この点が最重要ポイントです。

当日は一部、昨夏に報道されたNHKドキュメントの映像も使おうと思います。
僕が繰り返し言ってきたことが、はじめて50万人の人々の行動記録をパソコンにインプットし解析されることで証明されたからです。
明らかなる被曝の影響が従来のアメリカや日本政府が主張してきた範囲よりもかなり広く起こっていたことが立証されています。

広島・長崎と福島は、いやスリーマイルもチェルノブイリも太い糸でつながっている。「内部被曝隠し」という糸でです。
この犯罪的な事実をしっかりと踏まえてこそ、私たちはあらゆる命を守れるようになる。
そのための基礎知識を一緒にしっかりと学びましょう。
ぜひ12日に「左京西部いきいき市民活動センター」にいらしてください。

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明日に向けて(1515)憲法守れ!安倍内閣は総辞職せよ!5月3日に京都の町を歩きました!デモ動画をご覧ください。

2018年05月06日 21時00分00秒 | 明日に向けて(1501~1700)

守田です(20180506 21:00)

連休中の5月3日に京都市円山公園で行われた「生かそう憲法 守ろう9条 5.3憲法集会in京都」に参加してきました。
3000人の参加者で会場が埋まりました。政党からも社民党、新社会党、共産党、緑の党、立憲民主党、希望の党が参加。それぞれ挨拶しました。

僕もこの集会に参加し、みなさんと歩きました。
今回は集会やデモをスマホで撮影しSNSで流すことも目的としていました。私たち民衆の側からの発信ツールをもっと強く太くしていくためです。
これをご紹介したいと思いますが、今回はすべてTwitterにアップした動画を使っていますので、ぜひまだTwitterを使われてない方はこの機にご登録ください。簡単です。
また動画をご覧になった際は、リツイートによる拡散にもご協力いただけるとありがたいです。

本集会とその前

まずは会場風景をご覧ください。社民党の方が挨拶をされていますが、会場の雰囲気を撮りたかったので僕のナレーションがかぶっています。
https://twitter.com/toshikyoto/status/991917122916794368

会場前の広場でいつもの仲間たちが「アベ政治を許さない」のスタンディングをしていました。毎月3日の月例行動です。
https://twitter.com/toshikyoto/status/991915491122823168

なおこの集会に左京区のみなさんが円山公園から3.5キロ地点にある百万遍に集合。デモで合流し本集会後も歩かれました。
僕も左京区在住なので一緒に参加。左京区の方たち、いつもながら元気です!
https://twitter.com/toshikyoto/status/991913976278630400

円山公園から京都市役所前でデモ

今回のデモは円山公園から四条通を西に向かい、四条河原町交差点を右折して河原町通りを歩き、京都市役所前で解散しました。
京都市で一番の繁華街です。世界各国からの観光客も多く、たくさんの方がデモ隊を写してくださっていました。
動画を観た東京の5.3集会の参加者から「こんな繁華街でデモができるなんて羨ましい」とのコメントが。東京は今回は人が閑散とした場でのデモだったそうです。

僕はデモが見栄えのする四条河原町交差点にカメラを構えました。デモ隊は10に分かれていましたがその全部を収めました。ぜひご覧ください。
僕はこの日のデモ参加者にもご覧になって欲しいです。デモって実は行っている側は自分の周囲しか見ることができないからです。

そのためにみなさんの位置が分かりやすいようにと、それぞれの参加グループを「旗」「横断幕」から判別して何番目にいるか記入しました。
でも初めからこれを考えて撮影しなかったので、十分に読み取れないものもたくさんありました。「自分たちもいたのに載ってない!」とか「名前が間違ってる」とかあったらごめんなさい。連絡をいただければ可能な限り訂正します。

なおこうして見てみると京建労の方たちがずいぶんたくさん参加してくださっていることが分かります。そのためこの方たちだけはどこにどの支部が参加しているかを分かるようにさせていただきました。
というわけでみなさま。ぜひ以下のデモ動画をご覧下さい。どれもおよそ2分ぐらいです!

1番目 木津9条の会 京都下鴨9条の会 全日本年金者組合京都府本部 福祉保育労京都支部 
https://twitter.com/toshikyoto/status/992293888806174720

2番目 レインボーのピースフラッグ多数 レッドアクションの女性たち? 戦争をさせない左京1000人委員会 自由法曹団京都支部 日本共産党京都市会議員団 日本共産党京都府会議員団 京都母親連絡会 梅津憲法9条の会 京都平和委員会 西陣織物労組
https://twitter.com/toshikyoto/status/992299187004817409

3番目 「平和おどり」の旗と着物の女性たち 京都自治労連 きょうとユニオン 京都市職労 「反原発」の旗 アジア共同行動 ~風が強く読み取れない旗多数~ 緑の党 平和遺族会 太秦9条の会
https://twitter.com/toshikyoto/status/992367605032804353

4番目 山科平和委員会 山科9条の会 大つか9条の会 勧修9条の会 くらしコープ 生活と健康を守る会 「全軍事費5兆円を福祉に!」 婦人民主クラブ 京自教労組光悦分会 中京革新懇 憲法9条の会室町 相楽9条の会 京都民医連 京都さがの9条の会
https://twitter.com/toshikyoto/status/992374671524810752

5番目 京都教職員組合 京都市高教組 通信労組 年金者組合 京都退職教職員の会 北区憲法9条の会 
https://twitter.com/toshikyoto/status/992933283246702592

6番目 国公労連 映画憲法を武器として 山科民主商工会 平和友の会 中京民主商工会 新日本婦人の会 国民救援会 憲法9条改憲を考える市民の会・伏見 伏見革新懇 安倍9条改憲NO左京市民アクション We shall over come合唱 向日市の方たち 
https://twitter.com/toshikyoto/status/992936724664762368

7番目 大山崎町9条の会 京都革新懇 「兵戈無用(ひょうがむよう)」 宗教者平和協議会? 京都民医労 小川・中立・滋野9条の会 西京9条の会連絡会 NO BASE沖縄とつながる京都の会
https://twitter.com/toshikyoto/status/992943408061689856

8番目 京建労 亀岡支部 船井支部 洛南支部 相楽支部 宇治支部
https://twitter.com/toshikyoto/status/993015487301742593

9番目 「生きる権利 憲法25条」「世界の宝 憲法9条」の旗 京建労 右京支部 山科支部 左京支部 伏見支部 ハイウェイ9条の会 
https://twitter.com/toshikyoto/status/993016235301388290

10番目 京建労 伏見支部 北支部 醍醐支部 南支部 中京支部 上京支部 下京支部 東山支部 集会スタッフ
https://twitter.com/toshikyoto/status/993042225331294208


憲法と平和と暮らし、そして私たちの命を守るため、何度でも一緒に街を歩きましょう!

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明日に向けて(1514)原子力災害対策のさらなる前進のために-篠山での取り組みを振り返って―連載1500回越えにあたりカンパを訴えます(8)

2018年05月02日 23時30分00秒 | 明日に向けて(1501~1700)

守田です(20180502 23:30)

南北首脳会談の分析をひとたび終え、連載1500回を越えてのカンパの訴えに戻ります。
今後、どのようなことに力を注いでいくのかの整理ですが、今回は原子力災害対策をさらに進めることへの支援をお願いします。

僕の原子力災害対策への取り組みは福島原発事故前から始まりました。原発事故が近くで起きたら自分が「とっとと逃げる」、遠くで起こったら「とっとと逃げろと伝える」と決めていたのです。
このため福島原発事故が起きるやいなや「危険だ。逃げろ!」との発信を始め、その後も内部被曝の危険性への警鐘を鳴らし続けてきました。

この延長で避難計画にも踏み込み、兵庫県篠山市で新たに設立された原子力災害対策検討委員会に推薦していただいて2012年10月24日の第一回会議より参加してきました。
篠山市は酒井隆明市長の下、委員会の討論を取り入れ、2014年3月に安定ヨウ素剤5万人分を購入し備蓄しました。
2015年には市広報誌「丹波篠山」1、2、3月号に守田執筆の防災コラム「原発事故から身を守るために」を掲載、市民の啓蒙を図りました。

第1回 影響を知る
https://www.city.sasayama.hyogo.jp/pc/group/bousai/assets/2015/11/201501.pdf
第2回 放射能と安定ヨウ素剤
https://www.city.sasayama.hyogo.jp/pc/group/bousai/assets/2015/11/201502.pdf
第3回 原発事故にどう備える
https://www.city.sasayama.hyogo.jp/pc/group/bousai/assets/2015/11/201503.pdf

6月17日には検討委員会が提言書を提出。安定ヨウ素剤の事前配布など対策の強化を訴えました。
原子力災害対策計画に向けての提言
https://www.city.sasayama.hyogo.jp/pc/group/bousai/assets/2015/06/teigensyo.pdf

これにより2016年1月31日より事前配布を開始。200の自治会での学習会など多数の説明会を行いました。
安定ヨウ素剤の配布始まる SAVL篠山市視聴覚ライブラリー制作
https://videotube.sasayama.jp/dtl.php?VID=1073&SIZE=S

なお毎日放送が「石田ジャーナル ちちんぷいぷい」で特集を組んでくださり、それを「ウインザー通信」さんが文字に起こして紹介して下さっています。

篠山市に続こう!ヨウ素剤の事前配布を町や市に要求しよう!そして原発の危険性を周知していこう! 2016年3月5日
https://blog.goo.ne.jp/mayumilehr/e/d7a6537316310d867b0a017db9182de7

2017年7月21日には原子力災害対策ハンドブックを発行しました。
https://www.city.sasayama.hyogo.jp/pc/group/bousai/assets/2017/07/handbook1.pdf
https://www.city.sasayama.hyogo.jp/pc/group/bousai/assets/2017/07/handbook2.pdf

篠山市では「とっとと逃げる」方針の具体化のための討論を継続中です。
今回はこうした取り組みへのご支援をぜひともお願いします!

*****

振込先 郵貯ぎんこう なまえ モリタトシヤ 記号14490 番号22666151
他の金融機関からのお振り込みの場合は
店名 四四八(ヨンヨンハチ) 店番448 預金種目 普通預金 口座番号 2266615

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明日に向けて(1513)昨秋安倍政権は戦争危機を利用して解散を強行。それに野党が勝てなかったのは朝鮮問題を主体的に捉えきれていなかったから。省察しよう!

2018年05月01日 23時30分00秒 | 明日に向けて(1501~1700)

守田です(20180501 23:30)

南北首脳会談以降、事態をいかに捉えるべきかを論じてきました。
まだこの先に米朝首脳会談が控えていますが、この間のまとめとして昨秋に論じ続けたことをご紹介します。

朝鮮は昨年9月3日に第6回目の核実験を強行、これに米国が反発して危機が高まりましたが、世界各国が和平の道を切り開こうと奔走してくれました。
ところが安倍政権だけは支持率アップのために対立を煽り続け、戦争が近づいているかのように振る舞って解散総選挙まで行いました。

このとき政権は崩壊しかけましたが、希望の党の登場と民進党の合流、その後の小池氏の「排除発言」による大失速で現状が維持されました。
僕は野党が勝てなかったのは「希望」のせいばかりでなく、朝鮮問題を野党や市民勢力が十分に捉えきれていなかったことも影響していたと思います。
安倍政権が朝鮮だけを悪者にして逃げ切ろうとしたことに対し、十分に対抗しきれなかったのではないでしょうか。

同じことは今も続いています。朝鮮問題への日本政府と民衆の責任を問う主体的な声が少ないからです。
この点をもっと省察するために昨秋連投した記事をご紹介します。

朝鮮の核実験を前に、僕は朝鮮半島が「休戦状態」にあり、朝鮮が求めているのはその終結であること、それに応え米朝平和友好条約を締結させることが最も大事だと論じました。
昨年までこのとても大事な前提があまりに論じられていなかったからです。以下の記事をご覧ください。

明日に向けて(1423)核実験―緊張を深める朝鮮半島情勢の背後にある隠された事実をつかもう 2017年9月6日
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/a73b2123b20a07d92374b7f5e4dcf0ca 

明日に向けて(1424)一番大事なのはアメリカに朝鮮との平和友好条約を結ばせること! 2017年9月7日
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/1a73bcbdaa45f8f91eefa1889fcdb488

ここで朝鮮が国連で行った主張を紹介しました。
「朝鮮民主主義人民共和国政府は、朝鮮半島における戦争や紛争阻止のために建設的対話をする用意があるが、それは、米国がマスコミを通じ誰かの挑発について主張せず、現行の休戦合意に代え、完全な平和条約に調印して初めて可能となる。
これが、我々が為しうる最高のバリエーションであり、我々がここで提案できる最高の解決策である」。

また朝鮮のGNI(かつてのGNP)は米国の0.17%に過ぎず、問題外の軍事差があること。にもかかわらず米国が和平を拒むのは、対立があった方がミサイル迎撃システムが売れるなど軍需産業に都合がいいからだと指摘し、だから真の「国難」は、むしろ戦争をあおっている安倍政権にあると説きました。

明日に向けて(1432)「国難」は戦争をあおっている安倍政権の危うい政治姿勢にこそある 2017年10月14日
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/e90a15553d2a168eada2ceba1316d930

選挙になると麻生副総理は「今回は大量の難民、覚悟しなきゃ」と語り、小野寺防衛大臣も「東京に核爆弾が落とされたら大変」などと言い出しました。それで以下の記事を書きました。

明日に向けて(1433)安倍政権が続くと戦争が始まり東アジアが焦土になる可能性がある 2017年10月15日
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/0a0987133d2782be36317c8c37f5b87a

明日に向けて(1435)東京が核兵器で襲われる?安倍政権が続くと危険が増大するばかり! 2017年10月17日
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/90ecacae0193be32f15d89bb6adc11de

僕はこうした批判をこそ野党が行うことが大事だと思っていましたが、残念ながらほとんどなされなかった。
だからこそ総選挙が終わるや、麻生副総理は「北朝鮮のおかげで勝てた」と本音を漏らしたのでした。

明日に向けて(1438)衆院選勝利「北朝鮮のおかげ」と麻生副総理が発言!やはり安倍官邸はミサイルを選挙利用していた。これこそが国難だ! 2017年10月26日
https://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/a17903401e9adabbd824ba26d9cd314d

いま振り返っても無念です。「北を悪者にしてうまく逃げ切ることができた」と言わせてしまったからです。
しかしだとすれば、この点を捉え返し、越えるならば、次の展望が見えてきます。
だからこそ私たちはいま省察を深めることが重要です。それをバネに和平のための努力を重ねていきましょう!

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