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リア・ディゾン ちゃん 10 . . . 本文を読む
寝苦しい夜が明けた朝、
母が、
俺の記憶から消え去っていた。
そしてその日から、
母に対して怨嗟の念を抱いた。
「親としての責務を果たせよ!」
「ごめんね、ごめんね。」
時折かかってくる詫びの電話。
嗚咽と共に繰り返される、
詫びの言葉。
しかし日が経つにつれて、
単なる雑音となった。
何の感慨も湧かず、
何の感情も入ってこなくなった。
そしてそれは、
決して自暴自棄の心では、
ない筈だ。
と、思った。
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