昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

ブルー・はんたぁ ~蒼い情愛~ (十四)

2010-04-20 21:33:04 | 小説
寝苦しい夜が明けた朝、 母が、 俺の記憶から消え去っていた。 そしてその日から、 母に対して怨嗟の念を抱いた。 「親としての責務を果たせよ!」 「ごめんね、ごめんね。」 時折かかってくる詫びの電話。 嗚咽と共に繰り返される、 詫びの言葉。 しかし日が経つにつれて、 単なる雑音となった。 何の感慨も湧かず、 何の感情も入ってこなくなった。 そしてそれは、 決して自暴自棄の心では、 ない筈だ。 と、思った。 ━━━・━━━ . . . 本文を読む

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