いつか煙は消えていた。
看守の靴音にオドオドしながらの一服ではあった。
が、
それでも美味かった。
看守の靴音が遠ざかることを確認すると、
最後の煙を一吐きした。
そしてその煙に、
どことなく穏やかな色を、
部屋全体に感じた。
その時の死刑囚は決して自由のないことを恨む心ではなく、
むしろ束縛下の自由を感謝しているようだった。
━━━・━━━
ヒーローは、
何千何万の人間を救う義務があるのに、
なぜ、
己一人を救う権利がないのだろう・・・
看守の靴音にオドオドしながらの一服ではあった。
が、
それでも美味かった。
看守の靴音が遠ざかることを確認すると、
最後の煙を一吐きした。
そしてその煙に、
どことなく穏やかな色を、
部屋全体に感じた。
その時の死刑囚は決して自由のないことを恨む心ではなく、
むしろ束縛下の自由を感謝しているようだった。
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ヒーローは、
何千何万の人間を救う義務があるのに、
なぜ、
己一人を救う権利がないのだろう・・・
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