歴史異聞 第一章 『 我が名は、ムサシなり!』 (十)巌流島の決闘 2020-07-04 08:00:25 | 物語り 「約束の刻限に遅れるとは、何ごとぞお!」 愛用する長剣を右手に持ち、鞘を投げ捨てて、小次郎は走り寄った。 波打ち際を走り続けるばかりのムサシは、その場に止まって決しようとする気配をまるで見せない。 . . . 本文を読む