あなたわあ みましたかあ
あなたわあ みましたかあ
あなたわあ みましたかあ
あなたわあ みましたかあ
そこにころがってる
あなたわあ みましたかあ
あなたわあ みましたかあ
あなたわあ みましたかあ
あなたわあ みましたかあ
とつぜんに 通りに面したガラス張りのサテライトスタジオに引っ張り出され
「うたえ!」と告げられて、脅されて。
訳も分からず、即興のことばと、そしてまた即興のメロディーと。
うたい始めたものの、ど素人の人間にはどうつないでいけばいいのか分からず、永遠につづくかのようにうたい、どこかで「もういい、やめろやめろ!」と止められることを願って、歌つづけて。
ほらあ そこにころがってる
ほらあ そこでもがきくるしんでいる
あなたわあ みましたかあ
あなたわあ みましたかあ
あなたわあ みましたかあ
あなたわあ みましたかあ
終わりのないうたを、即興詩をうたいつづけて。
「もういい、このヘタクソが!」と、怒鳴りつけられるまでうたいつづけて。
どんな意味があるのか、やりたくもないことを押しつけられて、これが自分の死に様なのか。
これからの人生を指しているのか、表舞台に出させてくれるの? そしてその苦しむ様なの?
ただこれは、少し前に見た夢のつづきのような……たしかに、つづきだった。
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