昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

ブルー・じゃあず ~二十歳の詩(うた)~ (五)

2010-03-29 17:34:06 | 小説
その反対側の壁には、
埋め込み式の棚に豪華なステレオがある。

そこより流れ出る現代の息吹きー
それへの反応は、
しばしば額の中の支配者の顔を、
さらにいかめしくさせた。

豪華なステレオ(?)。

胴体の色は銀一色だが、
前面にジャガード織りの布がかけられている。

さらに豪華という表現を満足させるのは、
スイッチなどの操作の必要性がないことだ。

全てオートマチックである。

唯一気になるのは、
ジャガード織りの中央に光るレンズのようなものがあることだ。

夕方になると、
太陽光線でキラリキラリと光る。



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