僕の女王様は妹 (百五十七)

どうも、どうも！
悟ですぅ。

この後のことは、
僕からお話します。
千佳の口からは、
言いにくいでしょうから。
いや僕だって、
話し辛いんスけど・・。

びっくりです、
マジで。
思いもかけずに、
千佳が倒れてくるんですから。
精一杯受け止めたんですが、
ダメでした。
ひょっとして、
そうじゃないかも。
千佳に抱きつきたくて
・・かも、です。

正直のところ、
騙されたかって、
思ってます。
どうにも、
話が上手すぎるとは思ってます。
で、
イライラして、
悶々として。
コンドーム迄、
用意してたんです。
今夜こそは・・、
って。
そこに、
千佳、でしょ。
ムラムラ、
ってきました。

ごめんなさい、
事の顛末をお話します。
腰砕けになって、
思わず千佳を抱きしめちゃいました。
布団の上に、
ドサッ！と、
倒れたんです。
いつもは、
キチンと畳んでるんですが、
今夜は・・。
万年床です、
勿論見せかけてですけど。

実はですね、
まったくの偶然なんですが、
千佳の唇が。
その、僕の唇に、
衝突、
そうなんです、
衝突なんです。
キスなんて、
そんな甘いものじゃなく
、です。

お互いビックリです。
千佳も、
唖然としてました
。千佳にしてみれば、
当然のことながら、
ファーストキスの訳ですよね。
ちょっとの間、
そのまま倒れこんでたんですが、
千佳、
「いやあぁぁ！」って、
叫ぶんです。
ショックだったとは、
思います。
でも、
あんまり声が大きいんで、
思わず、
その口をふさぎました。

今考えれば、
手でふさげば良かったんですが、
正直のところ、
千佳に欲情しちゃったんです。
スミマセン、
スミマセン・・。
夢じゃ、
ないんです。
夢なら、
良かったんですが・・。