昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

愛・地獄変 [父娘の哀情物語り] (二十六)

2010-12-03 23:09:53 | 小説
ある夜のことでございました。
娘がいつものように
私の体を気遣っている時、
妻が私の部屋に入るや否や
キッとした険しい目で娘を睨み付け、
悪態をついて娘を追い出しました。

何と言いましたか、
うーん、
はっきりとは覚えておりませんのですが。
「いい加減にしなさい!」
とか何とか、
そんなことだったと思います。

えっ?
そ、それは・・。
ひょっとしたら、
「その辺にしときなさいね。」
だったかも・・
しれません。

しかし、しかし・・。
私が見た妻の顔は、
それはもう、
恐ろしい形相でございました。


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