昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

心象風景  第一弾:祭りの夜 (夜店)

2010-04-27 23:38:31 | 小説
星の輝きがひときわ冴え渡る今夜、
風が心地よく吹いている。
コンクリート製の鳥居に吹きあたっては、
又新しい風となって、
右へ左へそして上へ下へと吹いている。

しっかりと握っている筈の手が、
ほどけそうになる程に神社祭りは混んでいた。

それほど広くはないこの境内と
隣り合わせになった公園の中に、
数え切れないほどの夜店が並んでいる。

裸電球に群がる虫と同じく、
子供達の目はその店に並べられてある色々の玩具に注がれている。

所々の店では、
子供の中に混じって大人の歓声も聞こえる。

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