昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

[お取り扱い注意!]

2013-08-22 19:11:24 | 小説
(二十六)

「今夜ひと晩だけで良いんです。
経過をね、観察したいんです」

真剣な目で、迫ってくる。

「お気持ちだけ頂いておきます。
ほんとにね、もうずいぶんと楽になりましたから」

意地の突っ張り合いの様相を呈してきた。
しかし意地っ張りということに関しては、私の方に一日の長がある。

医師に書面を渡して、看護婦に会釈をして、意気軒昂にベッドを離れた。

「今、持ち合わせがないのですが。
明後日にまた来ますので、その時に一緒とということでいいですか。」

会計の事務員に告げた。

「はい、結構ですよ。
それじゃ、お大事にしてください。」



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