昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

[お取り扱い注意!] (二十七)

2013-08-23 20:56:42 | 小説
(二十七)

翌々日、野本医師との約束通りに来院した。

「畑中先生でお願いします。」

主治医の名を告げた。

「申し訳ありません。

畑中は、本日お休みを頂いております。

代わりに岩井という医師がおりますので、そちらで宜しいでしょうか。」

パソコンに目を向けまま、事務的な冷たい声で告げられた。

“目を見て話さないとは、なんて失礼な奴だ。
これだから若い娘は…。

いかん、いかん。
年寄りのひがみになってしまう。”


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