昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

僕の女王様は妹 (二十六)

2010-06-06 15:01:37 | 小説
(酔う)

後でお父さんに聞いたんだけど、
お母さんって自分の言葉に酔うんですって。
で、
それに相手が反応すると、
スーッと潮が引くみたいに醒めちゃうんだって。

そう言えばさ、
お夕飯時にね、
似たようなことがあったわ。

確かね、
二人で映画を観てきた時じゃなかったかなぁ。

もう興奮のしっ放しで、
例の如くに独演会が始まったの。

で、
今日みたいにお父さんに抱きついて行ったのよ。

お父さんもそのシーンを思い出したらしく、
その気になっちゃったのね。

そ~したらさぁ、急に座り直して
「何を興奮してるの!
子供の前でしょ。
さぁ、
早く食べ終わってよ。」って、
言うのよ。
もう、
大笑いしちゃった。

お兄ちゃん?
お兄ちゃんなんか、
顔を真っ赤にして俯いてたわ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿