昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

長編恋愛小説 ~ふたまわり・第二部~(十二)の七

2011-08-09 21:57:19 | 小説
“昨日のように、きれいになってるかしら?”
ドキドキと、覗き込んだ小夜子。
「あっ!」と、感嘆の声をあげた。
“これも、あたしなの?
こんなに愛くるしいのが、あたしなの?”
昨日のマッケンジーとは打って変わって、
クルクルと目が強調されている。
百貨店のそこかしこに並べられていた、
西洋人形に似た小夜子がそこに居た。
「ありがとう、ありがとう!」
思わずアナスターシアの手を握る小夜子だった。


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