昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

僕の女王様は妹 (百二十九)

2010-12-31 14:52:10 | 小説
Hi!千佳で~す。
おっ待ったせえぇ!
千佳の、
独演会の始まりよ~!!
みんなぁ、
正座して聞くのよ。

えりね、
着替えを持って行ったらしいの。
ところがね、
居るはずのお兄ちゃんが居なくて、
お友だちが居たんだって。
顔を知っていたからね、
警戒心ゼロだったわけ。

「ちょっと今、
コンビニに出かけたよ。
買出しだろうぜ、
ホテル代もバカにならないからよぉ。
俺か?
陣中見舞いに、
来たんだ。
軍資金、
持ってな。」
「ほんとですか?
それはご苦労さまです。」

ちょっとイケメンなんだって、
その人。
フリーターらしいわ、
高校中退の。
一応自主退学ってことらしいけど、
ホントのところはどうなんだろうね。

「そんな所に立ってないで、
座わんなよ。
兄貴の顔を見ないで
帰るつもりじゃないだろうに。」
「はい、
そうですね。」

持ってた着替えをね、
クローゼットにでも入れればいいのにさ、
何を考えたのか
ベッドの隅っこに置いたらしいの。
そしたらいきなり、
後ろから羽交い絞めよ。

「な、なにを、するん・・」

言い終わらない内に、
キスされたの。
もうビックリしてね、
必死の抵抗よ。
でもさ、
全然ダメ!
あっという間に
ベッドに押し倒されて。


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