昭和の恋物語り

小説をメインに、時折よもやま話と旅行報告をしていきます。

ブルー・じゃあず ~二十歳の詩(うた)~ (八)

2010-04-01 22:01:58 | 小説
突如、
何の前ぶれもなくー
江戸幕府の前に
その威厳を見せつけた
黒船のドンの如くに、
地獄の断末魔と、
雄々しき神々らの
歓喜の声との交錯する悲鳴が
飛び込んだ。

一瞬間、
全てが止まった、
凍りついた。
時の流れでさえ止まった。
四方を壁で閉ざされた世界から、
全てが青空の下に移された。

見渡す所には何もなくー
また何かが欲しいと思えば
そこにあるような気もする。
そんな世界に
全てが移された。

その世界は、
一方では
貴く気高い紫の世界であり、
又一方では
人間の持つ
主我的という
業火の世界であった。

「至急、至急!
職員は、
#$%&*+;”=^¥!!」と、
あの豪華なステレオから、
オートマチックのステレオから、
大音響で響いた。

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