人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

シューマン「第2交響曲」、R.シュトラウス「ClとFgのための二重コンチェルティーノ」他を聴く

2016年02月06日 08時59分24秒 | 日記

6日(土)。わが家に来てから496日目を迎え、久しぶりに体重計に乗り思案に暮れるモコタロです

 

          

            もっと いっぱい おやつ食べて 体重増やしたいなぁ

 

  閑話休題  

 

昨日の夕食は「デミグラ・ハンバーグ」、「生野菜と海藻のサラダ」、「ホタテのスープ」でした。昨年来の右手の負傷に続いて、今度は左手を痛めてしまったので、出来るだけ包丁を使うことが少ない料理にしました したがって、悔しいけれど、メインの料理は湯銭して出来上がりのお手軽ハンバーグです

 

          

 

  も一度、閑話休題  

 

コンサート・チケットを3枚買いました 1枚は4月10日(日)午後2時から開かれる新交響楽団の第233回演奏会です。今年は楽団創立60周年とのことで、今回のプログラムは①別宮貞雄「管弦楽のための二つの祈り」、②マーラー「交響曲第2番ハ短調”復活”」で、指揮は飯守泰次郎、ソプラノは安井陽子、メゾ・ソプラノは池田香織です

 

          

 

2枚目は4月27日(水)午後6時半から日経ホールで開かれる「日経ミューズサロン~ヴィハン・マルディロシアン ピアノ・リサイタル」です プログラムは①シューベルト「4つの即興曲」、②同「ピアノ・ソナタ第14番」、③ショパン「3つのノクターン」他です このコンサートの決定打はヴァイオリンのイヴリー・ギトリスが共演することです 多分、クライスラーの「愛の悲しみ」などを弾くのでしょう

 

          

 

3枚目は、5月21日(土)午前11時からすみだトリフォニーホールで開かれる新日本フィル「新クラシックへの扉」シリーズ・名曲コンサートです プログラムは①モーツアルト「交響曲第38番ニ長調”プラハ”K504」、②J.S.バッハ「ピアノ協奏曲第1番ニ短調BWV1052」、③シューマン「交響曲第3番変ホ長調”ライン”」です。②のピアノ独奏はフランチェコ・トリスターノ、指揮はダンカン・ワードです

このシリーズは、金曜と土曜の2回、同じプログラムで演奏されますが、土曜日は従来の午後5時開演から午前11時開演へ変更になりました。個人的には歓迎です

 

          

 

  最後の、閑話休題  

 

昨日、すみだトリフォニーホールで新日本フィル「新クラシックへの扉」シリーズ・名曲コンサートを聴きました プログラムは①モーツアルト「歌劇”魔笛”序曲」、②リヒャルト・シュトラウス「クラリネットとファゴットのための二重コンチェルティーノ」、③シューマン「交響曲第2番ハ長調」で、②のクラリネット独奏は首席の重松希巳江、ファゴット独奏は主席の河村幹子、指揮はフィリップ・シュタインネッカーです

 

          

 

自席は1階18列23番、センターブロック右から4つ目です。会場はウィークデーの真昼間にも関わらずほぼ満席状態です 土曜日よりも金曜日の方がチケット代が安いということもあるでしょう

オケはヴァイオリンセクションが左右に分かれる対向配置をとります コンマスは西江王子。指揮者のシュタインネッカーは1972年ドイツのハンブルク生まれです。もともとチェロを演奏していたようです

1曲目のモーツアルト「歌劇”魔笛”序曲」はモーツアルトの最後のオペラの序曲ですが、フリーメイソンを象徴する”3つ”の和音で開始されます シュタインネッカーは軽快なテンポで演奏を進めますが、時折、フレージングが古楽器奏法のような感じがしました あらためて彼のプロフィールを見ると、ピリオド楽器(古楽器)によるオーケストラを創設して演奏会を開いているようです。歯切れのよい演奏です

管楽奏者が引き上げ、ステージには弦楽奏者とハープだけがスタンバイします。指揮者とともに、クラリネットの重松希巳江が淡いオレンジと白を基調としたドレスで、ファゴットの河村幹子が白を基調としたドレスで華やかに登場し、中央にスタンバイします

プログラムに挟み込まれた演奏者配置図を見ると、いつもクラリネットの定位置にある重松希巳江の席に東京藝大教授の山本正治の名前が載っています ステージを見ると確かに本人がスタンバイしていました。重松さんは東京藝大出身ですが、クラリネットを山本氏に師事しています。その山本氏はかつて新日本フィルの客員首席奏者を長年務めていました 今回の客員での出演はそういう関係もあったのかも知れません

また、チェロの首席で川上徹の隣にスタンバイしているのは、どこかで見たことがあると思ったら、東京フィルの首席チェロ奏者・渡邉辰紀です 結構、オーケストラ同士の首席奏者の”貸し借り”があるものなのですね

リヒャルト・シュトラウスの「クラリネットとファゴットのための二重コンチェルティーノ」は、1947年にスイス=イタリア放送(ルガーノ)からの委嘱により作曲されました 3つの楽章から成りますが、第1楽章冒頭の繊細なテーマを聴いた瞬間から、「これは確かにリヒャルト・シュトラウスだ」と言いたくなるような音楽です。クラリネットが主役となり、ファゴットはサブの役割に徹しますが、ソリストを支えるオケは、全員が演奏するよりも、主役を引き立てようとする意図が分かる少人数で演奏されます 二人のソリストは本当に素晴らしい演奏でした。初めて聴いた曲ですが、実に良い曲です

 

          

 

休憩後は、シューマンの「交響曲第2番ハ長調」です。1845年~46年にかけて作曲され、46年11月に盟友メンデルスゾーン指揮ゲヴァントハウス管弦楽団により初演されました 

第1楽章冒頭の金管楽器の序奏は印象的です。私はCDではジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団による演奏が好きです シュタインネッカーは、この楽章のフィナーレを畳みかけるように終わらせましたが、この辺りはやはり古楽器奏法を意識しているように思いました 第2楽章のスケルツォは弦楽器群の奮闘が光ります。第3楽章は悲しみに満ちています。この楽章はシューマンのうつ病が関係しているのかな、と思いました 第4楽章は、一転、リズミカルなメロディーが奏でられます

この「新クラシックへの扉」シリーズは、いわゆる定期演奏会ではないので、アンコールがあります この日は 演奏したばかりのシューマンの「第2交響曲」から第2楽章「スケルツォ」を演奏し拍手喝さいを浴びました

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