人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

穂村宏 ✕ フジモト マサル「にょにょにょっ記」を読む / 湊かなえ「ポイズンドーター・ホーリーマザー」、小川糸著「ツバキ文具店」、相場英雄「不発弾」、岸本葉子「エッセイの書き方」他を買う

2018年09月13日 07時46分57秒 | 日記

13日(木)。黒木瞳さんが毎週水曜日 朝日夕刊に連載している「ひみつのHちゃん」を楽しみにしています 昨日の見出しは「セレンディピティ―かも」でした。ある日 撮影用車両に乗るとドライバーが「2年前の今日、黒木さんをタクシーに乗せたんです。まさに2年前の今日なんです」と言った、という信じられないような本当の話が紹介されています 2年前にそのドライバーがタクシー運転手の時に黒木さんを乗せたのだそうです。黒木さんも覚えていたそうです。彼は黒木さんに会いたいばかりにタクシードライバーになり、2年後の今はタクシードライバーをやりながら撮影用車両の運転手もやっているとのことです もちろん黒木さんに会いたいためです。これについて黒木さんは、以前 勝間和代さんとメールで会話したときに話題になった「セレンディピティー」という言葉を思い出します 「セレンディピティー」(※serendipity)とは 簡単に言うと”小さな偶然をきっかけに大きな幸運をつかみ取る”という意味のようで、「チャンスは準備している人の元に訪れる」ということを表しているそうです 彼女はこの体験から「『何もせずにただ海にヨットを浮かべても何も起こらない。ヨットの帆を高くあげておかなければ』と、毎日マネージャーに言われた 若かりし頃まで思い出す」と書いています

「何か楽しいことないかな?」と思っているだけでは何も起こらない 「誰か楽しいことに誘ってくれないかな?」と思っていても誰も声をかけてはくれない 何事にも積極的な姿勢で臨み、常にアンテナを張って、来たるべき”その時”のために準備をしている人だけにチャンスは巡ってくるのだと思います

ということで、わが家に来てから今日で1442日目を迎え、厚生労働省が11日に公表した2017年の国民健康・栄養調査で、成人男性の喫煙率が初めて3割を切り29.4%となり、女性は7.2%、成人全体では17.7%で、いずれも調査が始まった1986年以降、過去最低となった というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

      ご主人の口癖は「歩行喫煙してる奴は人間のクズ  ポイ捨てする奴はただのクズ」

 

         

 

昨日、夕食に「ちぎり厚揚げと豚バラの和風炒め」と「卵とトマトの炒め物」を作りました 「ちぎり~」は小林まさみ先生、「卵~」はウーウェン先生のレシピです。どちらも初挑戦ですが 美味しく出来ました

 

      

 

         

 

本を5月買いました 1冊目は湊かなえ著「ポイズンドーター・ホーリーマザー」(光文社文庫)です   湊かなえさんの本は文庫化されるたびにこのブログでご紹介してきました

 

     

 

2冊目は小川糸著「ツバキ文具店」(幻冬舎文庫)です 小川糸さんの作品を読むのはこれが初めてです

 

     

 

3冊目は小川糸著「ツバキ文具店の鎌倉案内」(幻冬舎文庫)です 上記の「ツバキ文具店」が鎌倉にあるので、その鎌倉のグルメを中心とする案内本です

 

     

 

4冊目は相場英雄著「不発弾」(新潮文庫)です 相場英雄氏の作品も文庫化されるたびに当ブログでご紹介してきました

 

     

 

5冊目は岸本葉子著「エッセイの書き方」(中公文庫)です 岸本葉子さんは日経夕刊でエッセイを連載しているので、興味を持ちました

 

     

 

         

 

穂村弘著・フジモト マサル絵「にょにょにょっ記」(文春文庫)を読み終わりました 穂村弘氏の本は、先日読んだ「絶叫委員会」が面白かったので、この本もふざけたタイトルに惹かれて購入しました 穂村弘氏は1962年札幌市生まれ。1990年に歌集「シンジケート」でデビューしましたが、2008年に歌論集「短歌の友人」で第19回伊藤整文学賞を受賞しています フジモト マサル氏は1968年生まれの漫画家兼イラストレーターです。先日、当ブログでご紹介した村上春樹著「村上さんのところ」のイラストも担当しています。2015年逝去

 

     

 

この本を買ってから気が付いたのですが、まず「にょっ記」が出て、次に「にょにょっ記」が出て、そしてこの「にょにょにょっ記」が出たようです このシリーズは日常生活の中で接した面白い言葉や出来事を日記風にまとめたものです

今タイムリーな話題ということでご紹介すると、4月15日の日記のタイトルは「横棒」で次のように書かれています

「安室奈美恵」という名前をみていて、はっとする。上部に横棒が一直線。だから何って云われても困るけど。本人とマネージャーはこのことを知っているのだろうか。」

よくこういうことに気が付くと思います 4月22日の日記は次の通り

「電車に乗る。『ほら、あの、マングースに勝つ奴、なんだっけ』『それを言うならハブに勝つ奴でしょ』『それがマングースでしょ』。そんな会話が聞こえて来た。声の方をちらっとみたら、中年の男性がひとり。ひとり?」

何となく可笑しいです 5月12日の日記は次の通り

「テレビドラマを観る。学園ものだ。音楽室のシーンで、壁の高い位置にモーツアルトの肖像画がかかっているのを発見して、ああ、と思う。懐かしい そういえばそうだった。私の通っていた中学校や高校の音楽室にも、ハイドンやバッハやモーツアルトの肖像画がかかっていた。髪型が羊っぽいの 今でもそうなんだなあ。でも。ふと考える。どうして音楽室だけなんだろう 理科室には、キュリー夫人の肖像画はなかった。アインシュタインのも。体育館には、マイケル・ジョーダンの肖像画はなかった。コマネチのも。家庭科室には、小林カツ代の肖像画はなかった。平野レミのも 絵を描くための美術室にさえ、ピカソの肖像画はなかった。岡本太郎のも。なのに、どうして音楽室だけにかかっていたんだろう。そして今もかかっている。不思議。羊。」

穂村さんは どうして一番有名なベートーヴェンの名前を挙げないんだろう。たぶん、ベートーヴェンは羊っぽいカツラを被っていなかったからだろうな

8月17日の日記は次の通り

「ロンロンとつい云ってしまう。ロンロンはもうない。今はアトレ。でも、私の脳内では未だに吉祥寺の駅ビル=ロンロンなのだ アトレ、アトレ、と呟いて練習しても、ついロンロンと云ってしまう そういえば、と思い出す。あれは何時だったろう。フジモト サルさんが云っていた。『吉祥寺の”ロンロン口”って表示をみるたびに”ロンロンロ”って思うんです』。ロンロンロ、なんて可愛いんだろう ロンロン口も消えてしまった。今はアトレ本館口。切ない

これを読んでロンロンを懐かしく思い出しました。十数年前、地下の広場で「ロンロン・コンサート」という無料コンサートがあって、知人のS・E(ステージ・ネーム:霧丘朱代)さんがピアノを弾いていたのです 彼女は町田でピアノ教室を開き 生徒さんに教える傍ら、身近な発表の場をロンロン・コンサートに求めていたのです 彼女が演奏する時は私を含めて常連のリスナーが多数詰めかけていました ロンロンがなくなり、最近はすっかりご無沙汰していますが、お元気でしょうか? 大好きなショパン、弾いていますか

2月10日の日記は次の通り

「猫のあくびを見る。顔が裏返りそうな大あくび。可愛い それなのに、人間のあくびは可愛くないのはどうしてだろう どんなに美人でもあくびは駄目だ。特に本気の大あくび。人間は鳥のように空を飛べないのと同様に、猫のように可愛く大あくびはできないのだろうか

たしかに、美人の大あくびは興ざめです 後でどんなに猫を被ってもダメです

このように 次々と紹介していったらキリがないのでこの辺で止めておきます 最後に、この本はフジモト マサルさんのシュールなイラストが大きな魅力になっていることを付け加えておきます   とくに208ページの「非常口」のイラストは最高です

コメント (2)
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