人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

「サントリーホールのオルガンカフェ#5」を聴く~バッハ「プレリュードとフーガBWV545」、ピアソラ「バンドネオン協奏曲」から第3楽章ほか~オルガン=近藤岳、バンドネオン=三浦一馬、打楽器=加藤恭子

2018年09月18日 07時26分00秒 | 日記

18日(火)。わが家に来てから今日で1447日目を迎え、「さんまは目黒に限る」のオチで知られる古典落語に因んだ「目黒さんま祭り」が16日、目黒区の田道広場公園であり、宮城県気仙沼市で水揚げされた5千匹が炭火で焼かれ、無料で振る舞われた というニュースを見て掛詞遊びをするモコタロです

 

     

       サンマ焼きと掛けてシュノーケリングと解く その心は?  ゴーグルが手放せません

     

         

 

昨日、夕食に「野菜と挽肉のドライカレー」を作りました 材料は挽肉、ナス、トマト、ピーマン、玉ねぎです。とても美味しいです

 

     

 

         

 

昨日、サントリーホールで「サントリーホールのオルガンカフェ#5」を聴きました プログラムは①J.S.バッハ「プレリュードとフーガ  ハ長調BWV545」、②三浦一馬「ピアソラの主題によるバンドネオン・ソロ・メドレー」、③作曲者不詳「ラ・ミ・レの上で」、④J.S.バッハ「パストレッラBWV590」より第3楽章、⑤同「シュープラー・コラール集」より「目覚めよと呼ぶ声あり」BWV645、⑥同「パッサカリア」BWV582、⑦ピアソラ「現実との3分間」、⑧同「コルドバへのオマージュ」、⑨同「バンドネオン協奏曲”アコンカグア”」より第3楽章、⑩メシアン「キリストの昇天」より第2曲「天国を請い願う魂のアレルヤ」、第3曲「キリストの栄光を自らのものとした歓喜の高まり」です 出演は、オルガン=近藤岳、バンドネオン=三浦一馬、打楽器=加藤恭子、ナビゲーター=川平慈英です

7月、8月はほとんどミューザ川崎ばかリに通っていたので、サントリーホールで聴くのは7月14日の東京交響楽団の定期演奏会以来ほぼ2か月ぶりです この「オルガン・カフェ」は指定席が2000円ですが、先行発売購入者にはソフトドリンク券(コーヒー@400円相当)が付いてくるので実質1600円です。ホール主催公演はこういうところがいいですね

と ここまでは良いのですが、遅刻しました 午後1時半”開演”を”開場”と勘違いして、30分前に着いたつもりがすでに始まっていたというオソマツです 昼間のコンサートは午後2時か3時開演というのがほとんどで、午後1時半開演というのは滅多にありません。それが勘違いの一因になっているとも思います 結局 ロビーで待たされ、1曲目のバッハが終わったところで会場内に入れてもらい、取りあえず最後列の席に座り、2曲目のバンドネオンを聴いた後、川平氏のMCの間に自席(1階11列15番:左ブロック右通路側)に移動しました こういうことがあるたびに反省して次からは絶対にやるまいと決心するのに性懲りもなくまたやってしまいます おれは馬鹿かと思いますが馬鹿なんでしょうきっとそうです間違いありません本人が言うんですから

 

     

 

オルガンの近藤岳は東京藝大作曲家卒、同大学院修士課程(オルガン)修了。バンドネオンの三浦一馬は1990年生まれ、2008年10月イタリアで開かれた第33回ピアソラ・コンクールで日本人初、史上最年少で準優勝を果たしています

1曲目のJ.S.バッハ「プレリュードとフーガ  ハ長調BWV545」は実質的に聴けなかったので割愛します

2曲目の三浦一馬「ピアソラの主題によるバンドネオン・ソロ・メドレー」は、”アルゼンチン・タンゴの革命児”と呼ばれたアストル・ピアソラ(1921‐92)の音楽を三浦氏の恩師ネストル・マルコーニがメドレー化した作品です 三浦氏のテクニックは素晴らしい

ここでナビゲーターの川平慈英氏が登場、近藤氏と三浦氏にインタビューします 近藤氏にパイプオルガンの仕組みについて説明を求めます。それによると、パイプオルガンは空気をパイプに送り込んで音を出す楽器で、サントリーホールのオルガンはストップ数が74、パイプが5898本あるとのことです 次に三浦氏にバンドネオンの仕組みについて説明を求めます。それによると、19世紀の中頃にドイツで「持ち運びの出来るパイプオルガン」として開発された楽器で、最高音から最低音までポジティブ・オルガンと同じ音域を持っているとのことです 海外に行く際、空港で手荷物検査のときにいつも警戒され、バンドネオンについて説明するのが難しく面倒なのでアコーデオンだと言うとすんなり通してくれるという話でした。楽器一つの渡世人は苦労しますね もっと驚いたのは、ボタンが左右で合計71個もある上に、アコーデオンやピアノと違い、ドの隣がレ、レの隣がミではなく、トンデモナイ所に散らばっているということです

その後、近藤氏がポジティブ・オルガン(小型のパイプオルガン)で作曲者不詳の「ラ・ミ・レの上で」とJ.S.バッハ「パストレッラBWV590」より第3楽章を演奏し、本体のパイプオルガンのリモート(移動式演奏台)で「シュープラー・コラール集」より「目覚めよと呼ぶ声あり」BWV645を演奏しました 知っている曲が演奏されると何故か安心します

次いでバッハ「パッサカリア  ハ短調」BWV582の演奏に入ります。「パッサカリア」は低音部の旋律を主題とした変奏曲です 最初に低音部が足でペダルを踏んで演奏され、20の変奏が続きます その後、フーガが演奏され音の大伽藍が築き上げられます プログラム前半の最後を飾るに相応しいスケールの大きな見事な演奏でした


     


近藤、三浦両氏に加え打楽器の加藤恭子さんがスタンバイしたので、さっそくプログラム後半の第1曲目に入るのか、と思いきや、ナビゲーターの川平氏が登場し「さあ、皆さん カビラ・タイムです これがあるから辞められないのです」と言って、何故かフランク・シナトラの曲(私は知らない)を、ステップを踏みながら気持ちよさそうに歌いました まあ、いいや

後半の1曲目はピアソラ「現実との3分間」です この曲はモダン・バレエのために書かれた作品で、元々「ピアノと弦楽のためのトッカータ」として作られました 三浦氏の説明によると ちょうど3分で終わるように書かれた曲だそうです。弦楽の代わりにオルガンで演奏するので難しそうです   打楽器の加藤さんが舞台裏で計ったら3分7秒かかったそうです。細かいヒト

次のピアソラ「コルドバへのオマージュ」はアルゼンチンの街の名前をタイトルにした作品です 前の「現実との3分間」とこの曲は映画音楽に使えそうだな、と思いました

そして、次はピアソラの名曲「バンドネオン協奏曲」より第3楽章です 全3楽章から成るこの曲は「アコンカグア」というニックネームが付けられていますが、これはアルゼンチンとチリにまたがる南米で最高峰の山の名前だそうです この曲を同じメンバー3人で演奏するのは8年ぶりとのことです。近藤氏のパイプオルガンと加藤さんの打楽器がオーケストラの役割を担い、三浦氏のバンドネオンがテクニックも鮮やかにソロを弾いていきます 時に強打されるティンパニが全体を引き締め、心地よく響きます 素晴らしいコラボレーションでした

最後に近藤氏のオルガン独奏で、オリヴィエ・メシアン「キリストの昇天」より第2曲「天国を請い願う魂のアレルヤ」、第3曲「キリストの栄光を自らのものとした歓喜の高まり」が演奏されましたが、神秘的な雰囲気の第2曲とエネルギーに満ちた第3曲との対比が鮮やかでした

アンコールは三浦氏も呼ばれ、バッハ「主よ、人の望みの喜びよ」が穏やかに演奏され2時間15分のコンサートの幕を閉じました

遅刻さえしなければ最初から最後まで楽しめたのに俺は馬鹿かと思いますが馬鹿なんでしょうきっとそうです間違いありません本人が言うんですから

 

     

コメント
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