人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

芸劇ブランチコンサート「第31回名曲リサイタル・サロン ~ 『ピアノ・トランスクリプションの魔法』山中惇史」を聴く ~ J.S.バッハ「シャコンヌ」「ラルゴ」、ヘンデル「パッサカリア」ほか

2024年07月18日 00時01分29秒 | 日記

18日(木)。昨日午後、ほぼ1年ぶりに行きつけの歯科医に行き歯石を取ってもらいました ついでにすべての歯の状態をチェックしてもらいましたが、虫歯はないが、一部欠けているところがあるとのことで来週もう一度受診することになりました これを歯医者復活戦といいます

ということで、わが家に来てから今日で3474日目を迎え、ロシアの独立系ニュースサイト「ザ・ベル」は16日、ロシアのウクライナ侵攻後、65万人以上が国外に脱出し、帰国していないと伝えた  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     多くの優秀な人材が 野蛮で非人道的なロシアに 早めに見切りをつけて脱出しただよ

         

昨日、夕食に大学時代の友人S君が送ってくれた「アジを塩焼き」にして、「生野菜サラダ」「豚汁」「冷奴」を作り、「マグロの切り落とし&いくら」と一緒に食べました アジは大振りですが 決して大味ではなく 肉厚でソフトで とても美味しかったです

     

         

昨日、東京芸術劇場コンサートホールで芸劇ブランチコンサート「第31回名曲リサイタル・サロン 『ピアノ・トランスクリプションの魔法』~ 山中惇史」公演を聴きました プログラムは①ヘンデル(山中惇史編)「アフェットゥオーソ」、②同「パッサカリア  ト短調」、③J.S.バッハ(山中惇史編)「ラルゴ(無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番より)」、④同(ブゾーニ編)「シャコンヌ」、⑤ショパン(バックハウス編)「ロマンス(ピアノ協奏曲第1番より)」、⑥山中惇史「わらべうたによるパラフレーズ」です ピアノ独奏は山中惇史です

山中惇史は東京藝大作曲科を経て同大学音楽研究科修士課程作曲科修了。後に同大学器楽専攻ピアノ科卒業。第26回奏楽堂日本歌曲コンクール作曲部門第1位   作曲家・編曲家・ピアニストとして多方面に活躍している

     

8日ぶりのコンサートです 1周間以上ライブ・コンサートを聴かないと、禁断症状で手が震えてきます(お前はアル中か)。この日も平日午前のコンサートにも関わらず多くの聴衆が集まりました

1曲目はヘンデル(山中惇史編)「アフェットゥオーソ」です この曲はジョージ・フレデリック・ヘンデル(1685-1759)が1750年頃に作曲した「ヴァイオリン・ソナタ第4番 ニ長調」の第1楽章です。「アフェットゥオーソ」とは「愛情を込めて」という意味のイタリア語です

山中は落ち着いた趣でゆったりと、曲を慈しむように演奏しました

2曲目はヘンデル「パッサカリア  ト短調」です この曲は「ハープシコード組曲第7番 ト短調」の第6楽章です

山中は一転、歯切れの良い推進力に満ちた演奏を展開しました

ここでナビゲーター八塩圭子さんによるインタビューに移りました    山中氏はこの日のプログラミングについて「ヘンデルにしてもバッハにしても、オリジナルがピアノである作品は一つもありません 元々チェンバロやヴァイオリンで弾かれた曲を、ピアノで弾くからこそ良さが分かる演奏を目指したいと思います ヘンデルについては、昨年まで全く興味がなく、『ハレルヤ・コーラス』や『水上の音楽』くらいしか知りませんでした しかし、今年1月にピアノの師匠であるアンヌ・ケフェレックさんのヘンデルのCDアルバムを聴いて、興味を持つようになりました」と語りました 彼がケフェレックに師事していたとは全く知りませんでした

     

3曲目はJ.S.バッハ(山中惇史編)「ラルゴ」です この曲はヨハン・セバスティアン・バッハ(1685-1750)が1720年に作曲した「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番ハ長調」の第3楽章です

山中は詩情豊かに演奏、聴衆を魅了しました

4曲目はJ.S.バッハ(ブゾーニ編)「シャコンヌ」です この曲は「無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番 ニ短調」の第5楽章をフェルッチョ・ブゾーニがピアノ用に編曲したものです インタビューで山中氏はこの曲について「何でこんなに素晴らしい曲が作曲出来るのだろう、と信じられないほどの作品です 練習で弾きながら感動してしまいます でも本番ではそうはいかないので感情をコントロールして弾いています この曲は自分にとって、あるかないかで全く世界観が変わってしまうほどの大切な曲です」と語っていました

山中はもともとこの曲がピアノのために作曲されたかのように、緩急・強弱を完璧にコントロールし、時に静かにつぶやき、時に熱い高まりを表出しながらバッハの深い世界を表現しました ただただ見事な演奏でした

5曲目はショパン(バックハウス編)「ロマンス」です この曲はフレデリック・ショパン(1810-1849)が1830年に作曲した「ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 作品11」の第2楽章をドイツのピアニスト、バックハウスが編曲したものです

山中のゆったりしたテンポによる演奏は、ショパンのリリシズムとロマンティシズムの極致を行くもので、一音一音の粒立ちがとても美しく響きました

     

最後の曲は山中惇史「わらべうたによるパラフレーズ」です この曲はこの日のために当初6分程度の作品として作曲し始めたのが、作曲の過程で10分程度に伸びたとのことです 本人は「『ある夏の夜の物語』というイメージで作曲した」と語っていました

ショパンまでは暗譜で演奏しましたが、この曲は iPad の電子楽譜を使用します

曲は「かごめかごめ」「あんたがたどこさ」「うしろの正面だーれ」などの童謡のメロディーが多様に変化しながら高音部から低音部まで散りばめられ、郷愁を誘いました

満場の拍手に山中はアンコールにショパン「子犬のワルツ・パラフレーズ」を鮮やかに演奏、大きな拍手の中コンサートを締めくくりました 山中惇史はピアニストとして一流だと思います また作曲家・編曲家としても相当の実力の持ち主だと感じたコンサートでした

     

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【忘備録】

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