☆My Everyday Life in Canada☆

カナダに来て18年。2人の子供達の成長記録やカナダの幼児教育など梅ちゃんからの日常エピソード色々☆

まだお話が上手にできない子供達の精神安定を考えた時

2022-07-31 | デイケア
私自身の子育て人数は2人なんだけど、授乳期間が5年を超えていたんですよね。。。 後半は結構しんどかった記憶です。
ずーーと、まともに寝れないしね。今となっては懐かしい思い出!?

なぜふと授乳を思い出したかと言うと、実習先で子供達のある行動を見て、思ったことがありました

自分が授乳期間中、大変なんだけど面白いなと感じていた事が、母乳は子供にとっての「精神安定剤」の役割があるように感じていました

お腹がすいた、喉が乾いた。それだけでなく「怖かった」「痛かった」「心配だった」「びっくりした」そんな子供にとって心がネガティブな方へ揺れた時、母乳を飲む事で、精神が落ち着く。

そして、すぐに遊びへ戻っていく。 そんな事が何度もあり、母乳は万能薬だあな。。っと思った事があります

実習先で何人かのお子さんが、お気に入りのぬいぐるみ、おしゃぶり、ブランケットなどを持っていて、何かあるとそれに必ずかぶりつく子、顔をうずめる子がいました。

年齢的にも2歳前後なので、うちの子達が精神安定剤として母乳を使っていた行動に似ているなあ。。と見ていて感じました

親御さんの中には、これをずっと手放せないのではないか。もう赤ちゃんじゃないから執着させたくない。と思う方達もいるようだけれど、私は授乳と同様に個人差はあっても 本人が「なくても大丈夫」と気持ちが落ち着いたら自然に手放すと思うので、それほど心配することではなく、むしろその子にとっての「精神安定剤」なので、大事に使ってあげるのがよいかなと思いました

それをね、今回関わっていたスタッフ達は初期の頃、「自分の言う注意を聞かないから」と、何度か取り上げ、子供本人はその理由を理解するはずもなく「自分の大事な物を取り上げられた」ことしか頭にない状態で、大泣きです。
そりゃそうです。
しかも、伝え方も、2歳前後の理解度に合わせてないから、本人に伝わってないと感じました。。 

そしてその大事なぬいぐるみを本人に返す時も、そっと手渡しすれば十分なのに、犬のおもちゃを投げるように、教室の反対側へ「ほら、とっておいで」みたいに投げ返す場面を何度も見て、これは絶対におかしい。と確信し、でも学生なので最初の頃は黙って見ていて、私は別のやり方で できるだけ丁寧なアプローチを試みていました。

結局これは、カレッジの先生とセンターのスーパーバイザーに相談したら、即対応してもらえて、逆に感謝されました。 これはね、州の幼児教育の方針としてももちろん やってはいけない関わり方です

こちらは最近のことで、新しくデイケアに来た1歳の子が、慣れないから泣いていました。ガラス越しに、隣のクラスにいるお兄ちゃんが見えて、その子にとっては、このお兄ちゃんこそが「安全地帯」であり「精神安定剤」的な役割だと感じました。

「お兄ちゃんのところ行きたいの?」と聞くと頷き、窓越しに一緒に行って、お兄ちゃんが楽しそうに過ごしている様子を見せたりしていましたが、私と合わなかった先生は ブラインドを閉めるように言いました。

なぜ???

その子がクラスに慣れないからと。

でもまだ、デイケアに通い始めて1週目か2週目。私はその子の気持ちを安心させる事が最優先だと思ったけれど、彼女は強引に環境に慣れさせるのが良いと思ったみたい。

もちろん、閉めたらギャン泣きですよ。。。当たり前じゃん。
慣れない環境で不安なんだもん。精神安定剤見えなくなっちゃったんだもん。

その先生が欠席でいない時、その子が泣いていてお兄ちゃんの名前を呼んでいたので
窓越しに一緒に見に行き「お兄ちゃんどこにいる?」と聞くと、探して指差して教えてくれました

何してるんだろうね。車で遊んでるね。楽しそうだね。などと話し
泣き止んだ頃に、このくらいの年齢の子達は物を箱の中などに落とす遊びも好きなので、手作りの貯金箱を作り、マグナタイルをその中へ落として見せると、「自分もやる」と手を差し出してきて、そこから30分、ひたすらポトポトマグナタイル落とし遊びに夢中で、時折笑顔も見せてくれました

そしてまた時々ふと、寂しくなったり、別の子が「マミーに」と自分が書いた絵を見せてくれた時の「マミー」という言葉で家族を思い出すと、泣き出して、お兄ちゃんを見に行く。

でもいるとわかると安心なんだよね。

本当は、不安になったら いつでもマミーやダディに抱っこしてもらえるお家で 家族と楽しく過ごしたい、でも本人の意思ではなくデイケアにきている。だったら尚更、私はこうやって、精神安定剤的な存在は関わる大人側も大事にしてあげた方が良いと感じた出来事でした。

少しずつ自分が通う環境に安心感が生まれ、楽しく過ごせる遊びがあることを認識したら、自然とその子は その子のペースで環境に慣れていくと思うんですけどね。

それと、もう1つ気になったのが、9月からの新学期に備え、少しずつ次のクラスへ慣らす目的とその時のスタッフと子供の人数調整などで、時々別のクラスに何人か移動することがあります。

これは複数クラスがある環境だから起こることですが、同じお子さんでも その日の気分や疲れ具合によって、先生が「プリスクールクラスへ何人か行く」と話すと自分から「行くー!」とドアまで行く日もあれば、絶対に行きたがらない日もある。

個人的には、行きたいと言う子が行くのが良いと思うのと、どうしても慣らしたい子がいるならば、短時間からスタートして、まずは1時間から様子を見てダメだったら、行きたがっていた子と交代したら良いのでは?と思うのですが、これも結構強引な印象で、子供が泣き叫んでも、「この日はこの子」とスタッフが決めた子は移動させられていたんです。。。

ある日、3時間くらいたって、泣きながら移動して行ったクラスへ届け物があって行ってみると、その子はまだ泣いていて、私の顔を見たら「連れて帰ってー!」と言う感じで大泣きで駆け寄ってきました。
そしたらその子の顔がアレルギー反応でも起こしたか?と思うくらい真っ赤でまだらになっていて、びっくりした事がありました

「どうしてここまで行きたくないと泣いているのに、他の子じゃなくて、この子が行かないとなんですか」と質問したことがあるんだけど「9月からプリスクールクラスへ行くから慣らさないといけないから」とのお返事でした

新学期が始まるのは9月。まだ時間あるし、子供は1ヶ月2ヶ月の間にもぐんと成長します。 それに9月から毎日新しい教室へ通い始めたら、最初は少し泣いたとしても、それこそ 今まで同じクラスだった子達も一緒だし、その子の精神安定剤的な存在とともに、1ヶ月も経てば慣れていくと思うんですけどね。

一度、明らかに熱があると触ってわかる子を、別のクラスへ移動させる子に選んでいた事もありました。 理解できませんでした。

これは熱を測って、親に連絡するようでは??と何度か伝えたけど、仕事をしてるであろう親に気を遣っているのか、熱をすぐに測ろうとしない。(ちなみに、咳してるのに窓を開けることに疑問を抱かれた同じ先生)

もしこの子がコロナ陽性だったら、他のクラスへ移動させれば、2クラスの子達に感染リスクが広がる。なにより、体調もいつも通りではないのは明らかだったので、その日のこの子にとっては他のクラスではなく、帰宅が良い選択だと思いましたが、彼女達はスーパーバイザーが移動させるように言ったから。。との一点張り。

私は直接スーパーバイザーに子供の様子と彼女達があなたの指示だと言うのでと尋ねると、「無理やり行かせる必要なないことだし、熱を測って発熱してたら、家に電話するように伝えて」と言われ、その後ようやく検温したら39度超え。
この先生達、アホかと思いました。。。 

私はどうしても、これらの子供達との関わり方が、子供達の意思や気持ちを尊重しているとは感じられず、強引で彼らに精神的なストレスを与えているように感じてなりませんでした。

このセンター自体に悪い印象はなかったんだけど、このクラスに関しては疑問だらけ。この先生のクラスには、私の知り合いのお子さん達はすすめられないわ。。。。と思った色々でした。

長い愚痴でございました。 子供達、ギスギスした環境ではなく、伸び伸び過ごしているといいなあ。。。

コメント
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